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あんしんたべものくらしネットワークあしの会 ブログ

こだわりの生産物・加工品の産地の様子や生産者の声、イベントの案内などの情報をお届けします。

丹波で、「お米つくり体験ツアー 稲刈り編」を開催。

2008年10月10日 17時18分16秒 | 活動の報告
9月14日、今年で3回目を迎えた「お米つくり体験ツアー稲刈り編」を、丹波市の吉田農場にて開催いたしました。NPOはらっぱとの共催活動です。

 あしの会では、農業の生産現場にふれることで、食の大切さを感じる機会を作りたいと考え、田植え・稲刈り・もちつきと、一年をとおしてお米作りのイベントを行っています。食卓と畑・田んぼの距離が近づくことで、顔の見える関係ができ、安心・安全の食のとりくみが、少しずつでもはじまるのではないかと期待しています。

 現地へは、JR西宮駅から大型バスで来られる方と、自家用車で吉田農場に来られる方がいます。参加者・スタッフ併せて総勢約70名。子ども達もたくさん参加いただきました。今回は、昨年に続き参加いただいた方が何組かいて、去年参加して喜んでいただけたのかなあと、うれしく思いました。
朝、バスが出発したころに、バス隊に連絡してみると、「出発してからすぐに雨が降って心配しました。」とのこと。みなさんは、さぞややきもきしたのだろなと思いつつ、「丹波の朝は、曇り空ながらまずまずの天気。ばっちり稲刈りできます!」と伝言。

 みなさんが到着し、さっそく吉田さんのあいさつのひとこと。「まあ事故にだけには気をつけてやってください。」シャイなおじさんのお人柄を感じます。つづいて、但馬高校で指導員をされている三男の仁志さんに、稲の刈り方のレクチャーを受けました。「穂に添える左手は必ず上に向けてください。でないと自分の親指を刈ってしまいます。」小さなお子さんも鎌を使うので、事故やケガにだけは注意しないといけません。

 まあたらしい軍手をはめ鎌を持ち、いよいよ稲刈りのスタートです。春の田植え編に参加した家族は、自分達が植えた場所に名前入りの木札を差していて、その場所の稲を刈っていきます。「うちの家なんて書いたっけ?」なんて声も聞こえます。次回参加くださる方も、都合がつけばぜひ田植えから参加ください。「あんなにちっちゃかったのに!」と違った感動を味わえるのでは。
朝方は涼しかったのですが、日も照ってきて、額が汗ばんできました。

 こども達はといえば、「ネイチャービンゴゲーム」にチャレンジ。一枚の紙を9マスに分け、それぞれのマスにバッタやカエル、草の葉など、丹波の田畑や自然のなかにある生物・植物を書きます。その紙をこども達が受けとり、田んぼをかけ回りながら探し、見つけたところに印をつけ、マスをうめていくというゲームです。オリエンテーリングなどでよく利用されますよね。みんな、「このバッタでかいでー。」「あっ、カマキリだ!」とはりきって走り回っていました。大きな空の下、広いはらっぱ(穂を刈った後のたんぼ)を走り回るこども達。当たり前の風景ですが、街中ではあまり見ることができません。

 参加者のみなさんは腰をかがめ、真剣に稲を刈っていきます。中学生で参加してくれたお兄さんは、ビンゴゲームには参加せず、大人まさりで稲刈りをいていました。翌日、翌々日の腰痛注意報発令です。

 刈った稲は、後でコンバインに通すため、穂先をそろえて置いていきます。お父さんが刈った穂を、小さな男の子が運ぶ。子どもが刈った穂を、お母さんが運ぶ。こんな連携があちこちで見られました。休憩しながら、その連携作業はお昼前まで続いていました。見ていてうれしくなる風景です。

 一生懸命稲刈りした後は、当然お腹がすきます。お楽しみのお昼ごはん、今回も吉田班の有志のみなさんが作ってくれました。吉田班とは、吉田農場と提携して週1回農場の野菜を受け取っている消費者のグループです。

 メニューは吉田農場の夏野菜たっぷりのカレーライス。ごはんは新米を精米してくれていました。とっても贅沢です。そして、8月で養豚をやめられた吉田さんが、この日のためにと置いていた豚肉の焼肉です。貴重な最後のお肉を、参加者みんなでいただきました。吉田さん、吉田班シスターズ、ごちそうさまでした。参加した方からも、おいしかったとの声をいただきました。

