アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

令和6年旺玄会東京支部展 出品候補作 制作記その1(「油絵総仕上げテスト」改め)

2024-04-19 03:00:00 | 新・絵画制作記
 案の定、告知記事した「油絵総仕上げテスト」は、この「令和6年旺玄会東京支部展 出品候補作 制作記」に吸収されることになりました。

 「令和6年旺玄会東京支部展 出品作 制作記」とせず、わざわざ「出品候補作」としたのは、「油絵総仕上げテスト」を兼ねるという意味合いもあります。


 さて、来月開催の本展(第90回記念旺玄展)出品作(「令和6年旺玄展出品作制作記」参照)は制作中ですが、ほぼ終了し(てないと問題なわけですが)、「油絵習熟(兼自作溶き油)テスト」と「油絵追試」も近々完了します。

 今年の旺玄展東京支部展は例年より早く10月下旬の開催。出品作の制作を始める時機です。そうはいっても支部展まで実は約半年しかありません。

 私の場合、油絵はその大きさに関わらず、最低半年の制作期間を見込みますので、ぎりぎりです。しかしながら夏を挟みますので指触乾燥は早く、十分な時間があります。


 用意したのは、F20号とF6号(いずれも張りキャン)、F10号とF8号2枚(こちらは木枠のみ、これから手持ちのロールカンバスから切り出して張ります)。

 ということは、全部で5枚ということになります。支部展出品作は、規定が変わらなければ、F10号以内なら2点出せます。

 毎度書いてますが、私は個展やグループ展はやりませんので、2点出せるとなると、どうしても2点出したくなってしまう(まあそれが人情というものでしょう)。

 しかし困ったことに、一番描いてみたい画題はF20号向きで、F10号では小さそう。どうしたものか。またF6号は、いつもの風景画にします。またF8号は人物画を考えています。残るF10号とF8号は未定。


 現段階ではそんなところです。言葉で言うと大袈裟ですが、構想を練っている段階ですね。できれば5月から下描きに入りたいので、そうなると時間はあんまりないです(2週間ほどしかない)。

 これから猛烈に考えますが、どうなることやら。画題が決まっても、下調べの時間が必要ですし、ちょっと5月開始は無理かなあと。現実的には6月開始ということになりそう(それでも間に合いますが)。

