今日はちょっと真面目な話をば。
メルボルンの人口の40%が外国生まれの移民。皆同じ苦労をしてこの土地で生活してきたわけだし、現地生まれの白人だってそのことを知っている。なので、少なくともメルボルンではなまりのような「間接的な人種差別」も、”タブー”というより、感覚として誰も口にしないし気にしない。
なので、俺らのようなまぁ移民?でも全然臆することなく生活してる。
Multi-Cultural Cityを自称してるだけある。
ただ、何かのはずみで一部の人が抱いている感情が表面化することが稀にある。
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メルボルンの市長であるJohn Soは、香港出身。40数年前に17歳のときに渡豪して、メルボルン大学で学位を取った。
メルボルンの市長が香港人と聞いたときは、他民族Cityであることをアピールする州の政策の一環なのかな、とか勝手に勘ぐっていたんだけど、間違ってた。
実は、市長の選出が、市議会による指名制から市民による直接投票に代わってから、最初に選出されたのが彼なのだ。
2001年の市長選で、オーストラリア生まれのライバル数名を抑えて市長に選出されてから、現職で活躍している。
「ほー、白豪政策の国が、こうも変わったもんだなぁ(少なくとも市民レベルでは)。」と思ってしまった(ただ、個人の意見としては、メルボルンという市だからであって、これがちょっと田舎の街だったり、国レベルの首相とかだったりすると、また話が変わってくるだろうと思うけど)。
2001年に当選後は、アジア各国とメルボルンとの交流に努め、何よりも「メルボルンが人一倍好きだ」という彼の情熱が伝わってくる活動に、市民からの評価は結構高い。
で、本題。
彼の英語はなまりが非常に強く、一般的には理解しずらいとされてる。
よく冗談で「市長が何言ってるか分からない市ってどうなのよ」みたいな話を聞く。
といっても、テレビで話してるのを見たことあるけど、実際には十分理解できる範囲だし、皆冗談半分で言ってる程度のよう。
ところが、John Soの再選をかけた2004年の市長選で、ライバルの一人Peter Sheppardが、
「現市長の英語は市の恥である」
「私の考える市長に必要な資質のリストがあって、その中のひとつに”コミュニケーション”がある。John Soをそのリストに照らし合わせたとき”コミュニケーション”の欄にチェックをつけるかバツをつけるか?私ならバツをつけるね。彼が何を言ってるか全く分からない。子音が20個ばかり足りてないんだ、彼の発音には。」
という発言をした(人種差別がタブーとなってるこの時代に、しかもメルボルンで、しかもしらふでこれを言うんだからすごい)。
これに便乗して、テレビのニュースで「John Soのなまりは、メルボルンにとって恥か」という投票を番組内でしたり、ニュースキャスターも彼のなまりについてジョークを言ったりした。
John Soを擁護する市議会員は、
「なまりがJohn Soの唯一の問題なんだったら、それは彼が優れた市長というしるしではないか」
「2001年から今まで、アジア人の市長を迎えて、メルボルンにとって良いことのほうがはるかに多かった」
「彼はメルボルンが他民族Cityであることのシンボルである」
と発言した(誰もSoになまりがあることは否定してないところが何とも・・・)。
結局、Peter Sheppard は事前調査などでJohn Soに全く勝ち目が無かったために、これらの発言は”市長選を英語の話題に置き換えようとした”ものと見られた。
また、世間からもバッシングを受けた。結果、John Soが再選を果たし、2006年3月現在、現職市長として活躍している。
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俺は去年の7月に来たばかりなのでJohn Soの活動を直接には知らないけど、MultiCulturalの象徴のようなこの市長の活躍ぶりを見ていこうと思う。
あと、なまりを非難されても堂々と市長として仕事をしてるSoの態度を見習わなきゃ、とも思う。
で、何でこんな真面目な話書いてるかというと、まだ仕事が無くて暇!
