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あんしんたべものくらしネットワークあしの会 ブログ

こだわりの生産物・加工品の産地の様子や生産者の声、イベントの案内などの情報をお届けします。

大有研さんのイベント「第15期 大阪農塾」開催のご案内

2009年09月22日 16時21分07秒 | イベント案内
大阪府有機農業研究会(大有研)が主催する「農塾」が、9月27日に開催されます。

~以下は、大有研のHPからの転載です~

毎年、夏に開催しております大阪府有機農業研究会主催の大阪農塾のご案内です。
今年は有機農業だけに限定せず、さまざまな形で農業を伝えたり、サポートする活動に携わる3名の若手の方をゲストにお迎えしました。
物流や他業種とのコラボ、生産者支援などそれぞれの活動の中から垣間見える農業の可能性や課題を、参加した皆さんと一緒に考えてみたいと思います。ぜひご参加ください。

ゲストのご紹介

奥谷 勉さん 有限会社 あしの会代表取締役
1969年生まれ神戸大学の夜間の部の法学部卒業
1995年共同購入会あしの会 の配送委託会社に入社。2005年共同購入会あしの会代表就任。
2006年有限会社あしの会設立 団体名を「あんしんたべものくらしネットワーク あしの会」に変更。
あしの会は、「こども達の未来によりよい食と環境を伝えよう」を目的とし、阪神間で、有機野菜・無添加食品の共同購入・宅配事業と、
田植え・稲刈りの農業体験イベント、川遊びイベント、食・環境に関する学習会などの活動を行っています。
現在、あしの会では有機農作物のより一層の展開を思案中。

福井佑実子さん プラスリジョン代表取締役
民間企業、国立大学産学連携組織勤務を経て現職。
社名プラスリジョンには「常に加える(プラス)のは融合(リジョン)の視点で」という活動方針を込めている。「融合」をキーワードに分野横断的ネットワークを活かしながら障害のある人の自立支援を事業的手法で確立することをめざしている。農業分野との融合事例として、規格外農産物を地方の福祉事業所で加工し、都会の大手販路とつなぐ「オニオン・キャラメリゼ(玉葱飴色炒め)」のプロデュース実績がある。福祉事業所のみならず、企業や地方自治体からも障害者雇用の相談を受けるまでになった。ETIC.主催STYLE2004入賞(2004年)、NEC社会起業塾6期生(2007年)

河西伸哉さん 七色畑ファーム代表
和歌山県紀の川市(旧粉河町)生まれ1982年 5月31日 現在27歳
大学卒業まで、和歌山県紀の川市で生まれ育つ。小さい頃から母に連れられ、母の実家のみかん畑、桃畑、水田などの山や畑で幼少期は遊ぶ。収穫時などには自らも農作業を体験し、稲刈りではハゼ掛けを行ってきた経験をもつ。
大学在学中から農業に興味を持ちはじめ、ワタミ株式会社が主催する農業インターンシップなどに参加し、和歌山以外の日本の農業を体験。大学卒業後、インターネットビジネスの上場ベンチャー企業に就職し、営業・企画・新規事業などインターネットビジネスの多岐にわたる業務を経験。
2009年4月から実家の和歌山県に戻り、農地を借りて農業を開始。現在は、野菜の生産に力を注ぐ。NPO農家のこせがれネットワーク(NPO法人申請中)のパートナーシップファームとして参加中。
○日程 9月27日 13時30分受付 13時45分 開始。16時終了。(イベント終了後、交流会有)
○参加費 会費 2000円(会員1500円)
○場所 ドーンセンター・セミナー室5F (京阪天満橋駅、地下鉄谷町線天満橋駅①番出入り口から東へ350m(OMMビルの方向)
○イベントの申し込み・お問い合わせ
大阪府有機農業研究会(TEL&FAX)06-6864-1026
e-mail:daiyuken@hotmail.com 


お米つくり体験ツアー2009 in吉田農場 稲刈り編 参加者募集

2009年08月31日 23時19分34秒 | イベント案内
さあ、稲刈りだ!

