あんしんたべものくらしネットワークあしの会 ブログ

こだわりの生産物・加工品の産地の様子や生産者の声、イベントの案内などの情報をお届けします。

お米つくり体験ツアー2009 in吉田農場 稲刈り編 参加者募集

2009年08月31日 23時19分34秒 | イベント案内
さあ、稲刈りだ!

■日程:2009年9月13日(日)   
■場所:吉田農場(兵庫県丹波市氷上町)
   あさ8時集合(雨天決行 ※但し、天候により稲刈りができない場合はプログラムを変更します。)
■集合場所:JR西宮駅北側  (※集合場所の詳細はお申込後にお知らせします。)  貸切大型バスにて丹波へ直行!


大きな空の下、秋風がからだの横をとおりぬける。丹波の地で、きもちのいい一日をすごしませんか。
農薬や除草剤を使用しないたんぼには、生きものたちがいっぱい。 環境にも、つくる人にも、食べる人にもやさしいんです。

ごはんの基本、「お米」ができるたんぼへ、みんなあつまれ!
子どもの育ちのなかで大切な「食」の現場にふれ、親と子がともに農作業をとおして大地の上で汗をかき、都会ではできない虫取りも体験できる企画です。
たんぼの周りでは、こどもたちが目を輝かせながら、走り回っています。もちろんシニア世代も大歓迎。
5月の田植えからはじまり、9月の稲刈り、12月末のもちつきまで、自分たちが植えた米を収穫し、みんなで食するという、1年をとおした企画です。
   1回のみの参加ももちろんOK。日常と違った空間が待っています。一度ご参加ください!

■スケジュール
 8:00  西宮集合   8:15 バス出発
 10:15 吉田農場到着・稲刈りスタート
 12:00 昼食(吉田農場の食材たっぷり!!)
 13:00 稲刈り・農作業
 15:00 終了・吉田農場出発
 17:30 西宮到着 解散(交通事情により前後します)

■参加費
 大人: 2,200円(※訂正しました)  小中高生:500円  2歳~幼児:300円
  (バス乗車・昼食代・施設使用料・保険代含む)
 ※雨天により稲刈りができない場合、農作業体験の後、『三田市立人と自然の博物館』の見学を予定しています。
 その際、大人1人150円、大・高校生1人100円 の入場料が別途必要になります。

■もちもの
 長袖服・帽子・着替え・汚れてもいい衣服・軍手・靴・飲みもの・雨具・軽食(子どもさん用)・虫あみ

■対象・定員
 一般の方もご参加いただけます。
 (あしの会会員・NPOはらっぱ会員は200円割引) 定員50名

■申込
 ①氏名②年齢③住所④電話番号⑤参加人数 を NPOはらっぱ・あしの会事務局まで、お知らせください。 
 先着順にてお受けいたします。

■主催:
 NPO はらっぱ   (℡・fax0798-22-3561)
 あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 (℡072-773-6121・fax072-773-6122)

7月から8月初めにかけての長雨・天候不良のため、稲の生育が心配されます。
吉田さんいわく「8月から稲刈りまで、よっぽど天気が良くないと不作になるかもしれん。」と。
また田んぼの土が乾かず、稲刈り機の乗り入れが難しい状況になることも考えられます。それに、大雨ですでに稲が倒れている圃場もあり、手刈りしかできない場所もありそうです。
農業体験で参加いただく本イベントですが、できる範囲でこれらのコケ稲の刈り取りの手伝いができたらと考えています。
取りこし苦労であればよいのですが、いざその時はご協力お願いします。


   

いきものはっけん!芦屋川とあそぼう  報告

2009年08月31日 22時21分49秒 | 活動の報告

さる7月19日、芦屋川河川敷にて、日ごろは時計屋のご主人であしの会の古くからの会員さんである“めだかのおっちゃん”こと「芦屋川に魚を増やそう会」の山田勝己さんを講師に環境学習を行いました。子どもづれの2家族、あしの会の世話人さんと総勢13人のささやかな集まりとなりましたが、普段は通りすぎるだけの芦屋川のもつ自然豊かな表情に驚きながら、心地よい川の風に吹かれて、楽しい一日となりました。

●アユがきらめく!街中のオアシス
挨拶をしてまもなく、川がプール状になったところでアユを探しました。「どれどれ?」「おった!」すばやく動くので探すのがたいへんです。昔は芦屋でもアユなどの川魚をとって食べていたそうです。山田さんによりますと、人のくらしと川の存在が近く、糧をえる場にゴミを捨てる意識などなかったとのこと。川べりの遊歩道を歩くと、川の中は草ぼうぼう!で小魚や虫が隠れるところがたくさんあります。隣の上宮川と比べるとよくわかります。アユがすばやく水面にきらめくと、子ども達から歓声が上がりました。それを求めてカワセミもきます。

●山と川と生き物とみんな関わって生きている
上流の山から川を通して運ばれる栄養豊富な土や養分が、海まで運ばれます。駅から歩いて20分ほどで干潮の河口に出ました。砂をスコップでほると、すぐに真っ黒な土(腐葉土)が見えます。この養分を目当てにプランクトンやアサリ等の貝類が繁殖するそうです。「自然ってむだがない」と感じました。
その日の干潮時刻は11時。浜に出るとすぐに大きなカニを子ども達が捕まえます。あざやかな紫色であまりのきれいさにびっくり。
アサリのシーズンは終盤でしたが、粘り強く掘っていくと本命発見!夕飯はおいしいアサリのみそ汁をいただきました。

