月下美人

列島縦断、大きな傷跡を残した台風１８号も北の果てに消え、きょうは雲ひとつない晴天を迎えました。
おとといの激しい雨風は嘘のよう、心地よい秋の朝です。
被災された地方の方のこと考えると喜んでばかりはおれませんが、それでもまた新しい一日の始まりに感謝です。

夕べは久しぶりにのんびりとテレビを見ていたら、ご近所のシフォンケーキのおばさんから電話です。
”月下美人が咲いたから観に来ませんか”とのお誘い、”家内はプールへ行ってます”といったら、”ご主人でいいから早く！”って。
さっそくデジカメ片手に駆けつけてみると、なんとなんと背丈を越える大きな幹に立派な「月下美人」が６個も咲いています。
ほのかに甘いいい香り、ご近所の方も寄ってきてお月見ならぬ「月下美人」の鑑賞会です。
なんでも今年は初夏に一度咲いて二度目とか、初めてということでびっくりされていました。

さてさてと写真を撮り始めましたが、バックの材木や立てかけてある板が目に付きます。
よそ様のお宅、招待されてあれこれいうのも失礼かと思いましたが、せっかく写真を撮るのにこれでは「月下美人」が泣いてしまいます。
緑のシートをお借りしてカモフラージュ、やっと撮れたのがこの写真でした。
６個全部の写真も撮りたかったのですが、あまりにも楽屋裏が見え過ぎるため断念です。

「月下美人」はサボテン科の多肉植物、メキシコなどの中南米原産だそうです。
夏の夜に咲くというのが定説、白い大型の花は咲き始めから数時間でしぼむということですが、ほんとにラッキーでした。
くくりとしては「孔雀サボテン」の一種、姿形もそっくりですが、「孔雀サボテン」は昼に咲き「月下美人」は夜に咲くというところから区別できそうです。
「月下美人」の花言葉は、「はかない美」「はかない恋」、「繊細」「快楽」「ただ一度だけ会いたくて」「艶やかな美人」などなど調べ上げればきりがないほど出てきます。
それぞれが納得できるものばかり、あなたならどの花言葉を選びますか。