■日程:2009年9月13日(日)   
■場所:吉田農場(兵庫県丹波市氷上町)
   あさ8時集合(雨天決行 ※但し、天候により稲刈りができない場合はプログラムを変更します。)
■集合場所:JR西宮駅北側  (※集合場所の詳細はお申込後にお知らせします。)  貸切大型バスにて丹波へ直行!


大きな空の下、秋風がからだの横をとおりぬける。丹波の地で、きもちのいい一日をすごしませんか。
農薬や除草剤を使用しないたんぼには、生きものたちがいっぱい。 環境にも、つくる人にも、食べる人にもやさしいんです。

ごはんの基本、「お米」ができるたんぼへ、みんなあつまれ!
子どもの育ちのなかで大切な「食」の現場にふれ、親と子がともに農作業をとおして大地の上で汗をかき、都会ではできない虫取りも体験できる企画です。
たんぼの周りでは、こどもたちが目を輝かせながら、走り回っています。もちろんシニア世代も大歓迎。
5月の田植えからはじまり、9月の稲刈り、12月末のもちつきまで、自分たちが植えた米を収穫し、みんなで食するという、1年をとおした企画です。
   1回のみの参加ももちろんOK。日常と違った空間が待っています。一度ご参加ください!

■スケジュール
 8:00  西宮集合   8:15 バス出発
 10:15 吉田農場到着・稲刈りスタート
 12:00 昼食(吉田農場の食材たっぷり!!)
 13:00 稲刈り・農作業
 15:00 終了・吉田農場出発
 17:30 西宮到着 解散(交通事情により前後します)

■参加費
 大人: 2,200円(※訂正しました)  小中高生:500円  2歳~幼児:300円
  (バス乗車・昼食代・施設使用料・保険代含む)
 ※雨天により稲刈りができない場合、農作業体験の後、『三田市立人と自然の博物館』の見学を予定しています。
 その際、大人1人150円、大・高校生1人100円 の入場料が別途必要になります。

■もちもの
 長袖服・帽子・着替え・汚れてもいい衣服・軍手・靴・飲みもの・雨具・軽食(子どもさん用)・虫あみ

■対象・定員
 一般の方もご参加いただけます。
 (あしの会会員・NPOはらっぱ会員は200円割引) 定員50名

■申込
 ①氏名②年齢③住所④電話番号⑤参加人数 を NPOはらっぱ・あしの会事務局まで、お知らせください。 
 先着順にてお受けいたします。

■主催:
 NPO はらっぱ   (℡・fax0798-22-3561)
 あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 (℡072-773-6121・fax072-773-6122)

7月から8月初めにかけての長雨・天候不良のため、稲の生育が心配されます。
吉田さんいわく「8月から稲刈りまで、よっぽど天気が良くないと不作になるかもしれん。」と。
また田んぼの土が乾かず、稲刈り機の乗り入れが難しい状況になることも考えられます。それに、大雨ですでに稲が倒れている圃場もあり、手刈りしかできない場所もありそうです。
農業体験で参加いただく本イベントですが、できる範囲でこれらのコケ稲の刈り取りの手伝いができたらと考えています。
取りこし苦労であればよいのですが、いざその時はご協力お願いします。


   

いきものはっけん!芦屋川とあそぼう  報告

2009年08月31日 22時21分49秒 | 活動の報告

さる7月19日、芦屋川河川敷にて、日ごろは時計屋のご主人であしの会の古くからの会員さんである“めだかのおっちゃん”こと「芦屋川に魚を増やそう会」の山田勝己さんを講師に環境学習を行いました。子どもづれの2家族、あしの会の世話人さんと総勢13人のささやかな集まりとなりましたが、普段は通りすぎるだけの芦屋川のもつ自然豊かな表情に驚きながら、心地よい川の風に吹かれて、楽しい一日となりました。

●アユがきらめく!街中のオアシス
挨拶をしてまもなく、川がプール状になったところでアユを探しました。「どれどれ?」「おった!」すばやく動くので探すのがたいへんです。昔は芦屋でもアユなどの川魚をとって食べていたそうです。山田さんによりますと、人のくらしと川の存在が近く、糧をえる場にゴミを捨てる意識などなかったとのこと。川べりの遊歩道を歩くと、川の中は草ぼうぼう!で小魚や虫が隠れるところがたくさんあります。隣の上宮川と比べるとよくわかります。アユがすばやく水面にきらめくと、子ども達から歓声が上がりました。それを求めてカワセミもきます。

