東吉野は桜と吉野杉で有名ですが、谷を隔てた西吉野は昔から果樹栽培のさかんな土地です。
奈良県五條市西吉野にある「堀内農園」は、特別栽培に取り組む果樹農園です。
「人が口にするものだから、子どもが口にするものだから、できる限りの方法で作物そのものが健康である栽培をしたい。」との思いで、減農薬栽培で柿・南高梅を、農薬不使用でカリン・ブルーベリーを栽培しています。
収穫時期には青果で出荷し、それ以外の時期にはB品などを利用して、全て時農園で収穫された農作物を加工し、ジャムや柿チップ・あんぽ柿などを手作りしています。
今回あしの会では、南高梅・ブルーベリーのジャム(コンフィチュール)、柿チップ、カリンエキス(5倍に薄めてジュースに)を取扱いします。
五條市は柿の生産日本一の街で、有名な富有柿の青果は、秋に取扱う予定です。
柿は、慣行農法で12回農薬散布をするところ、4回使用の7割減に抑え、肥料はすべて有機肥料で栽培しています。
代表の堀内俊孝さんは、チャレンジ精神旺盛で、「グレープフルーツやレモン、キウイ、りんご、桃の栽培にもチャレンジしたい。
フルーツ公園を作って都会の人にもどんどん来てほしい。」とのこと。元気いっぱいです。
「TPPなんかで農業はもうダメだと言われるけど、やりようによって生き残れると思う。
国産のかんきつ類を守りたいし、何より吉野などの中山間の土地が多い場所では、果樹を育てるしか土地利用の方法がない。
何とかして産地として残していきたいんや。」と力強く語ってくれました。
「うちの農園には、100年前の柿の木が30本ほどまとまって残っている丘があるんです。
これほどまとまって残っていることは珍しんですよ。おじいさんが大事にしてきた樹々なんで、俺も大事にしたいと思ってるんです。
JAの指導員は、そんな木早く切って、植え替えした方が経済効率がいいと言うんですけど、そんなあほなことはしたくない。」
とのこと。ぜひ一度その柿を食べてみたいものです。
また、6月には出荷がないのですが、硫黄燻蒸をしない完全無添加の「あんぽ柿」も作っています。干柿の一歩手前の半熟の柿の実です。
あしの会の運営会議で試食したところかなり好評でした。こちらも、10月頃より出荷製造が始まりますので、楽しみにしていてください。
堀内さんの元気がつまったジャムたち。ぜひ一度おためしください。
あんしんたべものくらしネットワーク あしの会
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