「 ワイド版 鬼平犯科帳 60 」「 鬼平犯科帳 117 」 さいとうたかを 池波正太郎
仕置ノ三百二十六~三十四までと、仕置ノ三百四十~四十三まで収録。
〔 旅路の果て 〕盗賊の手下だった直治は、頭領の居場所を白状したため仲間に報復で殺された。本人は覚悟のうえで、仲間も「 勘弁しろよ 」と刺殺した。「 密偵にすればよかった 」と平蔵は悔やむ。
〔 名もなき花 〕材木問屋に盗賊が押し入った。店の者たちは無事だったが少女が一人殺された。自分の血で描いた絵を残して。 目覚めて厠に行き、盗賊の顔を見たためだが、必死で犯人を書き残して。( 痛ましい )
〔 見当たり捜査 〕同心、三野村梅之助は抜群の記憶力で人相書きの手配犯を次々と検挙していた。20年前の押し込みの下手人としてある男を捕らえる。( 今は写真があるけれど、この時代は大変だっただろうな )
「 江戸の検屍官 其之壱 」 原作・川田弥一郎 高橋理恵
2021年の7月に「 江戸の検屍官 其之弐 」を、先に借りて読んでいました。
今回、壱を借りて、北町奉行所定町廻り同心・北沢彦太郎と、医師・古谷玄海と、絵師・一游斎弧月との出会いが分かりました。
死体の生前の顔を月が書き、玄海と北沢が検視をして事件の裏側を探りだし、犯人を見つける。 とても興味深く面白いので次も読みたいです。
「 剣客商売 狂炎 」 大島やすいち ・池波正太郎
「 春が来た 三十七計 」 原作・小池一夫 作画・小島剛夕
初めての作品ですが、「 名作 ここに完結 !! 」と書いてあり、この作品で完です。
主人公は、桜次郎兵衛( 月坂小介 )伊賀の忍び 57歳と、鯉太郎兵衛( 甘利長門 )元定町廻り同心 61歳。
老いた二人が、晩年に最愛の女性に出会うが過酷な運命は最愛の人を二人ながらにその命を奪い去る。
残された二人は、虚しさゆえに、寂しさゆえに江戸を離れ、諸国放浪の旅に出る。
( 歳を重ねていても、2人とも素早く剣術の腕が立つ。情があり、知恵があり、正義感にあふれている。面白い掛け合いが楽しい。黄金コンビ。)
「 さいとう・たかを×池波正太郎 時代劇画スペシャル 尊之巻 」
いつも通り読み応えあり。
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