アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

クラッシックギターを習ってます その2(悩まされたギターの構え方)

2021-03-18 05:40:30 | 将棋、チェス、囲碁、麻雀、花札、クラッシックギター、社交ダンス、乗馬、書道
 クラッシックギターを習い始めたばかりの私にとって、ギターをどう構えるかは難問でした(私自身はアコースティックギターもエレキギターも弾いたことはなく、また楽譜も読めません)。

 私が通っているクラッシックギター教室の先生は、ギターの構え方については何も言いませんでした(月3回の授業で、1回の授業時間は30分。授業では最後に次回までの課題(宿題)が出されます)。

 初めての授業から2回目の授業までの一週間の間に、課題をこなさないといけないんですが、それに加えてギターの構え方も決めないといけないというは、なかなか厳しいものがあります。

 写真の教本(教科書)の13ページは「ギターの持ち方」。この通りに構えると、20、21ページに書かれている「右手の姿勢」が取りづらい。

 クラッシックギターで難しいのは「右手の姿勢」、つまり「弦と指の運動方向を大体90度にする」ことで、これを簡単にやるにはギターを、角度45度くらいで立てるのがよい。

 私は、先生に右爪を伸ばすよう言われたのですが、たまたま爪が伸び過ぎになってしまい、爪が弦に引っかかって弾けない(音が出ない)状態に陥り、きっとこれはギターの構え方が悪いんだと悪戦苦闘する羽目になりました。

 後に右爪を切ってあっさり問題解決するということになりまして、めでたしめでたしということになるんですけどね(音が出ないから、もう教室をやめざるを得ないと考えるほどでした)。

 でその爪を切るまでの間、音が出ないのは構え方が悪いんだと思い込んでいたので、インターネットでさんざん調べました。

 するとすぐに気づいたのがヘッド(ギターの先、糸巻の部分)の高さでした。写真の教本には「ヘッドは肩の高さ(あるいはいくぶん上)になるようにする」と書かれていますが、これだと右手の姿勢、つまり「弦と指の運動方向を大体90度にする」のが意外と難しい。

 そうなるとヘッドを高くするのが一番楽な解決策となり、YAMAHAのホームページには「自然に左に向けた目線の位置に糸巻が来るくらいネックを立てて構えます」と書かれている。

 つまりは角度45度というわけです。

 インターネットにしきりに書かれていることですが、最初が肝心で、下手な構え方をして、一度悪い癖がついてしまうとなかなか直らないわけで、私もそれはそうだと思い、真剣に取り組みました。

 でも、ヘッドを高くしようがしまいが、とにかく音が出ない(まあ爪の伸び過ぎだっただけなんですけど、それは後日気づくわけでして)。

 で、どうしたかというと、まずヘッドの高さを決めないと何事も始まらないので、私はまずヘッドの高さを決めました。

 ギター初心者が自分で、自覚的に判断、決断しないといけないことが、ヘッドの高さ。こればっかりは自分で決めないといけない。

 そこで私は決めました。「決めた、ヘッドは高くしない」

 つまり教本13ページの写真の通りに構えることにしました。なぜか。理由は簡単。私には「ヘッドを高くした構え方」がきれいに見えないから。それだけ。

 私は油絵を描くんですが、その参考に自分の部屋に姿見鏡がありまして、ヘッドを高くした自分の構えを見てそう思ったからです。

 だからヘッドは自分の肩の高さくらいです。

 で、次に問題になるのが「右手の姿勢」。先に述べた通り、ヘッドを高くしない場合「弦と指の運動方向を大体90度にする」のが大変。

 それとは別に、ヘッドが高かろうが低かろうが、「サウンドホールの真上方向に自分の頭が来ないといけないのか」という問題。

 ヘッドを高くした場合は自動的にサウンドホールの真上方向に自分の頭が来るんですが、ヘッドを低くした場合、普通にギターを構えるとサウンドホールの真上方向に自分の頭が来ない。これを解決するには腰を左へずらさないといけない。

 クラッシックギターは基本的に足台を使います。左足を足台に乗せ、ヘッドを低くして、サウンドホールの真上方向に自分の頭が来るようにするために、腰を左へずらす。

 これがクラッシックギター腰痛問題。クラッシックギターを何年も弾いていると腰痛になるというのです(ヘッドを高くしても足台を使っている時点で腰痛になるらしい)。


 問題を整理すると、私はヘッドを高くしない選択をしましたが、それだと右手の姿勢が取りづらく、かつサウンドホールの真上方向に自分の頭が来るようするには腰をずらさないといけない。

 で、私はこれらの問題をどう解決したのか。ちゃんと解決しました。別に腰痛にもならないでしょう。なぜなら既に私は職業上、若干腰を痛めており、無理な体勢だとすぐに腰が痛くなるからです。


