勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

夕暮れ時の月

2006-06-25 | Pluviaの窓(写真のお喋り)


太陽は昼、月は夜。
当たり前の認識だ。
だが太陽と月が同じ空に存在する時間は、意外なほど長い。

まだ暗い西の空に月が浮かぶ中、東の空がほんのりと白んで、陽が昇り始める。
そんな夜明けの月と太陽を撮ってみたい・・・とは思うものの、宵っ張りの夜型人間には、そんなチャンスはほとんどない。

だから代わりにゆっくりと名残を惜しむように太陽が西に傾きかけた頃、気付くとかなり高い位置に白い月が見える。
そんな夕暮れの風景をよく撮る。
月はただ撮ると、フレームの中で占める割合が異様に少なくなる。
もちろん望遠で月だけをアップに撮れればいいのだが、普通のデジカメではそんなことも望めない。

で、月を撮る時は出来る限り、別の何かを一緒にフレームに収めたい。
月と山・・・近くに山がない。
月と海・・・夜の海はちょっと怖い。
湖面の月・・・だから湖も池すらないんだってば!

そんなドラマチックな光景は望めない。
もっと日常の、普通のものを利用するしかない。
よい枝振りの大木の、張り出した枝の間に月が覗くような構図を撮ってみたい。
秋になったらススキと月と言うのも定番で、是非ゲットしたい。
花と月なんて最高なんだが、花の咲いている場所は大抵視界が狭く、余計なものが写り過ぎる。

特別どこかまで行かない限り、私がもっとも多く撮ってしまうのは、木と月だ。
この写真も黒味がかった木と月、どうしても写る電線、それからいい具合に月にかかる雲などを撮ってみた。
辺りはまだ自然光で細かい字が読めるほどの明るさだ。
この微妙な時間の夜の気配。
その雰囲気がかなり好きだったりする。

2004/8/11
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