●山と川と生き物とみんな関わって生きている
上流の山から川を通して運ばれる栄養豊富な土や養分が、海まで運ばれます。駅から歩いて20分ほどで干潮の河口に出ました。砂をスコップでほると、すぐに真っ黒な土(腐葉土)が見えます。この養分を目当てにプランクトンやアサリ等の貝類が繁殖するそうです。「自然ってむだがない」と感じました。
その日の干潮時刻は11時。浜に出るとすぐに大きなカニを子ども達が捕まえます。あざやかな紫色であまりのきれいさにびっくり。
アサリのシーズンは終盤でしたが、粘り強く掘っていくと本命発見!夕飯はおいしいアサリのみそ汁をいただきました。

山田さんは川遊びの名人です。投げた投網(とあみ)にむらがる子ども達。「これなにー?」小さなクサフグやハゼなど、海辺のいきもの達の姿に大興奮!でした。


●いきものたちの復元力―生き物無視の河川造成。人がほんのすこし、見守ること。
山田さんが活動をはじめられた30数年前は、家庭排水から合成洗剤が川に流れ込み、生き物に悪影響をもたらしはじめたころでした。 ふるさとの川のこうした現状に心をいためた山田さんは、その当時からふるさとの芦屋川を、いきもののくらしやすい環境にするために活動してこられました。実際にアユ等小魚が産卵のために遡上しやすいように、数十メートルおきにある堰(せき)にのぼるための魚道や深めのプール式堰堤を作るように役所に粘り強く交渉し、実現されています。その結果、阪神間で有数の、貴重ないきものがたくさんくらせる川になりました。伸びすぎた草を刈ったり、夏場干上がる川の水から上流の貯水池へ魚を運んだり、産卵のため上流からおりて立ち往生しているカニを捕まえて下流へ運んだり、山田さんの地道な活動は、すばらしい成果を挙げています。一度壊れてしまった環境を、人間がねばり強くすこし手を加えることで、驚くほどたくさんの多様ないきものがよみがえります。いきもののもつ復元力!にびっくり!した次第です。

●ひろってもひろってもゴミ、ほかさんといて!温暖化の問題
子どもたちは生き物観察、大人たちは駅から散歩しながらゴミ拾いをしました。きれいな芦屋川のイメージですが、「もーう、ほかさんといて!」とぼやきながらの作業です。気がかりなのは、暮らす環境を守り育てるのもわたしたちで、壊してきたのもやはりわたしたちなのです。浜まで歩く道すがら、みんなで拾ったゴミはすごい量!30分そこそこでポリ袋4個分です。花火やタバコの吸殻、多かったのは水面に浮かぶプラスチックごみです。子ども達にも「魚や鳥がまちがえて食べたら死んでしまうで。たいへんやなー。」と。

浜から少し上がった河川のところどころに、草の生えていないきれいな白い川底が見えています。山田さんいわく、「温暖化で海の塩がここらまであがって来てるんや」ええ!知らない間に海水面が川の方まで上昇してきています。じわりじわりとわたしたちの生活にも気がかりな変化が。白いのは固まった塩で、だから草が生えてないのかなと思いました。心配です。

●石けんのすばらしさと普段使う合成洗剤のこわさ-30数年で爆発的に広がった合成洗剤
海でしばらく遊んだあとは解散し、子ども達ととなりの松林の公園でお話を聞きました。
昔から人は川や自然とかかわりながら日々の糧を得てくらしてきました。家庭排水も安全であったため、川魚等は豊富に獲れたそうです。山田さんがまだ幼いころの川は、いろんな遊び場になり、とてもたのしかったそうです。山田さんが川の環境を守る活動を始められた頃には、合成洗剤が家庭排水から川にはいり、生き物たちに大きなダメージをあたえはじめたころです。強い浸透力をもつ合成洗剤は、生き物の細胞膜を壊し、がんや奇形をもたらします。
水でうすまってもその浸透力がうすまらないのが合成洗剤です。普段のわたしたちのくらしにおいてもハミガキ、汚染された魚介類、合成洗剤で洗った食器などあげられ、飲み水など口から体内に入るだけでなく、洗濯や台所仕事、シャンプー等により、皮膚に直接触れるため、その影響が心配です。
わずか数十年のあいだに合成洗剤が環境やいきものにもたらした影響を思うと、やはりおそろしいと思いました。反面、石けんは5000年の歴史があります。水に溶けて約1日で微生物に分解されます。残念なことに、いまテレビ等で植物成分由来や安心をうたいつつ、テレビで流れているCMなどの洗剤、はみがき、シャンプー類はすべて合成洗剤なのです。石けんは使い続けても体にも安全で、つかった排水も浄化されます。このままだと、確実に次の子ども達に残す自然環境は悪化していきます。話を聞いて内心とてもあせる気持ちの親のわたしたちです。もう一度、少しずつでOKです。あなたのくらしを石けんへシフトしてみませんか。

