勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

見たかUBI、これが日本だ!!

2024-09-16 | TVや舞台やスポーツのお喋り

やりましたね!!!

「SHOGUN」エミー賞18部門受賞(新記録)おめでとう!!!

真田広之さん、主演男優賞おめでとう!!!

 

もうね、インタビュー聞いてて、泣けましたよ。

時代劇を守って来てくれた人たちが、海を越えてこんな賞をいただいた、

みなさんに感謝しかないと。

 

某N〇Kの予算じゃ、どう転んだってこんなドラマ作れないし。

いや、その予算だって、国民の支持があって手にしたものではないし。

他国の犬になりさがった人たちにこんなドラマ作れてたまるか。

 

「SHOGUN」という小説のドラマ化は二度目だけど、前回は俳優以外

アメリカのスタッフで作られたはず。

今回、真田さんがプロデューサーに入って、日本のスタッフを入れてくれたから

こんなドラマが生まれた。

 

しかも、日本語字幕のドラマを視聴し、熱心に応援してくれた海外の人たち、

彼らの一話終わることに「あそこはこうなんじゃ」「こんな意図があるんじゃ」って

みんなで語り合ってるのを眺めるのも楽しかった。

 

彼らは日本の俳優の「目で語り合う」部分まできちんと理解していた。

最終話の浅野さん演じるYabushigeがニヤッと笑った意味を深夜まで語り合っていた。

日本を、日本人を理解しようとする姿勢、これがホントのDEIじゃないの?

 

今まで日本人役を、明らかに日本人じゃない人が演じてるのを見て違和感しかなかった。

俳優のマシ・オカ氏が、日本人の英語発音では使われないのも仕方ないって、

悔しそうに言っていたのを思い出す。

 

だけどね、時代は変わったんだよ。

アニメを吹き替え版ではなく、日本語で聞きたい、字幕でもいいっていう世代が多くなった。

日本語でいいのなら、そりゃ日本にだって素晴らしい役者さんはたくさんいるんだよ。

 

このドラマは、最初リミテッドエディション(1シーズン完結)で作られていた。

だけど"好評につき”2シーズンどころか3シーズンまで発表された。

リミテッドエディションのままだと、エミー賞の受賞対象にならない。

上の人、ナイス判断!

 

素晴らしいものを、心を込めて作れば、国境だって越えられる。

それが芸術だし、文化だし、職人の仕事なんだ。

私はそう信じてるし、これからも信じ続ける。

 

日本と日本人に敬意を払わず、雑な仕事をした上に「DEI」とかいうものに逃げた

どこかのゲーム会社、偏見に目を曇らせた方々、よく覚えておくといいよ。

DEI kills Art (イーロンマスク氏がXで呟いた「DEIは芸術を殺す」発言)

彼をブロックする前に、この言葉を嚙み締めればよかったのに。

 

いらぬお世話かもしれないが一応DEIの意味をば

   Diversity(ダイバーシティ、多様性)

   Equity(エクイティ、公平性)

   Inclusion(インクルージョン、包括性)

いやぁ、多様性を無視してるのはDEIを声高に叫ぶあんたがただよね。

それとも、世界(欧米諸国)には「日本人」なんてものは存在してないのかな?

 

なんかモヤモヤした事件が続き、いろんな映画やゲームが悲しいことになっている昨今、

まるでカルト集団のような方々を完全無視したこの作品が賞を取る。

これがまともな価値観を持った人たちの答えなんだよ。

 

かつては「世界のSONY」と言われた某社も、いい加減”目覚める”のを止めて。

それよりカルトから目覚めてください。

SBI(sweetbabyInk.)の顧客になっちゃってるバンナム・スクエニ、大丈夫?

 

あらためて言います。

本当に、本当に、「SHOGUN」に関わった皆様、おめでとう!!!