 多少の焦りはありますが、ここは落ち着いて考えたいと思ってます。


 注)それにしても時間がないぞ。

 付)F6号の風景画は、おそらく出品しないと思います(去年の支部展で同様の画題を出したので)。だからこれは「油絵総仕上げテスト」に該当します。

 蛇足)F8号2枚でうまく、まとまれば一番いいのかも(とか漠然と思ってたりしますが)。

油絵習熟(兼自作溶き油)テストその8

2024-04-18 03:00:00 | 新・絵画制作記
 先週日曜の4月14日、前回の制作からほぼ一ヶ月振りの制作(もうそんなに経ってたのね)。

 どこまで描いたのか、すっかり忘れていたので、「あれっ!? こんなに絵が進んでいましたっけ?」って感じです。


 F6号5枚とも描きましたが、うち4枚は順調そのもので、あと2回でどれも仕上がりそう。

 残る5枚目ですが、実験的に作った描画用溶き油が不発に終わり(粘り気がありすぎて使いづらい)、失敗作に。

 そこで溶き油をいつものに切り替えて制作。意外とうまく修正できてます。こちらもあと2回で終わりかな。


 というわけで、久し振りの制作でしたが、5枚目を除き、良い感じですね。もうこのまま早く終わらせて、次の制作に取りかかります。


 付)自分なりの油絵描法が確立し、それを適用してますので、「油絵習熟テスト」としては事実上、終了してます。あとは作品として仕上げるだけです。

 蛇足)望み通り、思い通りに描けているので、気分は良いですね。

 注)「油絵追試」の2回目のワニスがけは、明後日水曜の予定です。

令和6年 旺玄展出品作 制作記その17

2024-04-15 15:00:00 | 新・絵画制作記
 先週の水曜に制作。

 もうほとんど終わっているんだよなあと思って、このF50号の人物画、改めて画面を見てみてびっくり。

 人物の眉を描き忘れているじゃないですか(慌てて描き入れる、慎重に)。

 それと唇が今一つなので修正をしました(もともと気になっていた部分でした)。

 もうこの段階へくると、制作時間なんて、実質10分ですね。画面を眺めてあれこれ考える時間を入れても30分程度でしょうか。

 もう仕上げも仕上げの段階。微修正を続けていく段階。

 何だかんだ言って、ぎりぎりまで続けそうです。


 注)といっても今月の24日が最終期限。だからあと制作回数は2回ですね。

 付)5月8日が搬入日になります。それまで指触乾燥させないといけません。

油絵追試その10

2024-04-08 03:00:00 | 新・絵画制作記
 2ヶ月とちょっと遅れで、昨日、やっとやっとで、制作完了したF20号へのワニスがけ。

 ホント、遅すぎ。反省してます(やれば10分程度で終わるんですが、それ故ついつい先送り)。

 意外と重要なテストでして、もしこれがうまくいったら、私の油絵の完成度は更に高まりますけれども。

 市販のワニス(タブロー)は使ったことがあるし、それはそれで気に入ってもいるんですが、ちょっと自作して試してみたかった。

 今回の塗布が乾いた後、もう一回塗布してワニスがけ自体は終了です。


 肝心な点が2つ。

 今回の塗布がどれぐらいで乾くのか。一週間で乾くとみてますが、どうなのか。

 それと2回目の塗布以降、画面にどんな効果が現われ、またそれが時間の経過でどう変化していくのか。

 これについては長期間、半年から一年は、経過観察しないといけません(っても、ただ放ったらかしにして、たまに見てみるだけなんですけどね)。


 昨日の1回目の塗布直後の画面は、やや暗くなったような気がし、ワニス独特の輝きが多少現われている印象。

 まあ今の段階であれこれ言うのは早すぎますけれども。

 よってあと1回塗ったら、いったんこの「油絵追試」は終了です。


 付)って、あとは忘れた頃の投稿になるでしょう(半年とか一年先だものね)。

 注)塗布したF20号は明るい画面の絵。これが重要。全体的に暗い画面の油絵にワニスを塗ると、どんなダメなワニスでも、もっともらしく見えてしまい、厳密なテストにならない。

 敢えて明るい油絵に塗布することで、その効果をしかと確かめられます。

 蛇足)さあ、あとはこれで残るは「油絵習熟(兼自作溶き油)テスト」だけになります。明後日の制作予定です。

令和6年 旺玄展出品作 制作記その16

2024-04-04 03:00:00 | 新・絵画制作記
 昨日の制作で一応終わったんだけど、どうしますかねえ。このままでよしとするのか、ぎりぎりまで手を入れるのか、微妙なところ。

 もうこれでもいっか、ていう感じ。今更あれこれいじっている時間はありませんし、続けるとしたらあくまで微修正なんですが、やってもあと2回が限度。それ以上は無理(指触乾燥には時間がかかるため)。

 至らないところは、私の腕のなさ、なので納得しております(やむなし)。

 それはそれとして、私なりの油絵の描き方がちゃんと出来上がったのが嬉しい(ほっとしております)。

 まあ来週もう一回見てみて最終判断を下します。とにかく仕上がりましたので、無事に出品できます。


 蛇足)「油絵習熟(兼自作溶き油)テスト」と「油絵追試」、忘れておりません。近々再開いたします。

 付)今回は直接搬入(搬入日に自分で持って行く)にしました(ということは搬出も自分でします)。

 注)一般公募での出品になりますので、選外(落選)も当然あり得ます。たぶん入選すると思いますが、どうなるか実際にはわかりません。

令和6年 旺玄展出品作 制作記その15

2024-04-01 03:00:00 | 新・絵画制作記
 先週の水曜に制作。

 予定通りほぼ仕上がりました(おお!ついに)。明後日で完成の見込み。すったもんだ、ばたばたし、ようやくですな。こうして見てみると、自分でも納得できる出来かなと。

 明後日で狙い通りの効果が十分に出せるのか、それが重要なんですが、すでにその効果は出ており、あまりないものねだりしても、こればっかりは技法上の問題というより、私の腕前の問題なので、致し方なし。

 搬入日ぎりぎりまで引っ張るようなことを書きましたが、もう明後日で終わりでいいかなと思ってます。

 でもまあ微修正はしていきますかね(そうなると1回の制作時間は実質10分もなかったりする)。

 とにかく出来上がりました!(ってまだ出来上がってませんが、気分は作品完成したようなものです)。

 やったー!(あー、それにしても大変だった)。


 付)まだ明後日の制作があるので安心はできませんが(油断大敵)。でも解放された気分であることは間違いないです。

 注)搬入出ですが、今回は業者委託ではなく、直接搬入(つまり自分で持って行く)にしようかなと。F50号と公募展出品作としては小さめですし、このサイズを上野の東京都美術館へ電車で運ぶのは慣れてますので(昔よくやってました)。

