美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

総合学習プロに学ぶ

2008-05-26 20:17:03 | 授業・作品
美術コースの総合学習で行う授業には様々な実習があります。「プロに学ぶ」は、八戸近郊にある工芸作家の工房やデザイン関連の企業を見学してプロの仕事を学び、レポートにまとめる課題です。
今日は3年生が音響・照明・映像関連の制作会社「サウンドクリエイト」を見学しました。


この会社の業務内容は、TV、ラジオ、ビデオの制作から広告制作、ホームページ制作など幅広い分野です。


今日はCMの作成を実習してみました。
監督、カメラマン、タイムキーパーなど役割を決めて、15秒の映像を作ります。


工大二高を宣伝するCM。監督の演技指導に乗って熱演中。


撮影の後、画像の編集作業に入ります。編集が終わるとBGMとテロップを入れます。


完成したCMです。
映像制作の仕事を体験した校外実習でした。



奥入瀬スケッチ実習

2008-05-26 19:16:53 | コース行事


5月21日と23日の二日間、スケッチ実習が行われました。スケッチ実習は、毎年5月の中旬頃に行われるコース行事です。今年は奥入瀬渓流がスケッチ場所として選ばれました。初日は前日の嵐が嘘のような晴天に恵まれ、両日ともに絶好のスケッチ日和となりました。



2日目の実習では、完成に向けて真剣に絵に向かっていました。
水流を描くのは難しく、四苦八苦していたようです。





完成した作品です。










ディック・ブルーナ展見学

2008-05-16 18:08:56 | コース行事

岩手県立美術館の企画展、「ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」を見学しました。



「ミッフィー」の作者であるディック・ブルーナは、現代オランダを代表する絵本作家で、グラフィック・デザイナーとしても活躍してきました。原画展示の他、映像作品上映もありました。ブルーナが試行錯誤しながら、独特の手法やスタイルを生み出した過程が分かる展覧会です。


生徒感想文
ディック・ブルーナが手掛けた絵本の制作を見ました。下描きは、形が決まるまで多くて100枚以上も描かれていて、線がとてもきれいだと思いました。色も重要です。赤(オレンジ)、青、緑、黄、茶、グレーの6色だけで描かれていて、カラーシートを使って配色を検討していました。シンプルでかわいい絵ですが、奥が深いデザインだと感じました。

予備校特別講習

2008-05-16 18:02:46 | コース行事


5月9日から10日にかけて、東京武蔵野美術学院から2名の講師を招いて、予備校特別講習を行いました。参加者は2,3年生の希望者です。始めに、持参された200点 あまりの参考作品を使った受験説明会がありました。主要な美術大学の合格者再現作品を見ながら詳しい解説を聞きました。



1日目の午後から2日目まで実技講習を行いました。デッサン、平面構成、油彩、着彩から課題を選択して制作し、生徒達は集中して打ち込んでいました。こうした外部から講師を招いて実施する講習会は、今年度3回予定されています。

冬季国体ポスター依頼

2008-05-07 19:32:21 | 特別活動
平成21年1月に八戸市で開催される冬季国体のポスターとシンボルマークのデザインを、美術コースが依頼されました。コース内で希望者を募集し、多数の作品を制作します。その中から国体関係職員の方々が協議して、採用作品を決定します。
美術コースが国体ポスターを制作するのは2回目です。前回は平成16年で、掲載写真は第59回大会のポスターです。最優秀賞を受賞して採用された作者は、現在愛知県立芸術大学へ進学し、デザインを学んでいます。
本校は青森県高総体のポスターコンクールでは実績がありますが、国体は更に規模の大きい大会となります。国のスポーツイベントにふさわしい、レベルの高い作品を制作したいと、生徒達は意欲を高めています。

美術コースの特別活動

2008-05-02 13:46:20 | 特別活動
◆特別活動の紹介
美術コースが取り組んでいる校外活動と、コンクール出品など、特別活動について紹介します。

内閣府が主催する「北海道洞爺湖サミットロゴマーク」募集で、美術コース生の作品が応募総数4198点から選出され、入賞作品6点の中に入りました。写真は2008年1月4日に、首相官邸で行われた表彰式の様子です。惜しくも採用作品にはなりませんでしたが、総理大臣に会う事が出来た経験は貴重でした。




2007年10月に、八戸市三日町の公共施設で「照明デザイン展」を開催しました。大きさが2m近い大作も多く、存在感十分な展示となりました。天井から吊り下げるタイプや壁に掛けるタイプなど、多彩な照明デザイン全14作品をディスプレイし、幻想的な空間を作り上げました。


八戸市白山台の、東奥日報八戸支社に設置されているモニュメントです。2002年9月に美術コース生がデザインして作成されたものです。高さ約3メートル、鉄板で作られています。


青森労災病院に依頼されて、2001年から作品を展示しています。1年に1回展示を変えています。このほかウェルサンピア、社会保険事務所にも作品が展示されています。


八戸警察署のマスコットキャラクターをデザインして採用されました。名前は「まもるくん」です。様々なグッズが作られて、交通安全運動に活躍しています。この他、青森県の万引き防止運動に使われている「マンボーくん」も美術コース生のデザインです。


八戸市観光課から依頼を受けて、「県南地区観光ポスター」をCGで制作し、八戸駅の連結通路に掲示しました。2005年から継続して取り組んでいます。写真右手前は、展示式に来られた小林八戸市長です。
以上、美術コースが取り組んでいる校外活動と、コンクール出品など、様々な特別活動について紹介しました。