早く世界が(まあ欧米がというべきだが)元に戻って、また笑わせたり泣かせたりするものを

たくさん作ってくれることを祈ってます。

 

真田さん、あんたすごいよ。

こんな時代だから、いろんな雑音があったと思うが、自分の信念を貫いた。

世界と戦って、本物の武士の魂を見せてくれた。

日本人の誇りを取り戻してくれたあなたを尊敬します。

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笑いのツボはそれぞれでも落語は共通言語だと思う

2022-12-28 | TVや舞台やスポーツのお喋り

 寄席にこそ行ったことはないが、落語は好きな方だと思う。

 某国民放送局で寄席の実況をしてるのを、気が付いた時には見ていた。

 演劇少女だったので、喋りの間合いとかが気持ちいいせいだと思う。 

 

 最近はね、お笑い番組で笑えないのよ。

 しらっとした顔をしている自分に気付いて、TVを見るのをやめた。

 笑いのツボがどこかねじ曲がってしまったのかもしれない

 爆笑することはあっても、それは残念ながらお笑い番組を見てる時ではない。

 

 娯楽の多様化が言われて久しい。

 昔はみんな同じ番組を見て、同じ流行りのギャグを言ってた。

 最近は面白いらしいはずのことを言われても、わからないことが多い。

 

 アニメも見なくなった。

 昔は漫画雑誌も買ってたし、TVのアニメも見ていた。

 これは年を取ったせいかもしれないけどね。

 同年代の人と昔のアニメの話で盛り上がっても、最近のはわからない。

 

 さて、この辺で何のつながりもないような話が、実はこうなんだと言わないとね。

 (断じて自分が年取った、という話ではない)

 

 YouTubeのおススメの中に、前から気になっていたアニメがあった。

 最近のアニメを見ないので、最近の声優さんもほとんど知らない。

 『原神』というゲームを始めて、CVが発表されても「???」だった。

 だけどゲームをやっていれば、当然「推し」の声はよく聞くことになる。

 

 その中で、PVを見た時にこれはすごいという声の人がいた。

 有名な人らしい。

 ちょっとググるさんを見たりした。

 そして気になる作品を見つけた。

 

 ーー昭和元禄落語心中ーー

 

 多分珍しいジャンルと思われる落語家のアニメだ。

 全13話放映されたらしいが、今回期間限定で全話UPされる。

 許可は取っているということなので、安心して見させてもらった

 1~4話は明日30日までの公開だ。

 暮れの忙しい時期ではあるが、ほっと一息ついた時にでも。

 

 一応こちらがプレイリスト

 https://www.youtube.com/playlist?list=PLK6k_jC4_34AXBGePwOXxeIpEQbNIEEUs

 

 石田彰さん

 人間国宝にしたい声。

 そして滅多にないことだが、羨ましくなる演技。

 もと演劇少女の折り紙付きだ。

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2つの危惧が現実に

2018-06-18 | TVや舞台やスポーツのお喋り
 
 ショックが大きすぎて、眠れなかったよ。
 まさかの…と言うか、危惧していたことが現実になるのを見たショックで。

 2014年、まだ母がいた頃、二人で見ていたWC。
 もう母はいない。
 いないことを嘆いても始まらない。


 だけど昨夜、またいなくなってしまった人を、いなくなったことで嘆いてしまった。


 私がドイツに抱いた2つの危惧。
 その1.史上最強のSBラームの引退。

 その穴はキミッヒで埋まったと言われた。
 若いキミッヒを責めたくはないけど、まだまだラームには遠く及ばない。
 確かにラームは上がって、チャンスを何度も作れるSBだった。
 だけど、カウンターを食らっても、ちゃっと戻ってたんだよ。
 いつ戻ったんだよ、ってほど。

 相手から見て左に、まるでビルを解体した後みたいな、ぽっかり出来た空き地。
 あの広大な荒野で、メヒコが自由自在に遊んでた。
 あそこにネイマールが、クリロナがいたら、何点取られていたか。

