美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

蕪島スケッチ

2009-05-26 14:54:52 | コース行事

美術コース全学年が、2日間の日程で校外スケッチ実習を行いました。
今年の場所は蕪島の周辺です。


蕪島は八戸港内にある島で、現在は埋め立てによって陸続きとなっています。
ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている観光地です。


両日とも、風がやや強かったのですが好天に恵まれました。
生徒達は明るい日差しのもとで、制作に集中していました。


海岸でスケッチをすると、海と岩ばかりになりがちですが、ここでは様々な主題を探す事が出来ます。


生徒達は蕪島や海岸の他、漁港、街並み、裏路地や鉄道など、広範囲にテーマを見つけていました。

生徒の制作した作品を一部紹介します。









蕪島の周辺は、どこを切り取っても絵になる場所でした。

蜷川実花展見学

2009-05-18 07:30:04 | コース行事


5月8日金曜日、岩手県立美術館で開催中の「蜷川実花展」を見学しました。
蜷川実花は、1995年のデビュー以来、ファッション、広告、映画など
様々な分野をクロスオーバーする活躍を見せ、
若い世代を中心に絶大な人気を誇る写真家です。



多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科を卒業後、
写真を中心として活動していますが、2007年2月24日公開の映画『さくらん』で、
初の映画監督も務めています。



彼女の写真には、花や金魚、アイドルなど誰もが惹きつけられる華やかなモチーフが頻繁に登場します。
今回の展覧会には、初期の貴重なセルフポートレイトから、代表作「花」「金魚」「旅」「人物」のシリーズ、
そして未発表の最新作「Noir」まで、450点以上の作品が展示されていました。




■生徒の感想
(2年生)
写真の展覧会を見るのは初めてだった。作品を見てびっくりした。
想像していた写真とは全く違った。
色鮮やかな写真の中では時が止まっていた。
一瞬一瞬の時を撮っていて、写真の中には夢がいっぱい詰まっているように感じた。
私は一瞬でこの蜷川実花にはまってしまった。
特に気に入ったのは「金魚」をモチーフにした作品だった。
水があるから金魚が生きていける、金魚がいるから水の美しさが生かされているように感じた。
他には芸能人を撮った作品がたくさんあった。
一人一人の「生き方」や「特徴」、「キャラ」が一枚の写真につまっていた。
写真の凄さ、写真の魅力にはまってしまったのを感じた。最近亡くなった清志郎さんの写真もあった。
写真の中では生きていた。魂が入っているようだった。
今まで色々な人の写真を見てきたが、ここまで感動できたのは初めてだった。
「人と自然があるから世界は、地球は美しいんだ。」ということを感じた。
一つ一つのものを生かしてくれる、そんな写真展だった。
今回は本当に行って良かった。これからも色々な作品を見て、自分の心を育てていきたいと思う。
作品集を欲しいと思った。ファンになった。
もう一度、見に行こうと思った。




(3年生)
蜷川実花さんの作品は以前にも見たことがあったのですが、
色彩豊かで綺麗な写真だというイメージしかありませんでした。
しかし今回の見学によって、毒々しいというイメージがプラスされました。
蜷川さんの写真や映像を見ていると、なんだかぞわぞわして、少し寒気がし、
ただ綺麗なだけではないという感じがしました。
特に印象深かったのは人物の写真です。普段は特に好きでもない人なのに、
すごく格好良かったり、可愛かったり、色っぽかったりして、
たった一枚の写真を見ただけで、一気にその人のファンになってしまう魅力がありました。
知っている芸能人が多く写っているという事もあるかもしれませんが、
人物写真の展示室にずっと留まっていたくなりました。
蜷川さんの作品から得たものを自分の作品に反映させたいです。



春期実技講習会・武蔵野美術学院

2009-05-11 12:36:16 | 授業・作品

本校では実技講習会を春、夏、秋、冬と年間4回実施しています。
今年の春期講習会は5月8日(金)と9日(土)、東京武蔵野美術学院の講師2名を招いて行われました。


2,3年生の希望者30名が参加し、2日間の講習に取り組みました。
写真は講習会で制作された生徒の作品です。



1日目の午前中が受験説明会、午後から二日目にかけて実技講習でした。
説明会では持参された100点近い参考作品を見ながら、昨年度の各大学の入試傾向や実技試験のポイントが解説されました。
生徒達は熱心にメモを取り、参考作品をじっくり鑑賞していました。





実技講習ではデザイン系と美術系(絵画、彫刻)に別れ、生徒各自が選択した課題を制作しました。
デザイン系は平面構成、卓上配布モチーフデッサン、セットモチーフ静物デッサンの選択。
美術系はセットモチーフの油彩、着彩、デッサン(木炭または鉛筆)と、ハンバーガーをモチーフにした構成デッサンの選択でした。



講評会では作品講評の他、デザインや絵画の専門的な話しを聞くことが出来ました。
現在活躍中のデザイナー佐藤可士和、深澤直人、吉岡徳仁、伊東豊雄などの仕事について解説もあり、生徒達はデザインの仕事に興味を深めていました。

■生徒のメモから
デザインの課題には条件や説明が多い。自分の意志よりも相手の気持ちが重要で、出題者の意図を読みとることが第一だと分かった。制作に際しては、漠然とではなく、はっきりしたイメージを持つことが大切だと言われた。
デッサンでは全体にパワーがなく、ぼやけて印象が薄いと言われた。鉛筆をしっかり研いで、音がするほど勢い良く、強く描くように心掛けたい。

八戸市市制施行80周年

2009-05-02 15:36:49 | 特別活動

 今年八戸市は市制施行80周年を迎えます。5月1日、記念式典が八戸市公会堂で行われ、小林眞市長や三村申吾知事ら関係者約1400人が出席しました。
これに先だって80周年のシンボルマークとマスコットキャラクターの募集があり、工大二高生のデザインが最優秀に選ばれ、式典で表彰されました。


シンボルマークには71件、マスコットキャラクターには179件のデザインが寄せられ、実行委員会が優秀作品を選び市民アンケートを実施しました。その結果を踏まえた審査によって決定しました。


シンボルマーク:吹越 紗稀さん(3年生) 
八戸を象徴する、ウミネコと蕪島をイメージしてデザインされたシンボルマーク。


マスコットキャラクター:
吉田 円さん(現在東京造形大学1年生)
かわいいウミネコのペアがかぶっている頭巾は八戸市名産のイカ。全国で人気の”ゆるキャラ”を意識したデザイン。名前は「いかずきんズ」。


式典では表彰式の他、バトントワリングのアトラクションや、合唱、八戸小唄などが華やかに披露されました。


着ぐるみになって登場した「いかずきんズ」は、会場の人気を集めていました。