 蛇足)搬入出代が浮くのが大きい。まだ最終決定ではないですけれども。

令和6年 旺玄展出品作 制作記その14

2024-03-25 03:00:00 | 新・絵画制作記
 ちゃんと先週の水曜に制作。順調そのもの。だだし時間が。

 不足だってのは、完全に自己責任でしょ。弁解の余地なし! まあ多分、間に合うんですけどね。何だかんだ言ってギリギリになりそう。

 しかしながら明後日でほぼ仕上がります(やっとだなあ)。ただし明後日、ちゃんと描かないとダメ。本当に間に合わなくなっちゃいます。


 そして先週水曜の制作で、また一つ、重要な発見をしましたの。前回の制作で自分なりの油絵の描き方に開眼、体得したんですが、そのとき、実は既に髪の毛は描いてしまっていたので(今制作のF50号は人物画)、これの手直しをしないといけないんですが、どうしたものかと。

 最悪、髪の毛の部分はこのままでも仕方ないかなと覚悟していたんですが、うまく修正できました。この修正方法が重要な発見でした。今後の制作でも生かせる技、知識です。


 さて今後の予定ですが、明後日に制作し、ほぼ完成の状態になりまして、あとはひたすら微修正、細かい手直しで絵の完成度を上げていく、そんな感じです。

 再来月の5月上旬が搬入日なので、その2週間前、来月の4月の下旬まで、仕上げの作業を続けます(週一回の制作なので、意外と時間がない)。

 ここまで来たので一安心。あとは油断せずにいきます。
 

令和6年 旺玄展出品作 制作記 その13.5

2024-03-18 06:23:02 | 新・絵画制作記
 先週の水曜、日曜は、将棋の定跡学習にかまけてしまい、描けず。

 水曜は午前中に描けばよかったんですが(午後からは母とお出かけ)。

 日曜はここで一気にまとめておかないと厄介ということで、相横歩取りのフローチャートをルーズリーフに書き出し(っても、これを基にさらに勉強していくんですが)で、半日つぶれ。

 この大事な制作の時期に何やってんの、という感じですが、私なりの描き方を体得し、このF50号の目処もついたら、つい気持ちが楽になってしまいました。

 しかしながら油を売るのもここまで。明後日描かないと本当に終わらなくなってしまう(制作できるのは、どのみちあと5回)。

 予定ではあと2回でほぼ完成に至り、その後はぎりぎりまでの微修正に追われます。

 明後日、ちゃんと制作すればそれで良し。


 蛇足)将棋を指す方ならおわかりだと思いますが、居飛車って、あの相横歩取り、把握するのが面倒くさいですよね。大体枝分かれが多すぎて、それごとにかなりの部分まで定跡化されているので、どうしても興味のない部分まで一応勉強しておかないといけない。

 ちょっとネットで調べたら、やっぱり相横歩取りって、定期的に書籍が発売されるみたいですね。需要もあるだろうし、まとめて一冊にしてくれれば、興味なくても一応買っちゃうもんね(そうすれば何かのときに一安心)。

 私の場合、相横歩取りは手元の書籍だけで何とかなるので、といっても数冊に散らばっているので、自分でまとめないといけなくて。

 もちろん最新の定跡は知りませんが、こうして過去分を一通り知っておけば、それで取りあえずはいいです(それだけだって結構な学習量になります)。

 一度それなりに勉強しておいたのが効いてますね、相横歩取りに関しては。おかげで助かってます。以前の中途半端な学習に、今回の勉強を上乗せすることで、ようやく一通りの把握になりそうです。


 付)時間は取られてますが、そう頭の中は将棋でいっぱいというわけでもありませんで、今秋の支部展の出品作は構想段階ですが、ほぼ固まりつつあり。

 F10号2点で、人物画と風景画になりそうです。やっぱり2点出せるとなると、出したくなっちゃいますね。


 注)この旺玄展出品作のF50号、搬入出をどうするか。委託するのか自分で持って行くか、まだ迷ってます。今回は搬入日はアルバイトが休み、搬出日はアルバイトを休めるので、どうしますかねえ。

油絵習熟(兼自作溶き油)テストその7

2024-03-11 03:00:00 | 新・絵画制作記
 昨日は出かける前に無事に制作。

 「令和6年旺玄展 出品作制作記その13」(2024-03-07 の記事参照) で書いた通り、修正した描法を適用しても、それが仕上がりに反映されないんじゃないか、と思いきや、さにあらず。