 ラームのかっこいいとこだけ見て、それを真似てるだけじゃ、穴は埋まらない。


 私がドイツに抱いた2つの危惧。
 その2.泥臭いと言われようが、勝利に執着する闘将の不在。

 スポーツにメンタルを持ち出すのは、あまり好きではない。
 だけどチームスポーツには、やはり核になる、フィールド内でみなを引っ張れる人間が必要だ。
 
 2014年にはシュヴァインシュタイガーがいた。
 バラックがカーンから受け継いだ精神を、バラックからしっかりと受け継いだシュタイニーが。
 かっこ悪くても、泥を啜ってでも、勝つことに執着したシュタイニ―が。

 今でも忘れられないけど、2014年の決勝、疲れ果てたDFが虚ろな目をしていた。
 それに気づいたシュバイニーは、自分の身体を犠牲にして、彼らに一息入れさせていた。
 たとえそれで 選手生命が短くなるとわかっても、彼はそれを止めなかっただろう。

 そう言うプレイヤーは、もうドイツにはいない。
 少なくとも、昨日のドイツにはいなかった。


 負け試合に、不満を持つのは当たり前だ。
 まるで右サイドしか使ってはいけない、と言うハンディキャップマッチを勝手にやってたとことか。
 ドイツと言えば空中戦、だったのに、足元しか見ない俯きプレーとか。
 (この辺は監督の責任)

 そしてミューラー。
 1人目のミューラーは爆撃機と呼ばれていた。
 2人目のミューラーはステルス機だった。
 あいつがどこにいるかなんて、僕にもわからない、とラームに言わしめた神出鬼没が売りのミューラー。
 昨日は3人の背後霊を、最後まで振り切れなかった。
 あなたが輝いていたのは、バイエルンではロッベンが、代表ではクローゼがいてくれたから?

 その13番をバラックから奪った時、私はあなたが嫌いだった。
 だけどいつの間にか、13番を引き継ぐのはあなたしかいなかったんだと納得していた。

 新しい13番を探す時が来たのかもしれない。
 頼むから、このWCの間だけは、私にそう思わせないで欲しい。

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エイプリルフールからのニュース

2011-04-03 | TVや舞台やスポーツのお喋り
最近、あまりニュースを見ていない。
というより、TVをつけてない。
だって・・・。


すべての真実を疑え!


タービン建屋と海面の高さが一緒になっちゃった
穴ふさがないと海水が入ってくる
水浸しだ~
コンクリ流しても、そのまま出ていっちゃった
吸収ポリマー流してる
だめだったらあとどうしたらいいかわからないし

う~~~~ん。。。。。。

AtomicLadyは何しに来たんだろう。。。。


今日一番おめでたいニュースは、福一現場で働いている方々の食事が、1日2食から3食になったことだ。
せめて温かい食事にならないかな。
寝心地のいいベッドとか。
無理なの?


納豆はまだ品不足。
せっかく日本に来たのに、大好きな納豆食べられなかったらシェーンがかわいそう><
最初は「足の裏の匂いがするーー」って言ってたのに、今は納豆パワー!


前置きが長かったけど、どうやら『SPEC』映画化が本格的に始動した模様。
これをつぶやいたーのがエイプリルフールだったから、ウソ扱い。
まるでプロデューサーを信頼していない『SPEC』ファンって…。

続編反対派の私としては、映画にするなら「アレ以前」をやって欲しい。
「アレ以降」の話しはいらないな。


未詳で小さな事件を喧嘩しながら解決してる当麻と瀬文とか、嬉しそうに仲裁してる係長とか、家で「タコ焼鍋まだ?」って駄々こねてるニノマエとか、なんでか未詳に出入りしてる美鈴とか、光っち目当て?って疑ってる雅ちゃんとか、元に戻って未詳をコケにしてる3バカとか、まったりしたドラマなら見たいんだけど。

と言うか、こういうドラマなら5シーズンぐらいみたいんだけど。
視聴率は、ま、無理だわね。
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Strange Fruit

2011-03-08 | TVや舞台やスポーツのお喋り
土曜の深夜、ものすごい深い時間にドラマをやってる。
いまどき地上波で洋ドラって言うのは古いんだろう。
このドラマもwowwow/ANXでもっと先のシーズンが放映されてる。