来週から忙しくなる予定なんだけどね、ほらITプロジェクトって予定は未定だから・・・。
メルボルンの人口の40%が外国生まれの移民。皆同じ苦労をしてこの土地で生活してきたわけだし、現地生まれの白人だってそのことを知っている。なので、少なくともメルボルンではなまりのような「間接的な人種差別」も、”タブー”というより、感覚として誰も口にしないし気にしない。
なので、俺らのようなまぁ移民?でも全然臆することなく生活してる。
Multi-Cultural Cityを自称してるだけある。
ただ、何かのはずみで一部の人が抱いている感情が表面化することが稀にある。
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メルボルンの市長であるJohn Soは、香港出身。40数年前に17歳のときに渡豪して、メルボルン大学で学位を取った。
メルボルンの市長が香港人と聞いたときは、他民族Cityであることをアピールする州の政策の一環なのかな、とか勝手に勘ぐっていたんだけど、間違ってた。
実は、市長の選出が、市議会による指名制から市民による直接投票に代わってから、最初に選出されたのが彼なのだ。
2001年の市長選で、オーストラリア生まれのライバル数名を抑えて市長に選出されてから、現職で活躍している。
「ほー、白豪政策の国が、こうも変わったもんだなぁ(少なくとも市民レベルでは)。」と思ってしまった(ただ、個人の意見としては、メルボルンという市だからであって、これがちょっと田舎の街だったり、国レベルの首相とかだったりすると、また話が変わってくるだろうと思うけど)。
2001年に当選後は、アジア各国とメルボルンとの交流に努め、何よりも「メルボルンが人一倍好きだ」という彼の情熱が伝わってくる活動に、市民からの評価は結構高い。
で、本題。
彼の英語はなまりが非常に強く、一般的には理解しずらいとされてる。
よく冗談で「市長が何言ってるか分からない市ってどうなのよ」みたいな話を聞く。
といっても、テレビで話してるのを見たことあるけど、実際には十分理解できる範囲だし、皆冗談半分で言ってる程度のよう。
ところが、John Soの再選をかけた2004年の市長選で、ライバルの一人Peter Sheppardが、
「現市長の英語は市の恥である」
「私の考える市長に必要な資質のリストがあって、その中のひとつに”コミュニケーション”がある。John Soをそのリストに照らし合わせたとき”コミュニケーション”の欄にチェックをつけるかバツをつけるか?私ならバツをつけるね。彼が何を言ってるか全く分からない。子音が20個ばかり足りてないんだ、彼の発音には。」
という発言をした(人種差別がタブーとなってるこの時代に、しかもメルボルンで、しかもしらふでこれを言うんだからすごい)。
これに便乗して、テレビのニュースで「John Soのなまりは、メルボルンにとって恥か」という投票を番組内でしたり、ニュースキャスターも彼のなまりについてジョークを言ったりした。
John Soを擁護する市議会員は、
「なまりがJohn Soの唯一の問題なんだったら、それは彼が優れた市長というしるしではないか」
「2001年から今まで、アジア人の市長を迎えて、メルボルンにとって良いことのほうがはるかに多かった」
「彼はメルボルンが他民族Cityであることのシンボルである」
と発言した(誰もSoになまりがあることは否定してないところが何とも・・・)。
結局、Peter Sheppard は事前調査などでJohn Soに全く勝ち目が無かったために、これらの発言は”市長選を英語の話題に置き換えようとした”ものと見られた。
また、世間からもバッシングを受けた。結果、John Soが再選を果たし、2006年3月現在、現職市長として活躍している。
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俺は去年の7月に来たばかりなのでJohn Soの活動を直接には知らないけど、MultiCulturalの象徴のようなこの市長の活躍ぶりを見ていこうと思う。
あと、なまりを非難されても堂々と市長として仕事をしてるSoの態度を見習わなきゃ、とも思う。
で、何でこんな真面目な話書いてるかというと、まだ仕事が無くて暇!
来週から忙しくなる予定なんだけどね、ほらITプロジェクトって予定は未定だから・・・。
朝から なるほどね~
と読ませてもらったよ。
最近 食生活が充実してきたのか
太ってしまった…
運動しなければとインラインスケートを
始めたよ。
メルボルンに行くのが
更に楽しみになりましたw
こういう他民族文化の話って日本に暮らしてるとなかなか聞けないことですよね。
またお願いしますね!
今のプロジェクトはなぜか、外人が絡んでいて、MTGは英語。その内容もよくわからず、話すこともできず・・・悲しい感じだよ。
俺もなんとかして英語がんばります。
仕事もがんばらないと・・・
shinはちゃんと食べるもんくって、栄養付けてるか?体壊すなよ!!
ではでは・・・
コメントありがとうございます。
以前書いたCommon Wealth Gamesの閉会式でも、開催者のスピーチの中でJohn Soの名前が出るだけで、観客から声援が出るほどの人気ぶりでしたよ。
何かもう「お決まり」みたいな感じで。
>元シビック
久しぶり!
ちゃんと食ってるよ。最近のお気に入りは、冷凍野菜(すでにカット済み)+鳥肉に、タンドリー味のソースをぶっ掛けただけの炒め物。
5分でできる割になかなかうまいのだ。7ドルで4食分なり(爆)。
仕事、大変みたいだな。お互いがんばろう。