 思いっきり描きやすくなり、思いっきり進みました。描き心地良好にて、ぐっと良い仕上がり(ってまだ制作途中の画面の話ですが)。

 ちゃんと反映されてますね。ですが敢えて言えば、もう少し厚みを出してからにすれば良かったかも(まあこれはやってみて初めてわかることなので、全然構わないんですが)。


 こうなるとますます「油絵総仕上げテスト」を早く始めないと。

 話が逸れますが、この「油絵習熟(兼自作溶き油)テスト」のF6号5枚は、まだだいぶ時間がかかりそうで、終わったらすぐに、支部展出品作の制作を始めないといけなさそうでして、そうなると記事だけ立ち上げた「油絵総仕上げテスト」は消え、支部展制作記に吸収されることになりますね、これは。確実に。

 つまりは「令和6年旺玄会東京支部展出品作制作記(『油絵総仕上げテスト』改め)」というようなタイトルの下、これが「油絵総仕上げテスト」も兼ねることになるという。

 またぁ、ぶっつけ本番ですか。そういうのって多くない?(まあ別に、物事が前に進んでいるからいいのだけれど)


 話を戻しまして、昨日は5枚のうち、4枚を制作。制作しなかった1枚は、どうもこれだけ先に進んでいるので、他の3枚と進み具合を合わせたかったから。

 で、残る1枚、これは大幅に遅れているものなんですが、これのみに使っている、テスト用の自作溶き油がやっぱり使いづらく、それが画面に影響し、これだけおかしな制作途中画面になってます。ですので、これはまあ失敗作になりますね。でもせっかくですので、ある程度ちゃんと仕上げたいと思っています。


 ということで、順調そのもの。あとは時間が解決するだけ(ちゃんと時間を取って制作していけば作品は完成し、このテストも完了)です!


 付)昨日は朝8時ぐらいから午前10時30前までの制作。それからテレビで「NHK将棋トーナメント」を見て正午に家を出て、新宿へ(月一回の新宿詣で)。

 途中、高田馬場駅で降りて芳林堂書店で将棋の本を見(いいのがなかったので買わなかった)、再び電車に乗って西武新宿駅下車。

 紀伊國屋書店で探していた将棋の本を買ってから、ディスクユニオンでCD、それから世界堂新宿本店で油絵の筆を買って帰りました。

 帰宅は午後4時前でした。


 注)物価高、油絵の筆も直撃。絵筆、こんなに高かったっけ? 8本買うはずが、5本で我慢。それでも世界堂カードのポイントを全額消費してなんとか。

 これじゃあ、毎月2本ずつ地道に買い足すとかしないとダメかも。


 蛇足)「NHK将棋トーナメント」、羽生さん負けちゃいました。残念。一手ばったり。もったいない、惜しい将棋でした。

令和6年 旺玄展 出品作制作記 その13

2024-03-07 03:00:00 | 新・絵画制作記
 昨日は午前中、母の通院の付き添いがありましたが、出かける前に早起きし、無事に制作できました。
 
 やっとですね、一気の制作。描き込みをどんどん行い、荒削りな仕上がりでいいなら、このまま出品できる状態に持っていけました。

 もうね、とにかくここまで進むのが遅い。その改善のためにも早く、記事を立ち上げただけの「油絵総仕上げテスト」を始めないといけません。


 そうしたこととは別に昨日の制作で重要な出来事が。ついに本当の意味で体得しましたね、私なりの油絵の描き方を。
 
 ようやく自分にとって一番感触の良い描き方、筆遣い、といったものに開眼。自分の求めていた描法とはこれだったのかと得心した次第。
 
 頭と手の動きが一致し、もう完全に頭でっかちじゃあないです。理論に実践が追いつき、気持ちよく何も悩まずに描ける状態に。悟りを開いたような気持ちです。


 ただね、これに気づいたのが昨日の制作途中だったので、もう描いてしまった部分の修正は効かず、ちょっとそこのところが残念(次回にできるだけ手を入れて直したいんですが、完全には無理かな)。

 せっかくなので何とかしたい。でもまあ、うまく修正できなくても、これはこれで仕上げ、良しです。

 次回でほぼ仕上がるかな。あとはぎりぎりまで描き込み、微修正を続けるだけです。


 付)こうなると、すでに完成し、ワニステストだけが残っている「油絵追試」のF20号はともかく、制作中の「油絵習熟(兼自作溶き油)テスト」のF6号5枚も、描法の修正をしないといけませんが、どれもあそこまで描き進めてしまっていると、仕上げた作品画面に反映させるのは難しいかも知れず、描法の確認、練習、といったもので終わりになってしまいそうです。

 蛇足)筆をだいぶ買い足さないといけない感じです(当面は大丈夫でしょうが)。

*今回は「画材、技法、芸術論」カテゴリーの投稿予定でしたが、変更となりました。