「 焰 」 星野 智幸
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/7c/71f40e8ffced767177d445aae62d52af.jpg)
女性雑誌に「 今週の本 」として、作家さんのインタビューと共に紹介されていたので、図書館で借りてきました。
観ていませんが、亀梨和也さん主演の「 俺俺 」の作者で、3年ぶりの新作は抜群の面白さと書いています。
アメリカ・ロサンゼルス生まれで、大学卒業後、新聞社に勤め、メキシコに留学。 数々の賞も受賞されていて、インタビューの内容も興味深く、期待大で読み始めました。
私たちは野原のようなところで輪になって座っていた。から 始まり、薪を囲み最後の生き残りたちが一人づつ順に物語を語り、どこかへ去っていく。
先日読んだ「 くちなし 」の比じゃないくらい「 焰 」は、 幻想的で奇想天外で、頭が追いつかない。
『 しんどいな 』と、思いながら読んでいましたが、途中から引き込まれていきました。
~~~~~ネタバレあり
「 ピンク 」 40度超えの日本で、自分が回る事で涼しくなると考えた人たちが、あちこちでクルクル回りだし、「 つむじ踊り 」が流行る。
「 木星 」 丸子は高校・大学と一緒だったアカネに10年ぶりに会った。違和感を感じてアカネの家を訪ねると、彼女はとうに亡くなっていた。
先の日本海海戦で、親兄弟、同僚、友人も皆亡くなっていた。 と言うことは丸子自身も、、、( 「 まぼろし~ 」 Ikkoさん風に
)
「 魚眼 」 ゴローは花屋で目についた花( ヒース・エリカ )を買って帰ってから、ところかまわず涙を流すようになる。 巷では落涙症候群なる病気が流行り出した。
( 昔、「 嵐が丘 」で、ヒースの花を知り、「 エリカの花散るとき 」でエリカを買って、同じ花だと知りました。ピンクの小さい花でした。)
「 クエルボ 」 烏を撮影していた主人公が、いつの間にか烏と同化していく。
「 地球になりたかった男 」 ゲリラ豪雨で、家に土が侵入。 森瀬は、汚物の混じった有機物と、蟻、ミミズ、その他の昆虫や動物、魚、植物、微生物とともに地球そのものと一体化していく。
「 人間バンク 」 人間センター内の人間バンク。 一人円=一円。 100万まで無利子・無担保で借りられる。 貯蓄が100万人円超えると1人貨と交換。
強制的に1人の人間が使わされる。 人円で持てる限度は100万まで。 返済できなければ人貨になり、働いて返済すると解放される。
「 何が俺をそうさせたか 」 80代半ばの父の介護をしている俺は仕事もなく金もない。父は痴ほうも出てきて徘徊も始まった。
そんな時、「 お年寄り引き取ります、、、、、、、 」の、ちらしが目につく。
お金をかき集めそのNPOの施設に父を託して、記事にしようと施設を調べるが。
「 乗り換え 」 「 世界大角力共和国杯 」 の、9編の物語。
~~~~~
雑誌の見出しに、「 ”こうあるべき” という選択肢はいかがわしい。 他の可能性を見えなくさせてしまうから 」 どの短編も読み手の想像力を刺激する作品ですと書いていました。
作者のメッセージが詰まっていて、奥深いですが、肝心の読み手が浅いので、すべてを理解することができませんでしたが。
「 人間バンク 」と、「 何が俺をそうさせたか 」が、考えさせられました。
先日、元ZOZOの前澤社長が、坂上さんのインタビューで、「 何がしたいのか? 」と、聞かれ 「 お金のない世界を作りたい! 」と話していて、
「 人間バンク 」で、お金中心主義をやめ人間の命を基準に、という話を読んでいたので、興味を持って聞いていましたが、60億円で2つの絵画を落札したそうで、やっぱり、わかりません。
結局、「 人間バンク 」でも、成金ならぬ成人はいて、政府や自治体や個人で複数の人円を保有するものもでてきて、これまた私の頭は混乱状態。 ありえないお話ばかりでした。