でも深い時間とは言え、ただで見られる地上波で上質ドラマを放映してくれるTXに感謝したい。
出来れば最終シーズンの7シーズンまでずっと放映していただきたい。
(某国営放送はERの最後の2シーズンを地上波で放映しないらしい><)


『コールドケース』は刑事ドラマだが、かなり異質な刑事ドラマだ。
お蔵入りになってる過去の事件を、何かのきっかけで再調査するんだが、関係者の話を聞いて回るだけだ。
話を聞いて回るだけで事件が解決する。

な~んだつまらなそうって思った人、舐めちゃいけないよ。


そんな刑事ドラマをなんで好きで見ているかと言うと、【異質】だからだ。
なによりものすごく鬱になる。
深夜なんかに観たら、そのまま眠れなくなりそうだ。
1週間も鬱を引きずった回も何回かある。


鬱ドラマ好きには堪らない!

ま、これは冗談だけど、あれこれ浅いドラマやコメディタッチの刑事ドラマの間に観ると、ちょうどバランスがいい。


今回は『Strange Fruit』というタイトル通りのストーリーだった。
(ビリー・ホリデイの代表作だよね)
文字通り、青年が木に吊るされる。

事件が起きたのは、1963年。
ワシントン大行進の年。
殺された青年も、キング牧師の呼びかけに応じて、ワシントンに向かう途中だった。

ラジオからはキング牧師の「I Have a Dream」の演説が流れている。
私には夢がある
いつの日か私の幼い4人の子供たちが
肌の色によってではなく
その人格によってのみ評価される国に住むという夢が



実現しそうでなかなか実現しない夢。
ドラマは当然のごとく、ラストシーンでStrange Fruitを流す。(ビリー・ホリデイじゃなかったが)
泣けそうなんだが泣けないシーン。
差別はいろいろなところで残っている。
肌の色だけではなく。
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懐かしのアメドラ発見

2011-02-26 | TVや舞台やスポーツのお喋り
VHSのテープ整理をしている。
懐かしいものが次々登場する。

中でも残ってると思わなかったアメドラ『Spenser for hire』が見つかった時は感動した。
昔、TBSの深夜に「私立探偵スペンサー」として放映されていたものだ。

ロバート・B・パーカー原作。
(ジャンルはハードボイルド)
パイロット版は「約束の地」のドラマ化。

このドラマで、私はボストンとHawk(Avery Brooks)のファンになった。
彼が劇中で愛用している「Colt Python .357 Magnum revolver」のモデルガン、いまだに部屋にある。
ちなみにアフリカ系アメリカ人にスキンヘッドを広めたのも彼で、そのくらいかカッコよかった。

このドラマを見てる時は、ホークのアクションシーンが凄いので、てっきりアスリートから俳優になった人だと思っていた。
ミュージシャン(ジャズ・オペラ)&大学教授だった(汗


この辺からずっとアメドラ好き。
原点のドラマがこれだったような気がする。



(左がHawk。右は主人公スペンサー役のRobert Urich さん)


余談:
このドラマ8話から何作か監督が Virgil Vogel さん(1919~96)で、何回もリピートしてるうちに作風を覚えてしまった。
その後放映されたドラマ「ヤングライダーズ」8話ファーストシーンから1分。
「あ、ヴァージルさんだ」と呟いていた。
そのくらいクセがある。
(何故か8話から登場するのだが、アメドラって有名監督は途中登板なんだろうか)
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哀しみのバレンタインデー

2009-02-14 | TVや舞台やスポーツのお喋り
たった2日前だ。
せめて5日前くらいに告知してほしかった。
仕事休めず…。

そう言う人が多かったのか。
或いは逆チョコが絶対に欲しくなかったのか。
或いは色紙と言うものを買うのが恥ずかしかったのか。
或いは…。

庄司さん、がっかりしないでね。
ブログのネタとしては美味しいしね。
今度はもう少し早い告知をね。

仔細は↓
今日のサイン会


それでも私よりマシかもしれないよ。
事前調査であっさりチョコを断られた私より。
それでも強引に渡せなかった弱虫な私より。

ああ、哀しみのValentine's Day…
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クッキーが踊り、ネコが歌う

