自作スピーカーの部屋

ブログ人からgooブログへ引っ越しです。

S-77 TSD のネットワーク その2

2009-03-30 22:24:23 | スピーカークラフト

ネットワークの電界コンデンサをフィルムコンデンサに交換することにより音質向上を期待していましたが、どうも変化がよくわかりません。

 で、先人の記事を参考にいくつかの考察と試行錯誤をしてみます。(こういう悩みは楽しい♪)

 まず「オーディオ解体新書」のオーナーさんのコンデンサ交換後のコメント。「・・・全体的にマイルド、たっぷり傾向に変わった。人の声がスッキリ素直に出るようになった。ただし高域が出なくなったような感じがする。好みによって印象は違うだろうが、個人的には歓迎したい変化である。」

 この方は、TWの3.3μFの位置にコンデンサ入手の都合から3.0μFで使用されています。(すみません、いけないと言っている訳ではありません。説明の都合上比べているだけです。 お気に触ったら、ごめんなさい)

 私が実測した交換前の電界コンデンサの値は3.7μF(表記上は3.3μF)反対側のChユニットに付いてたものは3.5μFでした。つまり同じようなことが起こっていれば、推測ですが、3.7μF→3.0μFに交換してクロスオーバ付近がやや薄くなった、と想像できます。従って高域が出なくなったと感じる。(勝手に解釈しました、すみません)

 ここで1つの遊びとして、電界コン3.7μF(表記上3.3)の位置にフィルムコン3.9μF(実測値3.8μF)と3.3μF(実測値3.2μF)を入れて比べてみると面白いかもしれません。 週末に時間ができたら周波数特性を測りながら比較してみましょう。

 それにしても電界コンデンサは表記値との差が大きいですね。また経年変化による容量ぬけってのは無いようですね(経年変化で容量増ってあるのかしら?)


S-77 TSDのネットワーク

2009-03-29 21:08:20 | スピーカークラフト

 S-77 TSD のネットワークをリフレッリュするにあたり、パラメータを確認します。 回路図は、「オーディオ解体新書」にあるように、TWは3次、WFは2次で組まれており電界コンデンサーと鉄心コイルです。 コンデンサーは表記で読み取れますが、コイルはわかりません。 

S77 Photo: 後ろは木ねじで開けられます。

  コイルをLCRメーター (M-3870D:秋葉原で1万円チョットで買えます)で測定します。 ついでに電界コンデンサーも計ってみると、

■TW   C1:3.7μF(表記上は3.3)、 L:0.29mH、 C2:6.6μF(表記上は6.8)

■WF L:2.5mH、 C:8.2μF(表記上と同じ)  でした。

Nw

さてこのLCRメーターの誤差ですが、私が持っている他の表記のあるコイルで見てみると、概ね1mH以上そのまま、以下は1割ほど小さく出るようです。(本当はどれもあてにならないけど、目安ってことで)従ってTW側のコイルは一般品での0.33mHと同等とみていいでしょう。

さて、コンデンサーはすべて表記上の値のフィルムコンデンサーに(Solen、Jantzenなど)、コイルはそのまま使用で、片Chのみ置き換えてみました。右と左でモノラル版を聴き比べ。

試聴、「なんか、やたらコッテリした音になった。ほぉ~!!!」 しかし、C1とC2をつなぎ間違えでました。 

正しく繋いで気を取り直して再試聴、「ん~、あんまり変わらん。 気持ちはっきりしてきたような・・・気のせい?」 ネットで他の方のコンデンサー切り替え記事なんかみると「良くなった!」や「クリアーだけど音が硬い」など出てます。 私の耳が悪いのかなあ、どうやったら違いがわかるのでしょうか? ある程度大きな音で聞かないと判らないのでしょうか? 両Chとも変えないとダメかな(そうすると比べられないし・・・) しばらく検討してみますが20年前の電界コンデンサーと新品のフィルムコンデンサーなら違いが出てもよさそうですが・・・


パイオニア S-77 Twin SD

2009-03-24 22:20:38 | スピーカークラフト

 Pioneer S-77 Twin SD を中古で入手しました。 実は FW168HR で計画しているバーチカルツインの参考にと仮想同軸のお手本を勉強し、実際にも音を比較してみたいと思います。

168HR の出荷も遅れているようですし、暇つぶしにもいいでしょう。 S-77 TSD のレポートはいくつかネットでも見ることができます。(オーディオ解体新書など) 幸い入手したモデルはキズもほとんどなく、完全に動作しています。 1989年発売品(なんと20年前)にしては極上品と言えるでしょう。 それにしてもデカイ、まるで“モアイ”のよう・・・畳に座って聞くモデルではありませんね。 私の自作16センチ2Way比べるとよくわかります。

S77tsd_2 Photo: S-77 TSD と 我が

16cm2Way 普段のリスニングポイントの高さがわかりますね。

 ちょっと聞いたところ、音に元気がないように思います。 正直言って、私の自作機の方が鮮度の高い音のように感じます。 多分ネットワークのコンデンサがヘタッテいるのでしょう。 原型のネットワーク構成を尊重しつつ、若返りの処置をやってみます。 また外装の小さな傷も丁寧にリペア・ワックス処理など・・・ホント程度がいいのでリフレッリュのやりがいがありそうです。


TW台を磨いて塗って

2009-03-21 09:30:55 | スピーカークラフト

TW台をサンダで研磨して、オスモのエクストラクリアーで塗装しました。

 写真右側はTW取り付け面でまだシナ層がついたままですが、写真左は後ろ側で合板表面のシナ層を削り落してみました。 これがバーチの層で中々風合いがあります。 3月1日の写真と比べてみてください。 TW面もシナを外そうかしらネ。

 オスモは乾燥が12時間となっていますが、落ちついた風合いになるにはさらに4~5日かかるようです。 1日程度ではまだテカっていて触ると脂っぽく感じますね。

 この後リボンツィーターを着けて調整しましょう・・・ありゃ、ネットワーク作るの忘れてました。

Tw

Photo:研磨・塗装後です。


今月のCD オーディオチェックに

2009-03-08 21:35:29 | スピーカークラフト

The_little_garden_2

 今月のCDは Erin Bode ですね。 MusicBird の田中さんの番組で紹介されていたのを聞き購入しました。 輸入盤と国内版があるようで、これは輸入盤です。 Jazz番組での紹介ですが多分Popsになるでしょう。

 田中さんの解説にもありましたが、アルバム全体に渡ってバスドラムが効いており、特に最後の曲の Goodnight ではおそらく40Hzくらいでしょうか、低音のチェック用にいいかもしれません。 Jazzマニアの方ははよく Oscar Peterson Trio のアルバム We Get Requests の6曲目 You Look Good to Me のレイブラウンのベースでチェックしていると聞きます。

雨の日は湿度のせいかSPのコーンがゆるんで低音も少しボケ気味ですね。(言い訳のつもり、ホントはシステムが良くないのでしょう・・・)