あつしおかのう みみず倶楽部 Annex

みみず倶楽部の別館です

麹屋さんに話を聞いてきました

2007年11月18日 | 
久しぶりに村の麹屋さんのところに行って話を聞いてきました。春に手術をしたということで心配だったのですが、今は元気になり今シーズンも麹を作るそうです。ただ、味噌の加工請負は、重いものを持ったりいろいろ大変なので、やめてしまうそうです。
 いろいろ話を聞いた中から・・・
・昔は麹用の米は7分搗きの米だったそうです。初耳でした、どの本にも書いてありません。米が高価で貴重だった時代なら当然のこと、納得です。
 昨シーズン終わりから、私は粘り対策のため7分搗きの米で麹を作っています。白米ではコシヒカリは粘り気がありすぎて、手を入れるのが大変なのですが、分搗米ならパラパラしてやりやすいのです。酒米や加工用米はなかなか手に入らないのでコシヒカリでできると米を確保するのが容易です。奇しくも昔と同じ米ということになります。
・ちょっと前に頼まれて作った酒米の麹を見てもらったところ、ほめられました
 !(^^)!
・90*90*90cmの室で6升(9kg)作っていると話したら、室の温度が上がりすぎるだろう、と言われました。
 分搗米を使っているから品温が上がるのだろうと思っていたのですが、室温を計ってみたら(いつもは品温だけ計っていた)、サーモスタットを29-30度に設定しているのに、31から32度と上がってきました。室が小さすぎる!と今頃気づきました・・・。大きな室でやってみたいなあ。
・味噌を作るときは、水分調整のために大豆の茹で汁は入れないで、殺菌した水(=水道水)を使う、と麹屋さんの研修で教えてもらったそうです。茹で汁を入れると、雑菌が入り、味が悪くなるそうです(茹で汁を入れるプラス面を考慮しても水道水の方がよい)。
 茹で汁は殺菌されているのでは?と思ったら、冷ますまでの間に雑菌が取り付くそうです。確かに、イーストを入れるとすぐに湧いてくるし、腐るのも早いです。

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1 コメント

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大豆の茹で汁 (Lalalar)
2007-12-06 16:24:22
伝統食が大好きで、趣味が高じて田舎暮らしを始めてしまったLalalarといいます。

茹で汁を使わない味噌造り、かなりびっくりしました。いろいろな作り方を見てきましたが、茹で汁を使わない作り方は初めてです。私も茹で汁を入れて作っていますが、特に問題なくできています。一度は少々入れすぎて大量のたまり醤油がとれましたが(汗)、醤油も味噌も、乳酸菌以外の発生は全くなく味も良好でした。

茹で汁にはたくさんのうま味が溶けているので、雑菌の繁殖を抑えられれば使った方が良いということになるでしょうか。信州の古いやり方ですが、味噌玉を使って麹を作っていたころ、茹で汁が出た段階で分量の塩を混ぜ込み冷暗所に保存しておき、仕込みの段階で味噌玉、炊いたご飯、残りの塩と混ぜる、という作り方がありました。まだ私も作ったことはないですが、塩分濃度が10%あれば冬場なら雑菌の繁殖はかなり抑えられると思います。私も今年はこれで半分量くらい実験のつもりで仕込む予定でおります。(^0^)

とはいえ、必ずしも茹で汁を味噌に使わなくても、それはそれで楽しみがありますよね。茹で汁の出しを利用して鍋物やスープもできますし、別の総菜に加工する(例:麴、煎り大豆、塩などを加えて熟成)こともできます。大豆は本当に素晴しい食品だと思います。

いろいろな作物、加工食品を作っていらっしゃるのでとても勉強になります。これからも楽しみにしております♪

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