あんしんたべものくらしネットワークあしの会 ブログ

こだわりの生産物・加工品の産地の様子や生産者の声、イベントの案内などの情報をお届けします。

お茶の生産者辰巳純一さん、あしの会来訪

2010年04月09日 23時01分55秒 | 活動の報告
~つながりのあるくらしかたを求めて~

2月24日(水)、冬の合間に訪れた暖かい陽気の一日に、お茶の生産者辰巳純一さんが、奈良月ヶ瀬から、やってきました。   
辰巳家のお茶作り五代目を継いだ若手生産者です。

来訪の目的は、あしの会の会員さんに直接会ってもらうことと、生産されているお茶をどのように配送しているか直接見てもらうことです。
当日は、お茶を彩った鶯色のはっぴに、同じ色のバンダナをし、午後から配送トラックに乗り込み、芦屋南部や宝塚方面を、スタッフの首藤君と一緒に会員宅へ配送しました。
後日、純一さんに感想を書いて頂きましたので、ご紹介します。



あしの会のみなさんへ

急激な季節の変動は、様々に状況を揺り動かしますね。
地震や荒天、長雨、干魃…春を待ち遠しいはずの季節でさえ、ちょっと不安になったりするこのごろです。
そんな季節の変わり目にも、相変わらず美しく咲き出すのは月ヶ瀬の梅。丁度見頃を迎えていて、霧のような春雨に益々梅の情緒が感じられますよ。
さて、先週はあしの会の業務を見学させていただき、ありがとうございました。お忙しい中、時間を割いていただき、とても感謝しております。

本来、生産者としては出荷するまでが仕事。
その先にある消費者のお手元に届くまでの道筋はあしの会様方、各会のお仕事としてこちらではほとんどつながりがございませんでした。
葉香製茶では、個人の消費者方へ直接お送りしていることもあり、ある程度は消費者側の思いも酌み取れているかなと思っておりましたが、配送に同乗させていただき、消費者と直接対面することほど重要で、本当の意味で顔の見える「ものつくり」は出来ないと感じました。

事務所・作業場・倉庫などそれぞれにあしの会に対する関係各所の支えがあり、また、それに応えるあしの会があり、相互に協力し合っている様子を充分に感じ取れました。
また、そのほんの一隅ではありますが、葉香製茶も協力できていることに、うれしくなりました。
何よりも考えさせられたのが、配送する時の商品の扱いです。
生産者のこだわりや思いをそのままに消費者へお届けしようとする心意気、商品を只の商品としてではなく、生産者の息吹を吹き込んだ命ある物として大切に消費者に手渡す「こだわり」をしっかりと感じました。

「売れるから」という理由で有機・無農薬などの環境保全型と称する農産物を推進する多くの事業者や農業者がいる中、直接口にする消費者の健康や、産する土地の事を考えて、その上で自分のこだわりを貫く私共は、健康ブームの続く現在においても、まだ「変わり者」扱いです。
人間の嗜好へ人工的に片重しない、その物自身のすばらしさを消費者まで届けてくれる、また、それを求める人々に知らせ、伝えてくれる方々あっての私共です。
どうぞこれからも、私共生産者と消費者との間に立って、双方を支えていただきたいと思います。
「直接会って話さないと分からない事がある」とおっしゃった奥谷さんの言葉に言葉以上の意味がある様に感じています。

機会がありましたら、是非、配送や業務をお手伝いしたいと思っておりますので(お邪魔になりますが)またよろしくお願いします。
この度は本当に貴重な体験が出来ました。ありがとうございます。

                      葉香製茶 辰巳純一



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りんご・ぶどうの生産者「あくと」消費地交流会の報告

2010年04月01日 09時31分32秒 | 活動の報告
今年も長野から、消費地に来てくれました。

2月5日(金)、今年も長野から、りんご・巨峰の生産者グループ、あくとの4名の方が芦屋に来てくれました。
監物民雄さん 湯本保さん 畔上時雄さん、堀米長好さんです。和達の会さんと共催で、集まった会員たちと活発な意見交換を行いました。
また当日、あくとのりんごを使ったマドレーヌを差し入れしてくださったあしの会の会員さんもおられました。

第一部 意見交換交流会   会場: 芦屋上宮川文化センター

1)りんご・ぶどう・桃 について今季の作柄報告がありました。
 
2)来期の取り組みについて話し合いました。    


   
第二部 お食事交流会    会場 阪神西宮駅近く居酒屋「近江屋」さん

まじめな話し合いの後は、生産者の方と参加会員・世話人、おいしい料理とお酒に囲まれながら、お食事交流会。

あしの会のあくと担当窓口さんと、配送を終えたあしの会のスタッフも合流し、さまざまな話に花を咲かせ、交流を深めました。


「顔を見える関係」を実践するあくとの生産者たち。
「長野で行う交流会にぜひ参加してほしい」との言葉を残して帰られました。
景気がよくない昨今、なかなか足が遠くへ向きにくい状況ではありますが、りんご農家のご夫婦が素敵な笑顔で待っています。
農村と都市で、作る人と食べる人がつながる関係を目指し、これからも交流会を開催していきたいと思います。


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