 お昼からは、こども達は里芋ほり。ワイワイと親子で掘っていきます。里芋の茎から上は、大きな葉っぱ。こども達はうれしそうに「となりのトトロ」ごっこを楽しんでいました。

 残った大人はひきつづき稲刈り。里芋掘りを終えた方も加わり、最後までしっかり刈り取り、コンバインまで運んでくれました。結構広い面積を用意したので、どうかなと思ったのですが、やり遂げました。ほんとおつかれさまです。

 そして毎年恒例のかけっこ大会。今年はより公平を期すため、年齢別のカテゴリーを細かくし、0~3才、4・5才、中学生~30代、40代以上の4種目かけっこを行いました。「よーい、ドン!」の掛け声に、年代を超えてみな一様に一生懸命走りました。賞品も魅力的ですが、家族の前でいいトコ見せたいのです。各レースの一等賞には、なすび・里芋・新米がプレゼントされました。

 また、冒頭で紹介した「稲刈りをがんばった中学生のお兄さん」には、農場の奥様より、「八惠子賞」としてたまねぎが贈答されました。たんぼの中でひときわ輝いた、本日の「ハニカミ王子」くんです。

 記念撮影の後、吉田さんへお礼を言って、農場でのイベントは終了。ちなみにバス参加者のみなさんは、そのあと有名な「道の駅春日 おばあちゃんの里」に寄り、たっぷり買い物をしたとか。ほりだしもの、ありましたか?

 今のこども達は、たべものの元の姿を知らない子が多いそうです。魚が切り身で泳いでいたり、野菜はスーパーの地下で作っていたりとか。参加いただいたみなさんのご家庭の食卓で、白いごはんを見ながら、「今日、これ刈ったなあ。」な
んて会話があったりしたら、少しうれしいな。でもみなさん疲れ果てて、それどころではないかも。

 大人たちがこども達に一番に伝えなければいけないことのひとつは、「いのちの大切さ」だと思います。あしの会が取り組む食の問題も、これが原点にあります。「食べること」を大切にすることは、いのちを大切にすることにつながる。虫やカエルなどの生き物や野花にふれることは、「いのち」にふれることでもあると思います。今の街の暮らしでは、「いのち」を考える機会が少なくなっているように感じます。だから、こどもも大人も、もっと自然に触れ、走り回り、畑で土をさわる機会を作ってほしいと思います。タイガースのことも心配ですが、もっと野山に出ましょう。

 最後になりますが、参加者のみなさんのがんばりで、幸い大きなケガもなく無事イベントを終えることができました。ありがとうございます。また、準備をお手伝い頂いた皆さん、吉田農場の吉彦さん、八惠子さん、仁志さん、ほんとうにありがとうございました。

 12月21日(日)には、お米作りツアーの第3章、収穫したもち米を使った「おもちつき編」を開催します。今のところ、NPOはらっぱさんの奔走で、マイクロバスを出す予定にしています。今回、参加された方、参加できなかった方も、次回はぜひどうぞ参加してみてください。

              あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/

夏休み丹波バスツアー  ~有機農業生産者を訪ねよう~ 参加者大募集!

2008年07月02日 10時14分39秒 | イベント案内
兵庫県の丹波で、人にも環境にもやさしい 野菜・たまご・ブルーベリー をつくっている人たちがいます。
夏休みのひととき、そんなステキな生産者のいる丹波にいってみませんか?
有機農業、自家採種のトマト、平飼いの鶏飼いのお話を聞き、地元の物産でにぎわう道の駅「丹波おばあちゃんの里」にも寄ります。
そして最後にはブルーベリー摘み体験。(30分食べ放題、100gのおみやげ付)
食と環境と農業にふれる、のんびりバスツアー。
こども達は夏休みの思い出(宿題の作文の題材?)に、
ベテラン世代はちょっと一息つきに、いかがですか。

始めての方、一般の方も大歓迎です!



