最近PCオーディオについて考えています。
音質は、圧縮しない限りCDプレーヤーより良いと思います。(SACDほどではありませんが)
さて、これがデジタル/アナログの境界からみてどうかと言うと少々誤解があるようです。
まず私(管理人)はコンピュータ業界の人間です(大型コンピュータ開発に携わりPC自作経験も少なからず有ります)
このコンピュータ業界において伝送ケーブルの品質で音質が変わるということは考えられません。(少なくともデジタルデータ伝送で)ですから、1mで1万円のUSBケーブルなんで理解できないのです。
もしケーブルの受けるノイズで1ビットでもデータが変わってしまったら、あなたの銀行口座の100万円は隣の銀行のATMから50万円に見えてしまいますよ・・・てなものです。これが発生しないようにコンピュータ同士で通信する時に「誤り訂正」が行われています。(つまり値が合うまで再送受信しています、自動的な内部処理ですが)
それでも、USBケーブルの質で音質が変わってしまうとしたら、その伝送経路はアナログということになります、もう少し厳密に言うと「伝送系で誤り制御のない垂れ流しデジタル伝送」又は「片側のみコンピュータで、反対側は単なる受動出力装置(←これがDAC装置の実態)」です。従ってその質をどこまで保持出来るかを競う高級ケーブル・制御技術の市場が出てくるわけです。
昔、CDが出始めたころデジタルで音質劣化がないはずが、なぜ機器によって音が違うの?っていう単純な疑問に関係しています。
まあ、昔はコンピュータ間相互でデータ誤りのない通信を行うには結構は費用がかかり(個人のオーディオマニアにとっては)現実的ではなかったのですが、最近のコンピュータ(Intelを中心に)の一般化で個人所有が現実的になってきたことに対し、音楽CDの技術規格が古過ぎることが原因かと思っています。
さて、そうは言っても技術的にはコストとクオリティーの狭間で日々努力している方々がたくさんいるわけで、その方々の現実的な御苦労を批判する気は毛頭なく頭が下がる思いすら覚えますんで、誤解なさらぬように・・・
で、管理人は「今後はもうPCオーディオ(プレーヤー側は)」と思う訳です。 近いうちにアンプは高級品もDAC付が当たり前にになるように思います。 そのDACの品質(と言うか味付け/オリジナリティ)を競うようになるかも・・・・