美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

安斉将先生特別講義

2013-09-16 14:44:49 | お知らせ

9月13日(金)5~6時間目、美術コース全学年87名を対象に特別講義が行われました。

講師は、八戸工業大学感性デザイン学科講師・イラストレーターの安斉将先生です。安斉先生は現在、十和田市に在住しながら、東京を往復してイラストレーションの仕事をしています。また十和田市現代美術館と連携してワークショップや展覧会など、アート活動を行っています。

特別講義では、作品をスライドで紹介しながらイラストレーターという職業を選んだきっかけや仕事内容について詳しく説明していただきました。

美術コースではイラストレーターを目指している生徒が多く、熱心にメモを取っていました。今回の特別講義で得るものは非常に大きく、貴重な経験となったようです。

7時間目は、3年生を対象に絵画専攻生徒作品を講評していただきました。ここで得たアドバイスを糧に、卒業制作頑張ってくださいね。

 

<特別講義の感想>

・スライドショーで安斉先生の作品の数々を見て、また丁寧な説明を聞いて、興味をかきたてられました。普通の本や雑誌・CMの背景のイラストなど、どれも「描いている人がいる」とあまり意識したことがないものでした。これからは、もっとデザインしている人の名前も見ておこうと思いました。(3年・女子)

・イラストといっても幅が広く、場面による使い分けが大事なのかなと思いました。これから、様々な場面でイラストを見る時はもっとどういう風に描かれているか注意して見たいです。また、十和田市でされている美術活動やウマジンはとてもユニークで美術を使った地域活動は楽しそうだなと思いました。(3年・女子)

・ウマジンというモチーフのアイディアが、「かぶる」「飾る」といった色々な用途によって変身し、人々を楽しませる作品になっていた。芸術というのは、今までに人がやってこなかったものをやって、見る人を感動させた時に出来上がる偶然と努力のかたまりなのだと私は思った。(2年・男子)

・最近ではデジタルでイラストを描く人が多いので、安斉先生がアナログでお仕事をされていることには驚きました。今回の講義で、安斉先生のようにイラストレーターという肩書きで、多方向に様々なことができるのが美術の世界なのだと、改めて感じました。(2年・女子)

・イラストがどの層に需要があり、どのような使われ方をするのか、どのように描かれているのかなど、色々なことを知ることができた。また、イラストレーターとグラフィックデザイナーの住み分けも教えてもらうことができて良かった。(1年・男子)

・私もイラストレーターになりたいと思っていますが、フリーでやるには少し難しいなと思いました。安斉先生も言っていたように、応募でたまたま選ばれて、その職に就けるのは、とても運がいいし、安斉先生のイラストがやはり魅力的なんだと思いました。自分の好きなことをしながら働けるのは素敵なことだと思いました。(1年・女子)


中学生美術セミナー実施

2013-09-15 10:58:44 | お知らせ

 

9月7日(土)「中学生美術セミナー」を実施しました。
参加者中学生は76名でした。工大二高生2名も一緒に制作しました。

アクリル絵具で静物画を描く課題と、パステルを使った自画像デッサンを実習しました。
こちらは自画像の課題を制作している様子

こちらはアクリル画を描く中学生。


こちらは高校生の描いたアクリル画。上段は完成見本図、下段の絵はデモンストレーションの途中経過です。

約3時間30分で完成させ、講評会を行いました。
パステル画講評

アクリル画講評

感性豊かな作品が並びました。一日の制作、ご苦労様でした。
1,2年生の皆さん、また来年お会いしましょう!


第1回美術コース秀作展のお知らせ

2013-09-04 19:56:45 | お知らせ

第1回美術コース秀作展を開催します。

日本画

期日:9月6日(金)~8日(日)
場所:八戸ポータルミュージアムはっち 2階ギャラリー2
時間:9:00~19:00(初日10:00~ 最終16:00まで)

 9月6日から3日間、通常授業で制作しているデッサンから平面構成、絵画などの優秀作品を八戸ポータルミュージアムはっち2階、ギャラリー2で展示します。
 参考作品から30点前後を展示します。段ボールの家など共同制作の立体作品もあり、美術における様々な分野の基礎から応用まで多様な表現を見ることができます。美術コースの授業内容とその成果をこの機会に是非ご覧ください。
 なお、開催期間中の7日(土)には中学生対象の美術セミナーを行っております。セミナーに申し込んだ中学生の皆さんには是非見てもらいたい展示です。

ここでは30数点中の4点を紹介しています。

油絵

段ボールの家

漫画

 


青森県立美術館「種差ーよみがえれ 浜の記憶」展見学 

2013-09-04 11:06:44 | お知らせ

 

8月29日(木)、美術コース全学年で青森県立美術館で開催している企画展「三陸復興国立公園指定記念 種差-よみがえれ 浜の記憶」と常設展を見学しました。


 

 本展の展示説明を受けた後、地下の展示室へ。1年生の中には青森県立美術館は初めてという人もおり、「アレコ」の迫力や館内の雰囲気に感動していました。

 今年5月、「三陸復興国立公園」に指定された青森県八戸市の種差海岸は、画家や小説家、詩人など多くの芸術家をひきつけてきた名勝地です。本展では、種差を愛した鳥瞰図絵師・吉田初三郎やこの地を舞台に傑作『道』を生み出した日本画家・東山魁夷など、ゆかりの美術家の名品や、縄文土器、仏像といった地域の文化財を展示し、種差という場所に宿る記憶を浮かび上がらせています。また、一昨年、東日本大震災で被害をうけたこの地の文化を次世代へとつなげる現代アートの形を探る展覧会になっています。

 


<展覧会の感想>

・リチャード・ロング「津波の断想」は、最初に目に入ってから別の展示室にいくまでずっと頭に残っていました。その前を通る度にいつの間にか足が止まっていて、その絵を見つめていました。何故かはよく分かりません。でも、そこまで人を惹きつけられるというのはすごいと思います。(1年)

・種差海岸の岩の描き方や、海の表現は近くで見ると軽く色づいていたり、ただ線を描いたように見えるのに遠くから見ると、写真のように素晴らしかったです。普段美術の授業でも、全体感が大事と言われますが、「これが、全体感というものなんだな」と改めて実感しました。(1年)

・美術館見学では毎回ショックを受けますが、今回は常設展の今井康治さんのガラス作品でした。ガラスとは思えないくらい構造がなめらかで繊細な絵の具のタッチが美しかったです。佐野ぬいさんの青の作品を観ることができたのも良かったです。青といえば種差海岸の「道」の青、津波の青など今回様々な青が印象的でした。(2年)

・東山魁夷の「道」は、描くにつれて段々と道以外のものが減っていき、灯台も無いところがさすがだなと思いました。私だったら灯台は描いてしまうと思います。あれほど、「道」をクローズアップするのはすごいことだと感じました。これからの制作に生かしたいと思います。(3年)

・今回の展覧会での笹岡啓子さんの写真はもっと種差を見てみようとさらに感じた作品でもありました。冬の種差やそこへ訪れる人、知っていた場所が知らない場所のような不思議な感じがしました。(3年)