●日時・行程  8月 2日(土)朝8:00集合 

  JR西ノ宮駅(8:00) 集合
  丹波市春日町「婦木農場」 自家採種オランダトマトの見学
(試食できるかも)
  道の駅「丹波おばあちゃんの里」にて昼食(お弁当持参か購入)
  丹波市市島町「中井養鶏場」(平飼い養鶏の見学)
  丹波市市島町「奥丹波ブルーベリー農場」
(ブルーベリー摘み体験・おみやげ付)
  JR西ノ宮駅(17:30)解散

●参加費
 一般の方(あしの会会員でない方も大募集です)
  大人3,000円 、小学生以上 2,200円、3才以上 1,200円 
 あしの会会員ご家族
  大人2,800円 、小学生以上 2,000円、3才以上 1,000円 
 (行事保険込み・昼食別:昼食はお弁当持参か、道の駅で購入してください)
※夏日の行程のため3才以上からのご参加でお願いします。

●応募  応募〆切り 7月18日  定員20名(応募多数の場合は抽選となります)
 お申込は、あしの会事務局まで、fax・メールにて、お名前・ご住所・電話・fax・参加人数(お子さまは年齢も)・会員の方はその旨 をご記入ください。
 あしの会事務局 (℡ 072-773-6121)
 fax 072-773-6122  メール:info@ashinokai.jp

●主催  消費者グループあしの会世話人会  

 あしの会は、「こども達の未来によりよい食と環境を伝えよう」を目的とし、安心安全な食と人にも環境にもやさしい生活を広めようと活動しています。国産・有機・無添加をテーマに、日本各地の生産者が作った、安心安全な食品・環境にやさしい日用品を生活に取り入れることで、家族の健康と未来の環境を守りたいと考える消費者たちの集まりです。そのなかから有志が集まり、「消費者グループあしの会世話人会」として、今回のバスツアーを企画しました。ひとりでも多くの方に食の生産現場にふれてほしいと考えています。

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お米づくり体験ツアー 田植え編 レポート 

2008年06月17日 09時06分02秒 | 活動の報告
 5月18日(日)、初夏の風がふきぬけ、雲ひとつない晴天のもと、今年で3年目を迎えます「お米つくり体験ツアー 田植え編」を、NPOはらっぱと共催で、丹波市氷上町の吉田農場にて開催しました。今回はその模様をレポートします。
 このイベントは、安心安全な食の普及活動の一環として開催し、消費地のみなさんが生産現場にふれることで、食の大切さを感じる機会を提供できればと考えています。
 当日は、電車で柏原駅集合か、農場までマイカーでの現地集合だったのですが、スタッフを含め大人30名、子ども25名とたくさん参加いただきました。
農場主の吉田吉彦さんにあいさつの言葉を頂き、ご子息の仁志さんの手馴れた指導を受けてスタート。去年から続けて参加いただいている方は、のっしのっしと田んぼに入り、初めての方は恐る恐るの足取りです。3歳の子どもは、田んぼの泥の感触が怖いのか、入るのに戸惑っていました。小学生や4・5歳の子ども達は、虫とり蛙とりに夢中で、田んぼの横の水路に入ったり、畦道を走り回っています。車も通らず、大きな声を出しても誰にもしかられない、ひとむかし前の自分の姿がだぶるようでした。

 吉田農場のお米づくりは、農薬・化学肥料不使用栽培です。このため雑草対策が必要となり、「紙マルチ」農法を行っています。「紙マルチ」とは、幅約1.8m・長さ100mのロールした厚紙を専用の田植え機に備え付け、この紙を水田に敷きながら上から穴を開け、苗を植え込んでいくしくみです。紙が余分な雑草の発生を抑え、苗の生育を助けます。参加者のみなさんも、まるめた紙を田んぼに敷きながら、指で穴を開け、苗を2・3本つかみ、植えていきます。そして隣の人の紙との間に隙間を作らないように植えていくのが難しく、横を見ながらまっすぐ下がっているつもりでも、すこしずつ斜めになっていたりで、みなさん少し苦労されたようです。

