気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

マテバシイ

2007-09-02 00:08:50 | 街なかで

 いつも通る国道の街路樹。ただの風景になってしまい、しっかり見ることもなかったこの木。先日、友人に「国道にマテバシイの街路樹があるでしょう?」と言われて、え、どこに?と驚きました。木に詳しくない私は、ボサボサと茂ったこの木をヤマモモだと認識したまま、何年もその道を通っていたのでした。恥ずかしい・・・。

 で、観察してきました。あ、あれはもしや。 

 なんとドングリがなっていました。こんなに、排気ガスの多い国道でなんとけなげなことでしょう。確かにあなたはマテバシイさんでした。長い間のご無礼をお許しください。

 ドングリというと、子供たちが小さい頃一緒に読んだ「かがくのとも」の「どんぐりだんご」が思い出されます。縄文時代の食料であったドングリの食べ方を解説した絵本です。たしか、何度も煮て、何度も水にさらして、大変な手間をかけてドングリの渋みを抜くのです。一度、そんな風にドングリを食べてみたいと思いながら、20年近く過ぎてしまいました。先ほどの友人が(大学のセンセイをしている彼は、植物に関して博識です。)、「マテバシイの実は渋くないですよ。」と言っていたことを思い出し、青い実を剥いてかじってみたら、・・・・・めちゃくちゃ渋かったです。もう少し秋が深まり、充分熟れた頃再挑戦してみますね。

 

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6 コメント

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あた子さんへ (Qu)
2007-09-02 23:28:26
鹿児島で縄文の森に行ったのですが、縄文人は豊かな食生活をしていた、という展示があり興味深かったです。(S子はつまらなそうでしたが)
縄文クッキーの焼き方など、いろいろとビデオがあり、全部見ることができずに残念でした。
ドングリのベースに、山ぶどうや胡桃の載ったクッキーおいしそうでしたよ。
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どんぐりだんご (あた子)
2007-09-02 22:52:10
 「かがくのとも」は我が家でも愛読書でした。すぐれものですよ。よく授業で使いました。どんぐり団子も作りましたよ。あれは、渋みをとるのに何度も水を換えて湯がかなければなりません。渋みがとれたら普通のデンプン?ですよね。砂糖を加えればくせのない団子になりました。お湯をたっぷり入れてこげつかないようにしておけば、仕事をしながらでもできます。ガス代がはねあがるかもしれませんが。
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あすかちちさんへ (Qu)
2007-09-02 19:10:47
実がそんなに大量に落ちるんですか。
こちらでは、そんなには・・・?
秋深まるのを待って、観察しなくては。

「虫爺」いいですねえ。
ナウシカ以来、ムシという言葉にロマンを感じるようになったのは、私だけでしょうか。
最近、驚くような、ボリュウムのイモムシによく出会います。
スズメガの幼虫かなあと思うのですが、黄色いのや茶色いのや、みんなお尻にアンテナつけて、宇宙と交信しているようです。
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虫爺! (あすかちち)
2007-09-02 16:59:40
Quさん、こんにちは。
大阪にも街路樹としてありますよ。
夏場はほとんど気づきませんでしたが
晩秋になってぽろぽろ落ちる実をみつけて
わかりました。
でもちょっと危険で、その落ちる実の多さで
足を滑らせそうになるんですよ。
 
我家では、植物の名前はほとんどの場合
自己流が多く、まったく正式名(?)を
憶える気がないというか憶えられないというか。
その植物の雰囲気や形を名前にしております。
ですのでお花じいちゃんにはなれそうにありません。
でも、将来、山で若葉マークの植物好きの人たちに
あれはこれはと教えられるような世話好き爺になりたいと思っています。
「虫爺」なんて呼ばれたら幸せかも・・・。
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折節さんへ (Qu)
2007-09-02 10:26:21
おはようございます。
折節さんのコメントのタイトルが、マテババアに見えたのは被害妄想でしょうか。

私もそれがあこがれの「形」です。
大学時代、植物同好会というのに所属し、野山を図鑑持参で歩き回り、道端の草木ひとつひとつにについて名前を調べていました、回りの人は。
私は、一緒について歩きながら、ふんわり野草をながめたり、景色を楽しんだり、歌を歌ったり、友情や恋に生きたり、・・・つまり雰囲気要員。
あの時、もっと真面目に勉強していれば、という後悔はこのことだけではなくゴマンとありますが。

その後の人生で、必要にかられ、園芸植物はだいぶ覚えました。
ほんとは好きだった野草を覚えていくことは、これからのライフワークです。
何でも知ってる、お花ばあちゃんになりたいと思っています。
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もっとマテバアマになる? (折節)
2007-09-02 09:10:34
Quさん、おはようございます。

大分でもこの街路樹はあります。
たぶん、あそこに…と、今アタマの中に浮かんでいます。
ということは、想像とか印象とかいうのは、脳みそよりも当然比重が軽いのでしょうね。
だから、浮かんでくる…違うかな!?

でもマテバシイは、私のご幼少の頃(佐世保)にも、確か「マテ」とか呼んで、秋に近所の山に遊びに登ったときなんか、友達が食べてましたけど…。
私はあまり好きではありませんでした。
とにかく、当然茶色い実が成らなければわかりませんでした。

そしてこのQuさんの文章の中に、私のあこがれの「形」が一つあります。

山でも里でも、木を見てそれが何の木か、名前がわかるということ。
子供の頃からのあこがれの一つだったのに、去年の秋でしたか、へぇ、これがブナの木かあ~!?
名札が付いてないと、桜と杉と椎の木以外は「?」
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