●子どもの感想―「小さい魚がいてびっくりした。」「魚が見れてよかった。カニもいた。」「おにぎりがおいしかった。」「ふぐにかまれた」

●大人の感想―子どもが楽しめ、自然にしたしみ、大人たちも河川開発工事の歴史等をきくことで勉強になりました。行政に反対するのではなく、ともに協力して開発工事を進める姿勢が勉強になりました。

●かんじたこと、環境をまもることって、むずかしい。「最小限に手をかけて、あとはいきものたちにまかせる」ということが大切です。
近年川は危ないイメージがありますが、遊ぶ前に山田さんや詳しい人に聞いてみる、当日の潮汐をしらべておく、雨の日には無理をしない、こどもには大人が注意する、ごみは持ち帰るなど、基本的なことで安全にあそべると思いました。実際にスコップと網で干潮の河口は、こどもが安全に砂ほりなど、たのしむことができました。川ってほんとに気持ちよいですよ。お財布にもやさしいです。
山田さんのように貴重な活動をされてこられた方は会の中にまだたくさんおられます。
素敵な出会いに感謝しつつ、これからもつながりを大切にして広げていけたらと願っています。
「いきものはっけん芦屋川とあそぼう!第2弾」は秋を予定しています。詳細はおって連絡します。みなさんふるってご参加ください。

「いきものはっけん! 芦屋川とあそぼう」 環境学習のお誘い

2009年07月09日 16時54分23秒 | イベント案内
  
水のそばには、いきものがたくさんくらしています。
永年芦屋川の自然をまもるために活動してこられた山田さんとともに、
川沿いを散歩しながら、川にくらす虫やいきものを観察して、
身近にある自然のすばらしさや環境のことを、
こどもたちといっしょに感じてみませんか。


と  き: 7月19日(日) 9:00~12:00予定

阪神芦屋駅 改札集合 (雨天中止)

参加費: おとな こども ともに300円

もちもの: くまで(あさり掘り用) スコップ、バケツ、帽子、
      お茶(たくさん)、ぬれても よい服装、サンダル、着替え、タオル、
      魚とり網 弁当(お昼をご一緒される方)、シート、軍手、ポリ袋(ごみひろい用)

先 生: 芦屋川に魚を増やそう会 山田勝己さん

主 催: あんしんたべものくらしネットワーク あしの会


参加をご希望される方はこちらまで人数、連絡先をご連絡ください。

申込み先: あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 事務局
       ℡ 072-773-6121  fax 072-773-6122
       メール info@ashinokai.jp

講演会「酵素の働きと体のしくみについて」のお誘い

2009年06月19日 15時28分49秒 | Weblog
三宅先生による 講演会のお誘い  
「酵素の働きと体のしくみについて」 

●日 時  6月27日(土) 15~17時 (受付:14時45分~)
●場 所  芦屋市民センター 本館301号室 (℡0797-31-4995)
●参加費  無 料 
●レクチャー内容 
 ○酵素は体の中でどんな働きをしているのか
 ○無農薬野菜はなぜ体にいいのか
 ○なぜ腰痛や肩こりがおこるのか、その治し方
 ○子どもを健康に育てるための食のおはなし 
  などなど盛りだくさんの内容を、わかりやすく、楽しく教えていただきます。

