食品に放射線を照射するという動きがあると聞き、食品照射ネットワーク世話人の里見宏先生をお招きして、2月10日(日)勉強会を開催しました。参加した、あしの会会員の報告と感想を紹介します。
いのちと食べものの事件が次々と起こり、それに気をとられていると、政治の裏側では、いくつかの致命的なコトが同時進行しているのだと強く考えさせられた集まりでした。
わたし達の食卓に欠かせない香辛料の素材(しょうが、にんにく、玉ねぎ、にんじん、みょうが、よもぎ、ニラを含む94種類)へ、放射線照射を解禁するようにという報告書を、いわくつきの「原子力委員会」が、2006年10月作成、お役所のお墨付きを与えようとしている。ズサンな解体作業による牛肉を照射「殺菌」し、生鮮くだものを照射「殺菌」して、日本へ輸出しようとするアメリカ合州国の要求に応じる前哨戦として。
農薬、食品添加物、内分泌撹乱物質等々、微量長期摂取しているツケが、じわじわと私たちの心身をむしばみつつある現在、さらにその上、放射線照射というおそろしい危険まで加わろうとしているというお話の内容でした。
腐らない食べものは誰のため、何のために作られているのか? 企業が大量に生産し、長期貯蔵し、世界のすみずみまで運び、売りさばくためであって、食べる私たちにとっては危険こそいっぱいで何ひとつ益がない。
和光堂のベビーフード原料野菜放射線照射事件は1974年~78年(78年末に最初の子が生まれた時で仰天)。それから30年たち、もうひろく食品に放射線を照射することは、燃えカスになっていると思っていたので、今回の勉強会の題名を目にして、はて何のことでしょうと出かけて行ったのでした。
お話しのなかでもびっくりしたことの一つは、1996年にカナダから輸入された鮭に異臭があり、送り返された事件で、異臭の原因は放射線照射のせいであったというのです。(カナダ産表示の鮭って多いよ・・・?) じやがいもは発芽防止のため今も放射線照射が認められている(「食品衛生法第11条[食品を製造し、又は加工する場合は、食品に放射線を照射してはならない]の例外規定」)。1996年から2007年の10年余の間でも18件の違反があったそうです(放射線量を検査する方法ができていない体制で)。放射線照射により発生するシクロブタノンという物質の発がん促進作用は、すでにラットで確認ずみ。
またぞろ「これこれの放射線照射量までなら食べても大丈夫(すぐにはどうということもない!)」というキヤンペーンがなされるだろう。しかしたとえそれがどんなに小さな(?)危険に思われても、危ないものはあぶない。危険が証明されて(死者が出て)からでは、あとのまつり。「疑ワシキハ罰セズ」ではなく、食べものに関しては、「疑ワシキハ罰ス=『安全ではない』」と肝にめいじた勉強会でした。
冷凍ぎょうざや放射線照射食品は、もちろん口にしませんからと、ただ知らんぷりしているわけにはとてもいかないようです。
あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/
いのちと食べものの事件が次々と起こり、それに気をとられていると、政治の裏側では、いくつかの致命的なコトが同時進行しているのだと強く考えさせられた集まりでした。
わたし達の食卓に欠かせない香辛料の素材(しょうが、にんにく、玉ねぎ、にんじん、みょうが、よもぎ、ニラを含む94種類)へ、放射線照射を解禁するようにという報告書を、いわくつきの「原子力委員会」が、2006年10月作成、お役所のお墨付きを与えようとしている。ズサンな解体作業による牛肉を照射「殺菌」し、生鮮くだものを照射「殺菌」して、日本へ輸出しようとするアメリカ合州国の要求に応じる前哨戦として。
農薬、食品添加物、内分泌撹乱物質等々、微量長期摂取しているツケが、じわじわと私たちの心身をむしばみつつある現在、さらにその上、放射線照射というおそろしい危険まで加わろうとしているというお話の内容でした。
腐らない食べものは誰のため、何のために作られているのか? 企業が大量に生産し、長期貯蔵し、世界のすみずみまで運び、売りさばくためであって、食べる私たちにとっては危険こそいっぱいで何ひとつ益がない。
和光堂のベビーフード原料野菜放射線照射事件は1974年~78年(78年末に最初の子が生まれた時で仰天)。それから30年たち、もうひろく食品に放射線を照射することは、燃えカスになっていると思っていたので、今回の勉強会の題名を目にして、はて何のことでしょうと出かけて行ったのでした。
お話しのなかでもびっくりしたことの一つは、1996年にカナダから輸入された鮭に異臭があり、送り返された事件で、異臭の原因は放射線照射のせいであったというのです。(カナダ産表示の鮭って多いよ・・・?) じやがいもは発芽防止のため今も放射線照射が認められている(「食品衛生法第11条[食品を製造し、又は加工する場合は、食品に放射線を照射してはならない]の例外規定」)。1996年から2007年の10年余の間でも18件の違反があったそうです(放射線量を検査する方法ができていない体制で)。放射線照射により発生するシクロブタノンという物質の発がん促進作用は、すでにラットで確認ずみ。
またぞろ「これこれの放射線照射量までなら食べても大丈夫(すぐにはどうということもない!)」というキヤンペーンがなされるだろう。しかしたとえそれがどんなに小さな(?)危険に思われても、危ないものはあぶない。危険が証明されて(死者が出て)からでは、あとのまつり。「疑ワシキハ罰セズ」ではなく、食べものに関しては、「疑ワシキハ罰ス=『安全ではない』」と肝にめいじた勉強会でした。
冷凍ぎょうざや放射線照射食品は、もちろん口にしませんからと、ただ知らんぷりしているわけにはとてもいかないようです。
あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/