2008-05-28 | TVや舞台やスポーツのお喋り
前回のエントリーを見たら、3か月以上も前の「庄司智春単独LIVE」のレポだった。
次のLIVEは5月…と言うことだったが、日時が発表になったのは5月半ば。
チケット発売日から当日まで2週間と言う慌ただしさだ。

しかも今回はウィークデー。
前回は物珍しさも加わって、東京近郊以外からのお客さんも多かったが、ウィークデーともなるとそうはいかない。
入りは7分くらいかなと思ってたら、だいだいそんな感じだった。

前回、今回と中目黒ウッディシアターに足を運んでみて、確実に言えることは今回の内容の方がずっとよかった、と言うことだ。
端的に「面白かった」

1時間、VTRを挟みながらもたったひとり、舞台でコントを演じ続けた。
内容はバラエティに富んでいて、客を飽きさせない。
個人の趣味もあるが、多分1つくらいはお気に入りのコントがあったと、見に来たお客さんは思っているんではないだろうか。

■オープニングコント
いきなり出落ちになりかねない女装コント。
しかも片ちちはみ出した女性タレントとスタッフのやり取りだ。
前回私には不評だった人形の代わりに、今回はマネキンを使っていた。
動かない、絡めないので、ひとりコントの邪魔にはならなかった。

■代役
庄司さんの動きの面白さを存分に活かしたコント。
ネタばれだが、何も知らずに代役として呼ばれた(多分売れない)俳優。
彼が演じたのは「セ○ミスト○ート」のクッキーモンスターだった。
マペットのエ○モさん・ビッ○バードなどと絡みながら踊る庄司さんの動きに爆笑だった。

■別れるなんて言わないで
マネキン女性にすがりながら、別れないでくれと言う男性のコント。
もっとも台詞が難しいコントだった。
噛んだら終わりと言う長い台詞(ネタ)はよく練り上げられていて面白い。
難を言えば、庄司さんが役を作り過ぎてしまったこと。
ネタの部分は普通にたたみ掛け、泣くところだけあのキャラだったらもっと聴きやすかったと思う。

■ライオンとウサギとゾウとネコ
今回最も私のツボだったコント。
定番の少女マンガのラブストーリーのパロディだ。
遅刻しそうになって走る男女がぶつかり喧嘩…転校生はその時の少女…親友の告白…そしてお互いの気持ちを確かめ合い…。
よくある話を演じるのは庄司さんひとり。
それも自らは黒子として、動物のお面をかぶり、流れてくるセリフに合わせて動くだけ。
先生役のネコが「Lalala Lovesong」(無論口パク)を歌い出した時には手を叩いて爆笑だった。

■ナルシスト
前回に続いて、またこのヒーロー?の登場だ。
多分今後の単独にも必ず登場するだろう。
前回はわかりにくかった部分を、きちんとしたストーリーにしていた。
なぜナルシストが心中しようとしている男女を止められる力があるのか以前謎だが…。
(もちろんこれもヒーロー物のパロディで、追及すべきところではない)

庄司さんはこの「ナルシスト」こそ自らの分身と考えているのだろうか。
コントが終わった後のコーナーで、お客さんとゲームをし、自分が負けたらこの「ナルシストステッカー」をプレゼントすると言う。
客が庄司さんにプレッシャーをかけ、チャレンジするゲームを失敗させるというコーナーだったが、罵声のほとんどは最後列に陣取った後輩芸人からだった。
(笑えるものばかりだった)

庄司さんが成功したのはマシュマロキャッチ5回連続だけだったので、私たちは無事このステッカーを手にすることが出来た。
フリ○クサイズというのも庄司さんらしい。
帰宅してからフ○スクに貼ってみたのが上記の写真。
(伏字は検索ロボットに引っ掛からないため・無用なCMトラックバックはいらない)