進路情況

2008-05-02 12:45:27 | コース情報
◆美術コースの進路状況について紹介します。

表は過去5年間の主な合格校一覧です。国公立大学は岩手大学、弘前大学の他、愛知県立芸大などに進学しています。私立大学は武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、東北芸術工科大学などに進学しています。


毎年65%前後の生徒が美術系の大学、短期大学に進学しており、デザインの専修学校に進む生徒もいます。また美術系以外の進路を希望する生徒もあり、自衛官、幼児教育、理美容など幅広い進路に対応しています。就職希望者も例年10%前後あり、本校の就職指導担当が中心となって対応しています。


美術系の指定校推薦枠があります。主なところは女子美術大学、東京造形大学、東北芸術工科大学など上記の表の通りです。八戸工業大学にはデザイン的なコースを選択できる「感性デザイン学部」があり、建築学科等とあわせて美術コースから毎年進学しています。



美術系大学の入試には実技試験が課せられています。デッサンと専門分野の試験があり、専門的なトレーニングが必要です。写真は3年生が制作した「石膏デッサン」です。


デザインの学部では、写真のような「平面構成」を試験課題にしている大学が多くあります。
構成力、表現力、色彩感覚を養います。


油絵科の実技試験の課題です。短時間で密度の高い作品を仕上げる訓練をします。
その他日本画、彫刻、工芸等の分野があり、それぞれ専門の試験が課せられます。
大学や予備校と連携して収集した受験情報をもとに、合格レベルまで指導します。
以上、進路状況についてでした。

美術コースの行事

2008-05-02 12:33:57 | コース行事
◆美術コースの年間行事を紹介します。

写真は毎年12月に行われる「美術コース作品展」の会場風景です。1年生から3年生まで全員の作品が展示され、例年約700名の入場者があります。今年は12月12日(金)~14日(日)まで、八戸市美術館で開催します。


毎年5月に実施する「校外スケッチ実習」。写真は海岸でスケッチしている様子です。この他、八戸市近隣の自然や建物等をスケッチし、それを元に日本画や油彩を描きます。また盛岡市の動物園で動物をスケッチする機会もあります。


年間2回~3回実施する「展覧会見学」。写真は岩手県立美術館でのスナップです。この他、青森県立美術館、十和田市現代美術館、岩手町立石神の丘美術館、宮城県美術館などを見学します。


弘前市で行われた「奈良美智展」での記念写真。この日は奈良美智さんが会場にいらして、快く一緒に写ってくれました。


著名な芸術家による「講演会」も随時実施しています。
写真は女子美術大学学長を務める洋画家「佐野ぬい先生」の講演会です。生徒達にとって貴重な機会でした。この他美術大学の説明会等、多彩な行事があります。
以上、美術コースの主な年間行事でした。

◆今日の制作風景を紹介します。

3年生が人物デッサンを描いています。モデルはドイツから来ている留学生にお願いしました。

美術コースの施設

2008-05-02 12:12:40 | コース情報
コンクール受賞の話題です。

今年度の青森県高校総合体育大会のポスターコンクールで、2年生間部綾菜さんの作品が最優秀賞を受賞。現在県内各地に提示されています。本校の高総体ポスター最優秀賞は、今年で14年連続の受賞になりました。

◆美術コースの施設・設備を紹介します。

「多目的校舎」と呼ばれる校舎の中に、3つのアトリエ、4つの講義室、コンピューター室、工作室、倉庫、美術職員室があります。写真は「第1アトリエ」。天井高6mの広いアトリエで、1,2年生の授業で主に使用します。アトリエには全て遮光カーテンが設置され、光の状態を調節出来ます。


3年生の授業と受験指導に使う「第2アトリエ」です。アトリエ内にコンピューターが設置されており、CGで制作する生徒が使用します。


移動式の壁で仕切られて、デザインの授業と立体造形の作業で使用される「第3アトリエ」。アトリエ前の廊下には、生徒の画材を入れる個人ロッカーが設置されています。また、各種の木工工具が設置された「工作室」、白黒写真が現像できる「現像室」も備えています。


40台のコンピューターを装備「第2コンピューター室」。使用するソフトウェアは主に「フォトショップ」と「イラストレーター」です。


CGで制作したB1サイズのイラストレーションです。
以上、美術コースの施設、設備でした。

美術コースの紹介

2008-05-02 11:47:59 | 授業・作品
八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログを開設しました。
工大二高美術コースの様々な話題や情報を掲載するサイトです。
リンクしている工大二高のホームページと併せてご覧下さい。

写真は工大二高の全景です。八戸市の南東に位置し、八戸工業大学とキャンパスを共有し、広大で豊かな自然環境に恵まれた学校です。美術コースは造形活動を通じて豊かな人材を育成する場として設置され、1クラス約30名の編成です。カリキュラムや授業内容の詳細は二高ホームページをご覧下さい。

◆美術コースの授業の様子を紹介します。

基本となるデッサンを専門的に実習します。写真は「人物デッサン」の授業の様子です。


「日本画集中授業」は年1回6月に実施。青森市から日本画家、小野定先生を招いて指導を受けます。


「立体造形」の授業。1.2年生は年1回実習します。


コンピューターグラフィックスも基本から学びます。
最近は映像の分野も盛んで、パソコンを使ってアニメーションを制作する生徒も増えきました。


3年生は後期より「卒業制作」と「受験課題」を平行して制作します。
高校生活の集大成として100号を越える大作に挑み、12月に行う「美術コース作品展」に出品します。
以上、授業の概要でした。

◆今日の授業の様子を紹介します。

2年生の授業で、静物デッサンをしています。仕上げの段階です。