美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

美大連携授業

2014-09-18 14:04:42 | お知らせ

9月9・10日、東北芸術工科大学から講師を招いて特別授業を行いました。

講師は映像学科教授の林海象先生です。短編映画の実習授業となりました。
林海象先生は、1986年『夢みるように眠りたい』で監督デビュー後、多くの作品を手掛けている
映画監督です。映像科志望の生徒にとってはまたとない機会となりました。

 

 5~6人で班を作り、どんな映画にするか話し合います。
林先生からシナリオの書き方を学び、2分の短編映画を各班で組み立てていきます。

シナリオができた班から撮影開始です。
各班からは「ラブコメ」「ミステリー」「ホラー」など様々なテーマが生まれていました。
どんな作品になるか、楽しみですね。

 林先生からは、屋内と屋外両方で撮影するようアドバイスを受けました。
 撮影日和な好天に恵まれ、生徒たちは撮影場所を探しながら楽しそうに撮影していました。

上映会の様子です。どの作品も大いに盛り上がりました。

林海象先生、二日間ありがとうございました!

<生徒感想>

・芸工大の8月に行ったオープンキャンパスで映像科を見てから、カメラを回す楽しさとかアニメを作ったりとか映画はもともと大好きだったので今回の授業を受けてとても参考になりました。また、改めて身近に映像を感じることができました。それぞれの個性があって実際やってみると大変だったところの方が多かったですが、完成した時はとても嬉しかったです。講師の先生方に感謝しています。

・ シナリオから難しく、どの流れで撮影するか、計画が足りないことが多かった。改めて映画を作る難しさを自分達で経験することで知ることができた。これから映画鑑賞をする際、また違った見方をできると思った。何より映画を作る楽しさを知ることができて良かった。海象教授の映画をもっと見てみたいと感じた。

・短編映画を自分たちで制作していく中で、いつも見ている映画は1シーンでもすごく考えられて手が込んでいることが分かりました。自分達で考えて作ることがとても楽しかったです。

・映画はいつも見ることしかなかったので「つくる」という体験は私にとってすごく良い刺激となりました。初めてのことだったので緊張していたのですが、いざ作り始めると1人ひとりの意見を組み合わせ完成へと近づいていくのがすごく楽しかったです。もう一度みんなでつくりたいです。


中学生美術セミナーのお知らせ

2014-09-17 13:10:01 | お知らせ

「中学生美術セミナー」を実施します。
10月5日(日)10:00~16:00に、
八戸ポータルミュージアム「はっち」で行います。

以下の2つの課題から選択して描きます。費用は無料です。



①パステルを使った自画像デッサン
白と黒のパステルで自画像を描きます。下地に色がついた用紙を使います。
紙の色を中間の明度にして描き起こすので、重厚な仕上がりになります。
人物デッサンの基礎を学びましょう。



②アクリル絵具を使った静物画
アクリル絵具を使用して、静物画を制作します。
F3サイズ(27×22cm)のキャンバスボードに静物を描きます。
アクリルメディウムなども使用して、本格的な技法を体験してみましょう。


期 日:平成26年10月5日(日)
時 間:10:00~16:00
場 所:八戸ポータルミュージアム「はっち」
    (八戸市三日町「さくら野百貨店」隣)
対象者:中学1~3年生
内 容:パステル画「自画像」/アクリル画「静物」
持参物:昼食(画材は全て工大二高で準備)
申し込み:9月26日(金)まで

各中学校でとりまとめてFAXで申し込みます。
各中学校(県南地域と岩手県北)へ要項と申込用紙を送付しましたので、
興味がある人は美術の先生か、3学年主任の先生に問い合わせて下さい。
または下記までご連絡下さい。


質問、問い合わせ先
八戸工業大学第二高等学校  美術コース
「中学生美術セミナー」担当 藤沢
TEL:0178-25-4311/FAX:0178-25-0568

併せて10月3日(金)~5日(日)まで、「はっち」3階ギャラリーで、生徒の作品を展示する、「美術コース秀作展」を実施します。

 


美術コース展覧会見学

2014-09-02 13:11:41 | お知らせ

8月26日(火)、美術コース全学年で青森県立美術館で開催している企画展「美少女の美術史『少女』について考えるための16の事柄」展と常設展を見学しました。
 本展の展示説明を受けた後、地下の展示室へ。企画展入り口には巨大な美少女が!

  
 本展覧会は、「美人図」が盛んに制作された江戸時代から、「少女」が誕生した近代を経て、「美少女」が日々メディアをにぎわす現代にいたるまでの様々な少女のイメージを探索し、日本人が少女という存在に何を求めてきたかを振り返るものです。漫画やアニメという身近なテーマは、美術コースの生徒達にとっては興味深い内容であったようです。

 


<展覧会の感想>                                                       

・今回の「美少女の美術史」展で驚いたのは、どの作品も、確かに「美少女」だと感じたことです。古い作品でも新しい作品でも、どんな絵柄の少女でも美しいと思いました。時代や人によって「美」というものはこんなにも傾いているのに、全ての作品が、全ての人に通ずる「美少女」のイメージを捉えていることがとてもすごいと思いました。(1年)

・時代によって顔立ちの違う少女達に感心しました。下膨れの顔に細長いつり目の顔から、目が大きくなり、輪郭がシャープになり、今のアニメの画風になっていく様を間近で観た気がしました。
 女性が社会に積極的に進出する時代になりました。美少女たちは、そんな女性の強さや弱さを持ち合わせ、活躍しています。その姿に、男性だけではなく女性も夢中になるのだと感じました。美少女展を観ることができて本当に良かったです。(1年)

・古風な作品から現代的なデジタルを駆使した作品まで豊富で、とても楽しむことができました。
 作品を比べながら観ると、作者が異なり、個性が出ている作品に共通するのが色の美しさ、形の美しさだと感じました。画風は違えど、どれも美しいと感じることが、今回の展示の魅力でした。それぞれが強調している美しさは何か、と考える事が楽しみにもなり、自分の感性を豊かにできる機会だとも思いました。(2年)

・美少女というイメージは時代とともに変化し続けていると感じました。そして、時代が少女のイメージに反映されているのだと思いました。戦前、戦後の時には家で遊んでいる少女などが多く描かれていましたが、スポーツが流行した時代は、リボンの騎士や最終兵器彼女などの、立ち向かうヒーローの様な美少女が生まれたりと、流行や時代背景によって美少女というものが生まれ変わり、また新しい美少女という概念が生まれるのだと思いました。次はどんな「美少女」が生まれてくるのかが楽しみです。(2年)

・展示場に入るとすぐに、テーマである美少女の立体がありました。そこでは写真を撮っても良かったので色んな角度から写真を撮りました。たくさんの展示の中でも特に印象に残ったのは、「少女の憂い」という作品でした。数人の少女がベッドの上で本を読んだり、ポーズを取ったり好きなことをしている絵です。その中の美少女たちはとても大きな目をしていて、どこか悲しそうな目をしていました。どの絵の少女達も、ただ美しいだけではなく、何かを伝えたそうな表情がとても可愛いと思いました。(2年)