お土産はステッカーだけではない。
明らかに前回より成長した庄司さんの舞台。
次は6月下旬か7月初めだという言葉が、一番大きなお土産だった。

追記:
庄司さん自身、どこでも告知していない単独LIVEにどうしてお客さんが来てくれるのかと言う質問をしていた。
殆どのお客さんの答えは同じだ。
改めて…
いち早く、そして何より長年に渡って情報提供をして下さる『品庄軍データベース』と、その管理人であるゆきぃるさんに感謝の言葉を贈ります。
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中目の夜につぼみを見つけた

2008-03-04 | TVや舞台やスポーツのお喋り
第一報を聞いた時には驚いた。
「庄司智春LIVE」
庄司さんが一人でライブをやると言うのだ。

実に簡潔なネーミングに、想像はいろいろと広がった。
単独と入れなかったのは何故?
相方に気を使ったから?
ゲストの力を借りるから?

うん、そうかもしれない。
後輩集めて、ゲームでもして時間を稼ぐ気かも・・・。
だって持ちネタと言ったらパピプペポしかないんだもの。

あんまり期待せずにチケットを入手。
事情があって発売日から3日後の購入にもかかわらず、整理番号は満席の半分くらい。
う、売れてない・・・。

告知もしないので、ファンサイトを覗く熱心なファンだけに囲まれたライブにしたいのかなと思った。
つまり笑う気満々の暖かいお客さんだけの集まり。
初の試みなのだから、一番怖いのは本人だろう。

お友達と待ち合わせて軽く食事をしてから会場へ。
気がつくといつもの品庄仲間が8人顔を見せていた。
しかもどうやら満席らしい。
まずは一安心。

小さな会場だった。
椅子を並べたら人が通る隙間もない。
奥の席には舞台に上ってから行くしかない。
どこから見ても舞台が近い。
そして思ったとおりの暖かい雰囲気の中、舞台が暗転した。

ライトが当たり、バンダナを巻いてギターを持った庄司さんが歌いだす。
だがハーモニカの代わりに別のものが。
袖に引っ込んで戻ってくるたびその内容が変わる。
客席は暖かい笑いに包まれている。

そのオープニングコントを含めて、コントは4本。
予想に反して後輩の応援もなく、完全に一人のライブだ。
「デリバリーピザ」「熟女の筆おろし」「ナルシスト」と言う題名がついていた。
ピザ屋の配達員がリビングのソファに居座ってしまうコント。
チェリーちゃんを誘う熟女のコント。
そしてたくさんに人を幸せにするナルシスト。

ピザ屋さんとチェリーのユウくんは人形を使った。
正直この人形は失敗だったと思う。
人形が倒れてしまうと言うハプニングで笑いを取ってはいけない。
誰もいない空間に、相手がいるかのように錯覚させるのが一人芝居の醍醐味でしょう?

実際オープニングコントでは誰もいない空間に話しかけ、名前は忘れたがバックのバンドマンがいるように思わせていた。
やれば出来るのに、もったいなかった。

ナルシストは異色のコントで、それぞれのシチュエーションで女性の声。
その都度ピンスポを手にした庄司さんが自らに酔いしれる。
それを見た女性が元気になったり幸せになったりする。
ナルシストをヒーローのパロディにしたのだと思うが、お客さんにその意図が伝わったかちょっと心配。

コントが終わると照明が明るくなり、ジャージ姿の庄司さんが登場。
コントは6つ作ったけど、本番が近づくにつれ2つ削り、「脱ぐこと」に頼ったコントばかり残ってしまったそうだ。
筋肉や裸に頼らなくても十分やっていけるという自信を早く持って欲しい。

庄司さんは強いところと弱いところと、双方を極端に持ち合わせている人だ。
相方さんがよく言っていたが、営業でお客に絡まれた時など、かなり強気の対応が出来るらしい。
だが弱いところは徹底して弱い。

