美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

アメデオ・モディリアーニ展見学

2008-08-28 15:10:38 | コース行事

8月27日(水)、岩手県立美術館で開催中の「アメデオ・モディリアーニ展」を美術コース全学年で見学しました。
この展覧会は、世界各国の美術館が所蔵するモディリアーニの作品のうち48点を、
初期から晩年に至るまで展示し、彼の美術様式が次第に形成されていく過程をたどるものです。


最初に美術館の学芸員の方から説明を受けました。
会場には作品の他、豊富な写真と解説文があり、充実した内容の展示となっていました。


企画展に併せて常設展も見学しました。
第2期展示として、萬鐵五郎の水墨作品の特集展示のほか、
平成19年度の新規収蔵作品が初公開されていました。
深澤省三、橋本八百二、千葉勝、吉田清志、百瀬壽、小野隆生、菅木志雄、鈴木貫爾など、
近現代の岩手県ゆかりの作家を中心に鑑賞出来ました。
ボリュームのある展示内容で、1時間半の見学時間では足りなくなるほどでした。



生徒感想文から

■モディリアーニの色使いが好きだ。
透明色と不透明色のバランスがきれいで、参考にしたいと思った。
肌の色も生き生きしていて、ほっぺたは思わず触りたくなる感じだった。
瞳を描いていなくても表情を感じた。
モディリアーニについては学校で美術史の時間に学んだが、作品の解説文でより深く理解することが出来た。



■モディリアーニの絵は簡潔で力強く、官能的だった。
特に晩年は単純な色や形の中に多くの表情が感じ取られ、確かなデッサン力の賜だと思った。
彼は若い頃彫刻家を目指していたが、体の具合を理由に断念した。
そのころの作品にはプリミティブ・アートの影響が色濃く見られ、その神秘的な力が、
多くの人を魅了している秘密かもしれない。
常設展でも大胆な形と色使いに心を揺さぶられた。
これから始まる卒業制作に向けて意欲が高まった。
自分も誰かの心を揺さぶる絵を描きたい。

中学生美術セミナーのお知らせ

2008-08-22 13:43:35 | お知らせ

9月20日(土)、工大二高美術コース主催で「中学生美術セミナー」を実施します。
内容は「自画像デッサン」を「ハイライト描法」と呼ばれる技法で制作します。色の付いた紙に黒と白のパステルで描く技法です。


対象は美術に興味を持つ、美術部員など中学1年生~3年生、また本校美術コースの受験希望者です。
時間は9:00~15:30まで。会場は八戸市美術館2階の講義室。
画材などは工大二高で準備します。費用は無料です。


本校の美術担当教員が指導にあたり、また美術コース在校生も参加して、合同で制作します。
8月25日に各中学校(県南地域と岩手県北)へ向けて、要項と申込用紙を送付しましたので、興味がある人は美術の先生か、3学年主任の先生に問い合わせて下さい。



■期 日 :平成20年9月20日(土)
 時 間 :9:00~15:30
 場 所 :八戸市美術館 2階講義室
 主 催 :八戸工業大学第二高等学校
 対象者 :美術に関心を持つ中学1~3年生
 内 容 :持参物:昼食(画材は全て工大二高で準備)
 申し込み:8月25日(月)~9月12日(金)
      各中学校でとりまとめてFAXで申込

■質問・問い合わせ先
 八戸工業大学第二高等学校 美術コース
 「中学生美術セミナー」担当  藤澤
 TEL:0178-25-4311/FAX:0178-25-0568






全国高総文参加

2008-08-08 19:33:09 | 特別活動



8月6日から7日にかけて群馬県高崎市で行われた、第32回全国高等学校総合文化祭美術工芸部門に参加しました。
昨年度の青森県高校総合文化祭で、現在3年生の守田智美さんが入賞し、全国大会出品作品に選ばれました。
県の代表として作品が展示され、守田さんは開会行事と交流会に参加しました。






6日の午後12:30より群馬県立女子大学で部門開会式と講演会が行われました。
開会式前のアトラクションでは八木節が演じられました。



講演会ではグラフィックデザイナーで多摩美術大学教授の佐藤晃一氏が、自信の作品をスライドで解説しながらグラフィックデザインの考え方を話しました。
後半は高校生の質問に佐藤氏が答えるディスカッション形式となり、活発に意見交換がなされました。



7日の午前は群馬県立近代美術館で作品を鑑賞しました。
全国から出品された395点の作品は完成度が高く、参加した高校生は自分の作品と客観的に比較しながら熱心に鑑賞していました。



午後は美術館前の公園で交流会が行われました。段ボールを使って大型の立体作品を6~7人のグループで制作する課題でした。
高校生達は猛暑に負けない熱い制作意欲で作品を制作しながら互いに交流を深めました。



最後は広場に展示して記念撮影をします。親交が深まった高校生達は、メールアドレスを交換するなどして名残を惜しんでいました。
次回は三重県が大会会場となります。来年も参加できるように、県高総文祭に向けて夏休み明けから制作が始まります。
 




予備校特別講習

2008-08-01 18:27:06 | 授業・作品


7月30日から8月1日の3日間、今年2回目の予備校特別講習を実施しました。
東京の美術予備校「立川美術学院」から講師2名を招いて、1年生から3年生の希望者35名が参加しました。
事前に2課題、講習で2課題制作し、合計4つの作品を制作しました。



参考作品を間近に見て解説を受けました。
予備校の作品は印刷物では常に目にしていますが、鉛筆の使い方や絵の具の乗せ方など、本物を見なければ分からないことを多く学ぶ事が出来ました。



生徒達は事前課題からの5日間を、8:30~16:00まで制作に打ち込み、充実した講習となりました。



■生徒のメモより
 今回のゼミで、絵画に対しての見方や考え方が一新された気がした。まず参考作品をたくさん見る事が出来たのは為になった。講習では画面上の「響き合い」と「関係」が大事だと分かった。今回つかんだことを生かして、これから自分の作品をどんどん良くしていきたい。
《2年生油彩専攻》
 
 大変勉強になった。エスキースの時間のかけ方や、アイデアをどう生かすかなど、普段気づかなかった面白さと楽しさを発見することが出来た。今までデッサンはただ上達するために描けば良いと思っていたが、それだけではないと感動した。
《2年デザイン専攻》