 お昼前には、子ども達を集め、いちご畑とたまねぎ畑へ移動。畑で真っ赤になった苺を見ると、とても魅力的ですが、今年は苺の出来が少なかったので、その場ではがまん、がまん。お昼ご飯のデザート用にしようということで、容器に入れ母屋まで持って帰ってもらいました。そして早生のサラダたまねぎを収穫。充分に生育し、茎が折れ曲がったたまねぎを、子ども達は「わっしょい、わっしょい」と抜いていきます。子ども達にとっては、苗を植える作業よりも、収穫する作業の方がおもしろかったのかもしれません。みんなはじけるような笑顔です。

 さて、たくさん作業した後は、お待ちかねのお昼ごはんの時間です。普段夙川の総菜屋さんで腕をふるっている吉田班の方と、はらっぱ保育所の台所を預かる方おふたりが、おいしいカレーとサラダ、おにぎりを用意してくれました。さすがプロの手際、大所帯の空腹を満たしてくれました。食材はもちろん、吉田農場で取れたお米・野菜たちが中心。そして農場自慢の自家産豚の焼肉も登場です。こちらは、参加者の吉岡さんと森川さんが、有志として焼き係を担当してくださいました。でも、このとってもおいしい豚肉が、もうすぐなくなるのは本当に残念です。

 今年は新しい企画として、子ども達に「ネイチャービンゴゲーム」に参加してもらいました。これは、昆虫・蛙などの生き物や、ニラやたまねぎといった畑の作物などが描かれたビンゴ用紙を配り、子ども達がそれを見つけるごとにチェックを入れて、ビンゴの枠を埋めていくというゲームです。全てそろった子も、田植えを夢中でやっててそろえきれなかった子も、「がんばったで賞」で、ジュース(もちろん無添加)がプレゼントされました。
 さてお昼からは、のんびりムードで、植え残した田んぼの仕上げや、収穫したたまねぎの運び出しを行いました。
 そして、イベントの最後に「がんばれ紙マルチくん!コンテスト」と題して、参加者のなかで誰が一番きれいに田植えができたかを、参加者全員の推薦で投票。優勝の方には、獲れたてのサラダたまねぎ3コが贈答されました。そして吉田さんを囲んで記念撮影を行い、無事全日程を終了しました。

 普段当たり前のように、わたしたちの食卓にならぶ「お米」。この「お米」ができるまでの過程である「田植え」という一場面を、参加いただいたみなさんと共に体験できたことをうれしく思います。あのちっちゃい苗が、大きくなり、やがて穂を付け、実っていきます。ご家庭の食卓で、「ほら見てごらん、お茶碗のなかのごはんを。今日植えた苗が育っていくと、こんなおいしいご飯になるんだよ。」、なんてひとコマがあったらすてきだなあ、とスタッフで想像しています。
 最後になりましたが、今回も快く農場を提供いただきました、吉田さんご夫婦と、当日の指導員をしてくれた仁志さん、ほんとうにありがとうございます。またイベントを支えてくださった吉田班の皆さんにも感謝です。
 また9月14日(日)には、お米つくり体験ツアーの2回目「稲刈り編」を開催する予定です。今回参加された方はもちろん、初めての方も大歓迎ですので、ぜひご予定ください。これから来る梅雨や、暑い夏をすぎて、立派に実った穂を刈り取り、一緒に農的な一日をすごしてみませんか。 

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お米づくり体験ツアー 田植え編 いよいよ開催!

2008年05月14日 11時25分38秒 | イベント案内
■日程:2008年5月18日(日)
■場所:吉田農場(兵庫県丹波市氷上町)

五月晴れの日曜日、大きな空の下で、田植えをいっしょにしませんか。
農薬や除草剤を使用しないたんぼには、生きものたちがいっぱいいます。
環境にも、つくる人にもやさしいたんぼは、食べる人にももちろんやさしい。

ごはんの基本、「お米」ができるたんぼへ、みんなあつまれ!
子どもの育ちのなかで大切な「食」の現場にふれ、親と子がともに農作業をとおして大地の上で汗をかき、都会ではできない虫取りも体験できる企画です。たんぼの周りでは、こどもたちが目を輝かせながら、走り回っています。もちろんシニア世代も大歓迎です。
  
5月の田植えからはじまり、9月の稲刈り、12月末のもちつきまで、自分たちが植えた米を収穫し、みんなで食するという、1年をとおした企画です。1回のみの参加ももちろんOKです。日常と違った空間が待っています。一度ご参加ください!