講師プロフィール
  三宅安道氏    三宅接骨院院長
            歯科大講師
            三軸自在研究所代表
    酵素のはたらきや地球の自転と体の関係等について
    日本中で講演を依頼され活動されています。
  
先生をお招きし、楽しいトークをお聞きしたいと思います。そして時間の範囲内で健康相談にのっていただきます。
若い方や子育て世代の方にぜひ聞いていただきたい内容ですので、たくさんの参加をお待ちしています。
もちろん、お友達・ご家族の方、一般の方も大歓迎です。

●主 催   消費者グループ あしの会世話人会
        共同購入会 和達の会
●アクセス  阪急芦屋川駅 南へ徒歩5分 
        JR芦屋駅 西へ徒歩5分 

芦屋川のホタルと 川を守る人

2009年06月19日 15時17分26秒 | 活動の報告
きれいな川にしか住めないというホタルが街中にいました。

6月6日(土)、芦屋市にある芦屋川の開森橋で、『芦屋川のホタル観察会』のイベントを行うと聞きました。阪急電車の芦屋川駅を降り、北へ歩いて1分のところに開森橋があります。そんな市街地のすぐそばで、ホタルを見ることができるとのことで、子どもの手を取り参加しました。

開森橋に到着すると、数百人の市民が、橋の上や川の両岸に集まり、歓声を上げながらホタルの光を追いかけていました。観察会の始まった19時半ころは、さながら祭の縁日のような人だかりで、小さなお子さんからご年配の方まで、ホタルはどこかと川の方を見渡していました。すると、ふわふわ~と青白い光が夜空に浮かんでは消えていきます。草むらの上を何匹かのホタルが、さまよい飛んでいました。

このホタルは「ゲンジボタル」で、体長は12~20mm、本州・四国・九州に分布し、川辺に多く生息する日本を代表するホタルです。ちなみに、ホタルの点滅の間隔は、同じゲンジボタルでもちがっていて、東日本では4秒に1回、西日本では2秒に1回、東西の境界あたりでは3秒に1回光るそうです。また、それぞれがばらばらに光るのではなく、いっせいに同調して光るとのこと。不思議ですね。飛んで発光するのはオスで、メスは地上からそれにこたえるように発光するそうです。 近年、とくに都市近郊でゲンジボタルがすっかり減ってしいました。幼虫のすむ清流がよごれてきたり、水辺の環境が大きく変わってしまったことが原因のようです。ホタルの生態は、メスが川岸の苔(こけ)などに500~1200個ほどの卵を産みつけ、約1ヶ月後、孵化した幼虫は水中に入り、カワニナなどの巻き貝を食べて育ちます。翌春、大きくなった幼虫はふたたび川岸にはい上がり、土の中にもぐって「さなぎ」になります。成虫の寿命は2・3週間くらいで、その間は水分を少しとるだけで何も食べないそうです。成虫の姿は、その光を放つ様も全て、子孫を残すためにあるのかもしれませんね。私たち人間は、成虫(大人)になって、こども達のために何かをし続けているのだろうか?などと考え込んでしまいました。

このイベントを企画しているのは、「芦屋川に魚を増やそう会」。今回でホタルの観察会は23回目を迎えたそうです。あしの会の共同購入グループのひとつである「めだかグループ」の山田さんが、仲間の方たちと活動している自然環境の保護を目的とした集まりです。

芦屋川の阪急電車の駅から北のエリアは、野草が生い茂り、虫や魚などがたくさん生息しています。阪神間の殆どの川は、高度経済成長期に、河川の護岸工事が盛んに行われ、コンクリートで三面張りにされてしまいました。当時、最後に残された芦屋川の豊かな自然を守るため、山田さんたちが立ち上がり、このエリアの川の工事を止めるように行政と交渉し、なんとか今日の状態が残されています。

「25年ほど前から、ホタルの保全のための活動をしています。ホタルは環境の変化に弱い生き物です。一番弱い生き物を守ると全ての生き物が残ります。上流で言うとホタルで、下流ではアユです。」と、山田さん。当時から、自然が豊かな芦屋川には、市外の西宮や尼崎から、子ども連れの人たちが遊びに来ていたとか。集まってくる子ども達は、遊びのなかで自然に触れ、自然を大切にしようと少しずつ感じていくのではないでしょうか。

