アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

風景画追試その9

2016-08-31 18:32:23 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
*「風景画追試その8」(2016-08-16) の続き。

 結局、疲れが取れなかったので、昨日の午前中も描けなかった。今日はたまたま早くアルバイトを終えることができたので(ほぼ残業なしで済んだ)、帰宅後昼食を取り、雑用を済ませてから描くことにした。とにかくもう描かないとまずい。前回の制作から2週間も経っている。案の定、2枚とも画面は指触乾燥を通り越しほぼ乾いてしまっている。疲れていようが、時間がなかろうが、描くしかない。

 イーゼルや油絵具などの準備を済ませ、午後3時15分から、1枚につき30分、計1時間と制作時間を決め、午後4時15分まで描いた。ようやくこれで荒描きは終了、次回からは細い筆も使っての描き込みに入れる。だいたいの色彩は合っているのでほっとしている。どうやら私の想定した下地で正しかったようだ。

 しかしまあ上手に色合わせするね。こんな模写ばっかりしていたから、デッサン、つまり物の形はそこそこ似ていればよく、とにかく色の重ね具合の再現を追究することばかりしていたから、それもある程度は当たり前なんですが。

 今回、途中経過を写真に撮って掲載することにしたのも、こんな風な模写のやり方もありますよ、何もかもそっくりに再現する必要はありませんよ、模写は勉強のためにするんだから、何らかの目的、今回の私の場合で言えば色彩の再現のみに傾注する、それで構わないんですよ、ということを実際にわかりやすく見せるためです。

 こうした過程をしゃあしゃあと載っけてしまうのも私ぐらいでしょうし、ひとつの実例として参考になると思います。随分いい加減な模写だなあ、こんなやり方あるの? こんな程度なら自分もやってみようと思ってくれたら、そして実際に試しに模写をやってみてくれたら、嬉しい限りです。

 この2枚の模写も、それぞれあと2回ぐらいで終わりになると思います。少々時間がかかりすぎなので、残る4枚はもっとてきぱきと描き進めたいと思っています。

 注)とはいえ、模写はある程度時間をかけて描かないと似ないので、つまりきちんと指触乾燥を待ってから色を乗せていく必要があるので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。

 付)この2枚の模写で、ひとつ発見がありました。それは暗い緑は黄土+黒で描かれていることです。茶系の下地にこの黄土+黒の混色を乗せると、実に渋く良い色になります。


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