■スケジュール: 10:15   現地集合・田植えスタート!
          12:00前後 昼食
          14:30   田植え終了・現地解散
■参加費:    大人:1,000円 子ども:500円 (行事保険ふくむ)
          (交通費は各自負担・
           昼食は吉田農場の食材を使ったご飯つき)
■アクセス:   車 :中国自動車道→舞鶴若狭道→春日IC→
             北近畿豊岡自動車道→氷上ICで降り、約10分
          電車:JR柏原駅9:46着 駅前集合 送迎可
            (車で15分)→ 希望者は事前にお知らせください。
■主催:     特定非営利活動法人 はらっぱ 
          あんしんたべものくらしネットワーク あしの会
お申し込み・お問い合わせは、あしの会事務局(Tel:072-773-6121)まで。
一般の方もご参加いただけます。

         あんしんたべものくらしネットワーク あしの会


 





   
 
    

あしの会の看板ができました!

2008年04月01日 17時28分58秒 | Weblog
昨年秋に、伊丹の寺本から中野北に引越しました。道路に面した立地なので、あしの会看板がほしいな~と考えていたところ、会員さんから、「作ってあげるよ!」と声をかけていただきました。
そして遂に完成!なんと一枚板を手彫りしたものです。
彫ってくれたのは、芦屋市在住の会員さんで、芦屋近辺のいろんなお店の看板を作られたとのこと。
すてきな看板を構えることができ、スタッフ一同おおよろこびです。
そして、人のご縁でこんなご好意を頂戴できることに、大いなる幸せを感じています。
ぜひ一度見に来てください。

「放射線の食品照射問題」の勉強会の報告です。

2008年03月13日 10時07分22秒 | 活動の報告
食品に放射線を照射するという動きがあると聞き、食品照射ネットワーク世話人の里見宏先生をお招きして、2月10日(日)勉強会を開催しました。参加した、あしの会会員の報告と感想を紹介します。


 いのちと食べものの事件が次々と起こり、それに気をとられていると、政治の裏側では、いくつかの致命的なコトが同時進行しているのだと強く考えさせられた集まりでした。
 わたし達の食卓に欠かせない香辛料の素材(しょうが、にんにく、玉ねぎ、にんじん、みょうが、よもぎ、ニラを含む94種類)へ、放射線照射を解禁するようにという報告書を、いわくつきの「原子力委員会」が、2006年10月作成、お役所のお墨付きを与えようとしている。ズサンな解体作業による牛肉を照射「殺菌」し、生鮮くだものを照射「殺菌」して、日本へ輸出しようとするアメリカ合州国の要求に応じる前哨戦として。
 農薬、食品添加物、内分泌撹乱物質等々、微量長期摂取しているツケが、じわじわと私たちの心身をむしばみつつある現在、さらにその上、放射線照射というおそろしい危険まで加わろうとしているというお話の内容でした。
 腐らない食べものは誰のため、何のために作られているのか? 企業が大量に生産し、長期貯蔵し、世界のすみずみまで運び、売りさばくためであって、食べる私たちにとっては危険こそいっぱいで何ひとつ益がない。
 和光堂のベビーフード原料野菜放射線照射事件は1974年~78年(78年末に最初の子が生まれた時で仰天)。それから30年たち、もうひろく食品に放射線を照射することは、燃えカスになっていると思っていたので、今回の勉強会の題名を目にして、はて何のことでしょうと出かけて行ったのでした。
 お話しのなかでもびっくりしたことの一つは、1996年にカナダから輸入された鮭に異臭があり、送り返された事件で、異臭の原因は放射線照射のせいであったというのです。(カナダ産表示の鮭って多いよ・・・?) じやがいもは発芽防止のため今も放射線照射が認められている(「食品衛生法第11条[食品を製造し、又は加工する場合は、食品に放射線を照射してはならない]の例外規定」)。1996年から2007年の10年余の間でも18件の違反があったそうです(放射線量を検査する方法ができていない体制で)。放射線照射により発生するシクロブタノンという物質の発がん促進作用は、すでにラットで確認ずみ。
またぞろ「これこれの放射線照射量までなら食べても大丈夫(すぐにはどうということもない!)」というキヤンペーンがなされるだろう。しかしたとえそれがどんなに小さな(?)危険に思われても、危ないものはあぶない。危険が証明されて(死者が出て)からでは、あとのまつり。「疑ワシキハ罰セズ」ではなく、食べものに関しては、「疑ワシキハ罰ス=『安全ではない』」と肝にめいじた勉強会でした。
 冷凍ぎょうざや放射線照射食品は、もちろん口にしませんからと、ただ知らんぷりしているわけにはとてもいかないようです。


あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/


りんごの生産者「あくと佐藤さんご夫婦」とそば打ち交流会

2008年02月11日 10時04分49秒 | 活動の報告
~りんごの生産者「あくと佐藤さんご夫婦」とそば打ち交流会~

 2月6日(水)、西宮にて、あしの会のりんご・ぶどう・桃(いずれも減農薬栽培)の生産者「あくと 佐藤さんご夫婦」を長野よりお招きして、交流会を行いました。
 
 奥様の佐藤和子さんはそばうち名人。ご自宅を改築されて民宿をされており、お宿で手打ちそばをふるまっておられます。この日は、出張そば打ちということで、長いそば打ち用の麺棒を肩にかけて、関西までやってきて頂きました。
 「そば打ち」はとても体力が必要で、そば粉を水を加えながら粉ねること約20分、その生地を麺棒にて伸ばすこと約20分。特に麺棒で生地をのばす最後の作業は、小さな身体のどこにそんなパワーがあるのかと思うほど激しいものでした。
 作業の間は、そばのよもやま話をお聞きし、「ええっとさっき聞いたそばのつなぎに使う草花の名前はなんだっけ?」「もう忘れたの?」なんて笑いながらの楽しい時間でした。
 あしの会の主婦の世話人のみんなで、おにぎりとかき揚げを用意して、さあいよいよそばの味見です。
 「う~ん、おいしいっっ!」
 十割そばならではのそばの香りと、和子さんの腰の入った打ち込みから生れる腰の強い麺がたまらなくうまかったです。
 
 食事の後は、今季のりんごの作柄や出荷について、佐藤武士さんより話をお聞ききしました。
「今季は比較的天候もよく、おいしいりんご、ぶどうが獲れたようです。ふじりんごは、蜜の入ったあまいりんごが届けられていると思います。」
また万が一傷みがあったら、すぐ代替を出してくれるとのこと。生産者と消費者の本音で話をすることができたように思います。
 毎年関西に来てくれるあくとの生産者さん。「顔の見える関係」を実践してくれることに感謝です。
 
今季のりんごのお届けは、2月と3月で終了となります。二人の顔を思い描きながら食べるりんごは、きっといつもより少しおいしいんちゃうかな!

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いっしょに勉強しよう!「放射線の食品照射について」

2008年02月04日 21時38分31秒 | イベント案内
~いっしょに勉強しよう!
「放射線の食品照射問題について」~

食の安心・安全をテーマにした勉強会を開催します。
一般の方もぜひ参加ください。

◇講師 里見 宏 氏(食品照射ネットワーク代表)

◇2月10日(日)午前10時~12時

◇場所 はらっぱ保育所 兵庫県西宮市中殿町6-32
 JR西ノ宮駅・阪急西宮北口駅より徒歩5~6分

◇主催 あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 ・ 和達の会

◇参加費 一般 300円
 希望者はあしの会事務局まで電話・ファックスにてお申込みください。
 (定員25名)
 ℡072-773-6121 fax072-773-6122

世間であまり報道されていないのですが、みなさんはご存じでしょうか。たべものに放射線を照射しようとする動きが進められようとしています。
放射線を照射する目的は、食品自体を殺菌したり、食品に付着する虫や菌を殺虫・殺菌処理するために利用したり、発芽を止める作用のためと言われています。
しかし、私達が口にする食品に放射線を照射する必要が本当にあるのでしょうか。安全性に問題はないのでしょうか。
今回、食品照射ネットワークの里見宏先生をお招きして、放射線の食品照射についての勉強会を開催します。
一般の方も気軽に参加ください。定員は先着25名です。参加ご希望の方は、事前にあしの会事務局までお申込みください。

           あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/