「すべる」と言うのは芸人にとって、高所恐怖症の人がバンジーをやらされるほど辛いことだ。
何より恐ろしく、仕事ですべった後は眠れないほど悩むらしい。
庄司さんも「笑っていいとも」のコーナーでかなり辛い思いをしてるようだ。
いじられることを「いじめ」に近く感じている気がする。

だが時にはいじられ、すべり、冷笑を浴びせられることで成り立つ場合もある。
回答の後でいきなり切れず、お客さんが笑わないことを笑いに変えて行く。
そのためには「すべった空気」をしばらく肌で感じなくてはいけない。
何より辛いことかもしれないが、「すべった空気」に耐えられる強さを持って欲しい。

コントの後は企画で「演技力を鍛えよう」と「ギャグを作ろう」のコーナーになった。
「演技力・・」の方は企画のお陰で凄く面白かったが、これは誰がやっても面白かったかもしれない。
「ギャグ・・」の方はすべりの連続だった。

ここで庄司さんは独り言のように自分にある言葉を言い聞かせていた。
記憶力減退のせいではっきりとした言葉は覚えてないが、「すべって笑いを知れ」と言うようなことだった。

庄司さんもわかっているのだ。
芸人として成長するためには、数多くの「すべった空気」に耐えなければならないことを。
すべって、すべって、すべりまくって、耐えて、耐えて、耐え抜いて、強くなるのだし成長する。

ここまで暖かく、ここまで優しく見守っているお客さんの中ですべり、すべることに耐える力が育つのなら、このライブを気が済むまで続けて欲しい。
芸人として一番辛いことを避けたい、逃げ出したい。
その気持ちに勝たないと成長はない。

「また5月に」
庄司さんの挑戦はどうやら始まったばかりらしい。
中目黒の小さな劇場の中に、私は小さなつぼみを見つけた。
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泣きました

2007-11-19 | TVや舞台やスポーツのお喋り
やはり紀伊国屋書店でサイン会をするということは、大先生の証なのではないだろうか。
それほど物々しい感じのサイン会だった。

想像していたのとはかなり違う。
なにしろサイン会場は個室なのだ。
机の向こうに腰を下ろした庄司先生は、少し緊張していたようだ。
第1陣として入室した私たちを、鋭い眼光で見つめる。
そこにいるのは「芸人・庄司智春」ではない。
間違いなく「作家・庄司智春」だった。

会場についてから、プレゼントも手紙も、何一つ持っていかなかったなと考えた。
持って行けば話をする糸口がつかめたかも知れないが、何も持っていかなかったし、ありきたりのことを言う気にもなれなかった。

私の番になって庄司さんの前に進むと、彼の方から「ありがとうございます」と言う言葉をいただき、会釈までされてしまった。
ますます私の言うことがなくなる。

整理券に名前を書いてあるので、庄司さんはすぐに本にペンを走らせ始めた。
だがその手つきは丁寧で、実にゆっくりだ。
サインをし慣れたタレントさんと言う感じはまるでしない。
手書きのサインの1字1字を確かめるようにペンを進めていく。

サインが終わり庄司さんが私を見上げた。
ここで何か言うべきなのかもしれないが、私はその目を見つめただけだった。
そして思いついたように手を差し出すと、庄司さんはペンを置いてその手を握り締めてくれた。
大きかったが、細くて繊細な手だった。

私はやっとここで「ありがとうございます」と言いながら本を受け取った。
間抜けだ。

初めの方だったのでどのくらいの方がサイン会にやってきたかわからなかったが、庄司さんのブログを読むと、出版社の方が「正直驚いた」ほどの人数だったようだ。

お茶をした後、来られなかった友達の整理券を持ってもう一度紀伊国屋書店に行った。
もちろん庄司さんは帰った後で(二度並ぶのは恥ずかしくて出来なかった)、名前入りではないがサインの入った本をもう一冊手にして家路に着いた。

電車の中ですぐに「交換日記」を読み始めた。
駅に着くまで、目を離すことなく読みふけった。
家に戻って最後まで読んだ。

最後の何ページか、私はずっと泣いていた。

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