 山田さんは、自然のよさを市民に伝える野外活動を行いながら、一方で合成洗剤の問題にも取り組んでいます。合成洗剤に含まれる『合成界面活性剤』は、自然環境に負荷が大きく、洗剤使用する人への負荷もたいへん心配です。

「合成界面活性剤は、非常に強い浸透力をもっており、水道水に含まれて口から入るだけで無く、洗濯、食器洗い、シャンプー、歯磨き等により、皮膚から侵入し、血管に入って肝臓、脾臓、脳、肺に蓄積されます。特にキズや粘膜からは、普通の13倍も吸収され、人体に悪影響を与えます。」と警鐘を鳴らし続ける山田さん。山田さんは自らも、石けんを販売し、出会う人に合成界面活性剤の危険性と石けんのよさを伝え続けています。

 豊かな自然環境を守る、一番手っ取り早い方法は、ゴミを出さないこと。「合成界面活性剤」は目に見えないやっかいなゴミと言えるかもしれません。身近な自然を守り、自分達の安全なくらしを守るため、くらしのなかでできることを、私たちは考えていかないといけません。そんなことを改めて教えてくれたホタルと、川を守る山田さんに、感謝した一日でした。


「芦屋川のホタル観察会」へのおさそい

2009年05月29日 23時34分40秒 | イベント案内
※川を、自然をたいせつにしているおじさんから、環境学習の案内をいただきましたので、紹介します。

第23回『芦屋川のホタル観察会』

平成21年6月6日(土)19時30分、開森橋集合(小雨決行)
                   阪急芦屋川駅北

主催 芦屋川に魚を増やそう会
協賛 芦屋市

連絡先 0797-23-2066 (山田)


第1回のホタル観察会は、草むらの中で光るホタルを探すのに、一苦労しました。
50匹くらいが、芦屋川と高座川の合流地点に散らばっている感じでした。1つの光が点滅するたびに、「光ったー!」という、飲声があがっていました。ホタルの何倍もの人が、喜ばれる姿に、芦屋川の夏の風物詩「源氏ボタル」の復活に取り組んでよかったなあ、と、思いました。
 平成7年の大震災の年はとても沢山のゲンジボタルが発生し、芦屋川の草むらがまるで、銀河のようでした。その後台風で壊滅的に激減しましたが、少しずつ増えてきました。このように、毎年、ゲンジホタルの出現数はちがっていて、自然現象や、人間の行為の影響を、反映しています。
 特に、四季のある日本に生息してきた生き物にとって、地球温暖化による気候変動の中で、季節の変化が順調でないことは、大きな問題になっているといえます。
 私たちには、「自然と共にある暮らしの豊かさ」を感じる力があると思います。今の、そして未来の子どもたちにも、芦屋川のゲンジボタルを、受け継いでいきましょう。開森橋から上流は川の生き物たちの「いのちのささやきゾーン」です。

当日、ホタルの説明をします。
1、芦屋のホタル合戦って、何?
2、ゲンジボタルとヘイケボタルのちがいは?
3、何を、食べているの?
4、ホタルは、どんな一生をおくるの?
5、ホタルが、光る理由は?
6、私たち人間が、ホタルにしてあげられることって、何?   他


○芦屋川に魚を増やそう会では、小学生や市民の皆さんと、さまざまな活動をしています。魚やホタルなどの「川のいきものについて」「環境問題」などの、グループ学習の希望や芦屋川について知りたいと思われる方は、遠慮なくお知らせ下さい。








お米づくり体験ツアー 2009 田植え編 レポート 

2009年05月20日 14時00分54秒 | 活動の報告
今年は雨の中の田植え  みんな最後までがんばりました!