山田さんは川遊びの名人です。投げた投網(とあみ)にむらがる子ども達。「これなにー?」小さなクサフグやハゼなど、海辺のいきもの達の姿に大興奮!でした。


●いきものたちの復元力―生き物無視の河川造成。人がほんのすこし、見守ること。
山田さんが活動をはじめられた30数年前は、家庭排水から合成洗剤が川に流れ込み、生き物に悪影響をもたらしはじめたころでした。 ふるさとの川のこうした現状に心をいためた山田さんは、その当時からふるさとの芦屋川を、いきもののくらしやすい環境にするために活動してこられました。実際にアユ等小魚が産卵のために遡上しやすいように、数十メートルおきにある堰(せき)にのぼるための魚道や深めのプール式堰堤を作るように役所に粘り強く交渉し、実現されています。その結果、阪神間で有数の、貴重ないきものがたくさんくらせる川になりました。伸びすぎた草を刈ったり、夏場干上がる川の水から上流の貯水池へ魚を運んだり、産卵のため上流からおりて立ち往生しているカニを捕まえて下流へ運んだり、山田さんの地道な活動は、すばらしい成果を挙げています。一度壊れてしまった環境を、人間がねばり強くすこし手を加えることで、驚くほどたくさんの多様ないきものがよみがえります。いきもののもつ復元力!にびっくり!した次第です。

●ひろってもひろってもゴミ、ほかさんといて!温暖化の問題
子どもたちは生き物観察、大人たちは駅から散歩しながらゴミ拾いをしました。きれいな芦屋川のイメージですが、「もーう、ほかさんといて!」とぼやきながらの作業です。気がかりなのは、暮らす環境を守り育てるのもわたしたちで、壊してきたのもやはりわたしたちなのです。浜まで歩く道すがら、みんなで拾ったゴミはすごい量!30分そこそこでポリ袋4個分です。花火やタバコの吸殻、多かったのは水面に浮かぶプラスチックごみです。子ども達にも「魚や鳥がまちがえて食べたら死んでしまうで。たいへんやなー。」と。

浜から少し上がった河川のところどころに、草の生えていないきれいな白い川底が見えています。山田さんいわく、「温暖化で海の塩がここらまであがって来てるんや」ええ!知らない間に海水面が川の方まで上昇してきています。じわりじわりとわたしたちの生活にも気がかりな変化が。白いのは固まった塩で、だから草が生えてないのかなと思いました。心配です。

●石けんのすばらしさと普段使う合成洗剤のこわさ-30数年で爆発的に広がった合成洗剤
海でしばらく遊んだあとは解散し、子ども達ととなりの松林の公園でお話を聞きました。
昔から人は川や自然とかかわりながら日々の糧を得てくらしてきました。家庭排水も安全であったため、川魚等は豊富に獲れたそうです。山田さんがまだ幼いころの川は、いろんな遊び場になり、とてもたのしかったそうです。山田さんが川の環境を守る活動を始められた頃には、合成洗剤が家庭排水から川にはいり、生き物たちに大きなダメージをあたえはじめたころです。強い浸透力をもつ合成洗剤は、生き物の細胞膜を壊し、がんや奇形をもたらします。
水でうすまってもその浸透力がうすまらないのが合成洗剤です。普段のわたしたちのくらしにおいてもハミガキ、汚染された魚介類、合成洗剤で洗った食器などあげられ、飲み水など口から体内に入るだけでなく、洗濯や台所仕事、シャンプー等により、皮膚に直接触れるため、その影響が心配です。
わずか数十年のあいだに合成洗剤が環境やいきものにもたらした影響を思うと、やはりおそろしいと思いました。反面、石けんは5000年の歴史があります。水に溶けて約1日で微生物に分解されます。残念なことに、いまテレビ等で植物成分由来や安心をうたいつつ、テレビで流れているCMなどの洗剤、はみがき、シャンプー類はすべて合成洗剤なのです。石けんは使い続けても体にも安全で、つかった排水も浄化されます。このままだと、確実に次の子ども達に残す自然環境は悪化していきます。話を聞いて内心とてもあせる気持ちの親のわたしたちです。もう一度、少しずつでOKです。あなたのくらしを石けんへシフトしてみませんか。

●子どもの感想―「小さい魚がいてびっくりした。」「魚が見れてよかった。カニもいた。」「おにぎりがおいしかった。」「ふぐにかまれた」

●大人の感想―子どもが楽しめ、自然にしたしみ、大人たちも河川開発工事の歴史等をきくことで勉強になりました。行政に反対するのではなく、ともに協力して開発工事を進める姿勢が勉強になりました。

●かんじたこと、環境をまもることって、むずかしい。「最小限に手をかけて、あとはいきものたちにまかせる」ということが大切です。
近年川は危ないイメージがありますが、遊ぶ前に山田さんや詳しい人に聞いてみる、当日の潮汐をしらべておく、雨の日には無理をしない、こどもには大人が注意する、ごみは持ち帰るなど、基本的なことで安全にあそべると思いました。実際にスコップと網で干潮の河口は、こどもが安全に砂ほりなど、たのしむことができました。川ってほんとに気持ちよいですよ。お財布にもやさしいです。
山田さんのように貴重な活動をされてこられた方は会の中にまだたくさんおられます。
素敵な出会いに感謝しつつ、これからもつながりを大切にして広げていけたらと願っています。
「いきものはっけん芦屋川とあそぼう!第2弾」は秋を予定しています。詳細はおって連絡します。みなさんふるってご参加ください。