美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

日本画集中授業

2010-06-23 11:53:59 | 授業・作品


6月10日から7月9日の約1ヶ月間に渡り、
日本画の集中授業が行われています。
制作には専門的な知識と技術が必要なため、
青森市在住の日本画家、小野定先生に指導して頂いています。
 



生徒が描くモチーフでアトリエは熱帯雨林化しつつあります





日本画で扱う絵の具は「岩絵の具」です。岩を砕き、
サラサラの状態で薬瓶に入っています。
これだと紙に定着しませんので「膠(にかわ)」が登場します。
そもそも絵の具は顔料とのりで出来ているので膠はのりの役割と
なるのです!



岩絵の具と膠を指で混ぜ、お湯で溶いて初めて絵の具の完成です。
全ての工程で手間ひまが掛かるのですが、近年何かとインスタント化されている
時代のなか、じっくり腰を据えて作業を行うことは気持ちが落ち着いて良いものです。


先日行った鯉艸郷の写真を基に制作しています。丹念な仕事です!



原画と下地は同時作業です。どちらも気が抜けません!


一ヶ月の講義も中盤戦が過ぎようとしています。
完成が楽しみですね。

POPアート展 見学

2010-06-14 21:49:39 | コース行事

6月12日(土)美術コース全学年が、岩手県立美術館で開催中の「POPアート展」を見学しました。



▲ユニクロ Tシャツコーナーで見かけている人もいますよね!
作者:キース・ヘリング

 1960年代のニューヨークで隆盛を極め、今も世界中の人々を魅了しつづけるポップ・アート。大量消費・大量生産の時代、日常にあふれるコミック雑誌や、広告、映画スターの写真などのイメージを作品に取り入れた美術で、明るい色調とイラストのような親しみやすさをもっているのが特徴です。近年、再び大衆化や既存の美術作品のイメージを借用し、それをコンピューターグラフィックスや写真技術、印刷技術などを駆使して表現した作品が100点。スクリーンプリントの技術に目を奪われる展覧会でした。



◆生徒の感想文から
「今まで持っていた美術や芸術の硬派なイメージがポップアートに触れたことで少し砕け表現することの多様性を知ることが出来とても勉強になりました。」
「子どもの頃の落書きを模写した作品やあえてありふれたロゴを作品にしたもの、チョコレートで描かれた絵画作品の模写などの驚く作品ばかりで、デザインの良さや楽しさ、自分の考えを伝える術はいくらでもあると思った。」


外は真夏の日差し。


その日差しの下、ピンクの看板が栄えてます!