5月17日(日)、毎年おなじみとなりました「お米つくり体験ツアー 田植え編」を、丹波市の吉田農場にて、NPOはらっぱと共に開催しました。食の生産現場にふれることで、食の大切さを感じてほしいと始めたこのイベント。あしの会が主催し始めて4年目を迎えました。
「五月晴れ」という言葉があるように例年ほとんど晴天で行われた田植えイベントでしたが、今年は1週間前の天気予報から「17日(日)→傘マーク」となっていていました。準備のために前日から現地入り。その間、空模様や新型インフルエンザの報道の影響などもあり、一部参加を見合わせる方もおられました。お子さまを伴っての参加となりますので、止むを得ないところです。

迎えた当日朝、曇っているものの明るめの空、もしかしていけるんじゃないかと期待して準備にとりかかりました。自家用車や電車で朝早くから参加者のみなさんが駆けつけてくださり、開会式。吉田さんから開会の言葉を頂き、「雨なんかに負けないぞー、エイ、エイ、おー!」と全員で掛け声をかけ、田んぼへ向かいました。
吉田農場では、おなじみ「紙マルチ式」の田植えをしています。つまり田んぼを紙で覆い、紙に穴を開け、そこに苗を差し込んでいきます。すると、苗以外の雑草などは日光があたらず遮断されて伸びないのです。ある程度苗が伸びた頃に、紙は徐々に水に溶け土になり、雑草が生えてきても苗の生育は負けない、という仕組みになっています。紙マルチ式専用の田植え機で、ロール紙を田んぼに敷きながら、苗を植えていきます。一般栽培では、水溶性の除草剤を田んぼの水に溶かすだけで雑草の発育を抑えます。農薬を使わない米作りは、コストも手間もかかるのです。

今回のイベントでは、5~10mの紙マルチを各々が持ち、「紙をのばして敷く→紙に穴を開け、苗を植える→後ろに下がる→自分の足跡をならす」という作業を、田んぼの端まで続けていきます。すると、作業を始めて30分くらいで、雨がぽつぽつ降り出してきました。初めから皆カッパを着用しているのでへっちゃらです。「あっ、かえるや~」「どこ~?」と叫んでいた子どもたち。カゼをひいたらいけないので、大事をとって先に吉田農場の離れに移動し、餅団子づくりへ。すると次第に雨脚が激しくなり、風も吹き、横なぐりの大粒の雨が頬を打ち付けます。私の短パンも下着もびっしょり。それでも「残りあとちょっとや。横の人もがんばっているぞ。」と皆、ギブアップせずに最後までがんばりました。今回始めて田植えに参加いただいた方が、一番最後までがんばってくれました。吉田八惠子さんいわく。「こんな天気で田植えして、周りの農家の人もあきれてるで~。」 そうでしょうね。それくらいの雨でした。

午前中の内に予定していた田んぼを全て植え終えることができ、参加者のみなさんに感謝です。そして、お待ちかねのお昼ごはん。
【お昼ごはんのメニュー】
・おにぎり(吉田米・川端さんののり)
・味噌汁(保地味噌・宮島食品の豆腐・揚げ、宮崎さんのわかめ入り)
・鶏ミンチハンバーグ(わ重さんの鶏ミンチ)、
・サラダ(吉田の新たまねぎ・肥後あゆみの会のトマト・ヒカリ食品の有機青じそドレッシング・胡麻ドレッシングタイプ)
・もずく(久米島糸数さんのもずく・ヒカリの青じそドレ)
・もち団子(吉田のもち粉で子ども達が作りました)
こんなにもたくさんの安心安全な食材を使い、食事作りに奮闘してくれたのは吉田班の稲田さん、木村さん。感謝です! 

今年はイベントへの協力団体という形で、徳島の光食品さん・尼崎の宮島食品さん・保地味噌醸造所さんより食材を提供していただきました。ありがとうございます。みな、各生産者のこだわりの製法などの紹介を聞きながら、とてもヘルシーでおいしいごはんをおなかいっぱい食べました。
イベント自体は、雨天のため早めに切り上げ、お昼ご飯を食べ終えて終了といたしました。天気がよければ、サラダたまねぎの収穫体験や、子ども達にももっと田んぼに入ってほしかったのですが、お天道様には勝てません。でも来てくれた子ども達がカエルを追いかけたり、「これ、わたしがつくってん」とうれしそうにもち団子を見せてくれたりしました。テレビやゲーム機に囲まれた生活では味わえない体験。お米は田んぼの土が作ってくれるということを覚えていてくれたらうれしいですね。
最後に毎年快く農場を開放してくださる吉田さん、本当にありがとうございます。今後もお元気で、お米づくり・野菜作りを続けてほしいと思います。
今回植えた苗がこれからぐんぐん大きくなって、120日たった9月の中ごろには、穂が実り稲刈りの時期を迎えます。台風にあわず、大きな病気も出ずに、元気に育ってほしいものです。雨の中がんばった参加者のみなさん、ぜひ9月に一緒に晴天の下で稲刈りをしましょう。そして、今回参加できなかった方々も、ぜひ来てください。「お米つくり体験ツアー 稲刈り編」は9月13日(日)に開催です!