 答えはこうです。姿見鏡でギターの構え方の特訓をしたからです(結果的に)。姿見鏡と足台がないとダメです。訓練になりません。練習になりません。

 私はアルバイトをしてますが、アルバイトの日は帰宅してから入浴や食事を早く済ませ、深夜1時まで、週2日のアルバイトが休みの日は半日、ひたすら姿見鏡で確認しつつ、音を出す(開放弦でよい)。

 一週間やってました。何せ音が出ないのは構え方が悪いと勘違いしていたので、ひたすら音を出す練習をしていたわけです(さっさと爪を切ればよかったんですけど、気づかなかったもんで)。


 右手の姿勢は大変ですが、これも訓練。ちゃんと肩の力を抜き、右肩と右手首の力も抜くように努めると、自然とできるようになります。

 またサウンドホールの真上方向に自分の頭が来ない問題ですが、最初私も腰を左へずらしてましたが、もともと若干腰を痛めているので、すぐに腰が痛くなりました。

 でもこれも姿見鏡で自分の構え方を確かめながら訓練していると、最初ほど腰をずらさずとも、ほんのわずかずらす程度で、自然にサウンドホールの真上方向に自分の頭が来るようになります。

 私なりの工夫があるとすれば、ギターをほんの少し自分の体の方へ倒していることくらいです。

 要するに全ては「慣れ」で「訓練」なのです。

 またちゃんと背筋を伸ばすのも大切。極端な猫背はダメです。私は猫背なんですが、気をつけていても多少猫背になってしまいますが、それでも大丈夫。慣れれば多少猫背でもちゃんと構えられます。

 だから思うに、みんなちゃんと「ギターの構え方の練習」をしてないだけなんじゃないかと。

 何てったってみんなすぐに何か曲を弾きたいじゃないですか。だからなかなか落ち着いて「ギターの構え方」なんかに注意を払わないんじゃないかと。

 
 私の先生は6歳からギターを始めたそうですが、別に腰痛になってません。ちなみに、サウンドホールの真上方向に自分の頭が来ないとダメなのかどうか、先生に聞いてみたら、「そんなの気にしたことない。演奏しているとき体が動くので、そんなこと気にする必要ない」だって。

 でもね、先生、ちゃんとヘッドは低いし、ちゃんとサウンドホールの真上方向に自分の頭が来てますよ。


 あらゆる楽器の中でギターが一番難しいのだそうです。そもそも左手で弦を押さえ、右手で弦を引くということ自体が難しいのだそうです。

 だからその構え方も難しいのでちゃんと時間を取って練習する必要があるというのが正しいのでしょう。


 わたしは幸か不幸か、右爪の伸ばし過ぎで、弦に爪が引っかかってしまい、ギターを弾けない(音が出ない)状態になって、結果的にギターの構え方の特訓をする羽目になりました。

 でもそれで良かったんですよね(結果論ですが)。私はもともとすぐに何か曲を弾きたいなんて思ってませんでしたし、最初は基礎訓練で大変なんだろうなあとか思ってましたから。

 確かにギターは難しいと思います。その人の身長、腕の長さ、手の大きさ、指の長さ、そういった個人差で微妙に構え方が違ってきます(私は身長175cm弱で、その割に腕はやや短いが、手は大きい)。

 今、自分なりのギターの構え方ができてますし(恰好だけは一人前!)、何と言っても爪を切って音が出るようになって音が出せるようになって嬉しい限り(おそらく来週の授業で先生は驚くんじゃないかしらん)。


 ギターは独学で始める人も多いようです。私は教室に通ってますが、それでも構え方は自分で研究しないといけません。それも初心者がいきなり、右も左もわからない状態で、ギターの構え方という重大な決断を短時間でしないといけません。やっぱりきついですよ。これは。

 私はえらく苦労しました。私と同じく苦労している方、多くいらっしゃると思います。何かの参考になると思い、記事にしてみた次第です。


 注)別に私のように毎日睡眠時間を削ってまでギターの構え方の訓練をしないといけないわけじゃないですよ。たまたま私はそのような状態に追い込まれただけです(だって音が出なかったら焦るでしょ、普通)。

 付)姿見鏡があったのは本当に幸いでした。インターネットでも、ギターの構え方の確認のためにできればあった方がいいと書いてありましたが。

 蛇足)それはそうと、クラッシックギターは大変。もともと手先が器用ではないし、授業についていくのが精一杯。こんなんでちゃんと楽譜が読めるようになるのかどうか心配。正直、クラッシックギターなんか始めなければよかったと半分後悔してたりします。

 重要)一度切った右爪ですが、再び伸ばしています。もともと先生から伸ばすように言われていますし、削り方も教わっています。爪を切るときは、ほんの少しずつ慎重に、と言われてますが、今回は緊急事態ということでばっさり普通に爪切りしました。爪はまた伸びますし、来週の授業で先生に事情を話しておこうと思ってます。

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