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女性雑誌に「 今週の本 」として、作家さんのインタビューと共に紹介されていたので、図書館で借りてきました。
観ていませんが、亀梨和也さん主演の「 俺俺 」の作者で、3年ぶりの新作は抜群の面白さと書いています。
アメリカ・ロサンゼルス生まれで、大学卒業後、新聞社に勤め、メキシコに留学。 数々の賞も受賞されていて、インタビューの内容も興味深く、期待大で読み始めました。
私たちは野原のようなところで輪になって座っていた。から 始まり、薪を囲み最後の生き残りたちが一人づつ順に物語を語り、どこかへ去っていく。
先日読んだ「 くちなし 」の比じゃないくらい「 焰 」は、 幻想的で奇想天外で、頭が追いつかない。
『 しんどいな 』と、思いながら読んでいましたが、途中から引き込まれていきました。
~~~~~ネタバレあり
「 ピンク 」 40度超えの日本で、自分が回る事で涼しくなると考えた人たちが、あちこちでクルクル回りだし、「 つむじ踊り 」が流行る。
「 木星 」 丸子は高校・大学と一緒だったアカネに10年ぶりに会った。違和感を感じてアカネの家を訪ねると、彼女はとうに亡くなっていた。
先の日本海海戦で、親兄弟、同僚、友人も皆亡くなっていた。 と言うことは丸子自身も、、、( 「 まぼろし~ 」 Ikkoさん風に
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「 魚眼 」 ゴローは花屋で目についた花( ヒース・エリカ )を買って帰ってから、ところかまわず涙を流すようになる。 巷では落涙症候群なる病気が流行り出した。
( 昔、「 嵐が丘 」で、ヒースの花を知り、「 エリカの花散るとき 」でエリカを買って、同じ花だと知りました。ピンクの小さい花でした。)
「 クエルボ 」 烏を撮影していた主人公が、いつの間にか烏と同化していく。
「 地球になりたかった男 」 ゲリラ豪雨で、家に土が侵入。 森瀬は、汚物の混じった有機物と、蟻、ミミズ、その他の昆虫や動物、魚、植物、微生物とともに地球そのものと一体化していく。
「 人間バンク 」 人間センター内の人間バンク。 一人円=一円。 100万まで無利子・無担保で借りられる。 貯蓄が100万人円超えると1人貨と交換。
強制的に1人の人間が使わされる。 人円で持てる限度は100万まで。 返済できなければ人貨になり、働いて返済すると解放される。
「 何が俺をそうさせたか 」 80代半ばの父の介護をしている俺は仕事もなく金もない。父は痴ほうも出てきて徘徊も始まった。
そんな時、「 お年寄り引き取ります、、、、、、、 」の、ちらしが目につく。
お金をかき集めそのNPOの施設に父を託して、記事にしようと施設を調べるが。
「 乗り換え 」 「 世界大角力共和国杯 」 の、9編の物語。
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雑誌の見出しに、「 ”こうあるべき” という選択肢はいかがわしい。 他の可能性を見えなくさせてしまうから 」 どの短編も読み手の想像力を刺激する作品ですと書いていました。
作者のメッセージが詰まっていて、奥深いですが、肝心の読み手が浅いので、すべてを理解することができませんでしたが。
「 人間バンク 」と、「 何が俺をそうさせたか 」が、考えさせられました。
先日、元ZOZOの前澤社長が、坂上さんのインタビューで、「 何がしたいのか? 」と、聞かれ 「 お金のない世界を作りたい! 」と話していて、
「 人間バンク 」で、お金中心主義をやめ人間の命を基準に、という話を読んでいたので、興味を持って聞いていましたが、60億円で2つの絵画を落札したそうで、やっぱり、わかりません。
結局、「 人間バンク 」でも、成金ならぬ成人はいて、政府や自治体や個人で複数の人円を保有するものもでてきて、これまた私の頭は混乱状態。 ありえないお話ばかりでした。
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