                     あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/

田植えにいこうよ  参加者募集!

2009年05月01日 11時37分37秒 | イベント案内
お米つくり体験ツアー2009 in吉田農場 田植編 開催します!


◆日程 2009年5月17日(日)(雨天決行)
◆場所 兵庫県丹波市氷上町 吉田農場

五月晴れの日曜日、大きな空の下で、田植えをいっしょにしませんか。
農薬や除草剤を使用しないたんぼには、生きものたちがいっぱいいます。
環境にも、つくる人にもやさしいたんぼは、食べる人にももちろんやさしい。

ごはんの基本、「お米」ができるたんぼへ、みんなあつまれ!
子どもの育ちのなかで大切な「食」の現場にふれ、親と子がともに農作業をとおして大地の上で汗をかき、都会ではできない虫取りも体験できる企画です。
たんぼの周りでは、こどもたちが目を輝かせながら、走り回っています。もちろんシニア世代も大歓迎です。
  
5月の田植えからはじまり、9月の稲刈り、12月末のもちつきまで、自分たちが植えた米を収穫し、みんなで食するという、1年をとおした企画です。
1回のみの参加ももちろんOKです。日常と違った空間が待っています。一度ご参加ください!

◆スケジュール 10:15   現地集合・田植えスタート!
          12:00前後 昼食
          14:30   田植え終了・現地解散

◆参 加 費  大人:1,000円 子ども(3才~中学生):500円
         (行事保険ふくむ・交通費は各自負担・昼食は吉田農場の食材を使ったご飯つき)

◆もちもの   帽子、着替え、汚れてもいい衣服、靴、食器(汁椀・お皿・はし・コップ)・飲み物、雨具、軽食(子どもさん用)虫あみ他

◆アクセス 車:中国自動車道→舞鶴若狭道→春日IC→北近畿豊岡自動車道→氷上ICで降り、約10分
      電車:JR柏原駅9:46着 駅前集合
        柏原駅~農場:送迎可(車で20分)→希望者は事前にお知らせください。  
        行き [JR尼崎駅8:02発 福知山線普通電車  篠山口駅で乗り換え]
        帰り [15:28JR柏原発→17:00JR尼崎着]

◆お申し込み・お問い合わせは、
    NPOはらっぱ(Tel:0798-22-3561)・あしの会事務局(Tel:072-773-6121)
    メール info@ashinokai.jp

◆主 催    あんしんたべものくらしネットワーク あしの会
         特定非営利活動法人 はらっぱ 



小出裕章氏「エネルギー問題と 私たちの暮らし」 勉強会を開催しました。

2008年10月10日 17時41分34秒 | Weblog
講師  小出裕章氏 (京都大学 原子炉実験所)

講師紹介 1949 年東京生まれ。1968年に東北大学の原子核工学科に入学。
       原子力の平和利用を志すも、原子力を学ぶことでその危険性に気づく。
       現在、京都大学 原子炉実験所 勤務

今私たちの暮らしは、たくさんのエネルギーを必要としています。
マスコミや広告からは、自然エネルギー、CO2削減、オール電化、原油価格上昇、
原発事故など、エネルギーにまつわる情報がたくさん流れてきます。
環境・暮らし・未来に大きな影響をあたえるエネルギー問題。
いろんな視点から、エネルギーのことを考えてみませんか。
   

日時  10月18日(土)午後13:30~16時 (受付 13時10分~)

場所  芦屋市 上宮川文化センター   (℡ 0797-22-9229)

      兵庫県芦屋市宮川町10-5    JR芦屋駅南側徒歩約5分 


主催 あんしんたべものくらしネットワーク あしの会
     (共催団体 和達の会)