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藤飯千尋のアートウェブ

制作に関する情報や、日々のことなどを
綴っていきます。

猪熊さんのエルネスト・ネト展!

2007-08-08 01:17:56 | アート
香川県丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館、
私の大好きな美術館です。
瀬戸大橋を渡って行かなければならない、不便な立地条件でありながら、
面白い展覧会が多いのです。
そして建物もとても素敵

今回はブラジル人アーティスト「エルネスト・ネト展」

まず入り口で靴を脱ぎ足の裏を洗浄綿で拭かされました!
何が始まるんだろうとドキドキワクワク。
でも入って納得。会場全体が白い布で覆われているのです。
床にはスポンジが薄く敷き詰められているようで、
歩くとふわふわして気持ちいい。

そして薄い伸縮性のある布を使って作ったオブジェが天井からぶら下がっていたり、
そのオブジェの中にビーズが詰まっていてクッションみたいになっているものも
あったりで、会場でくつろいでいる人が多かったです(笑)

また会場内の淡い色彩のライトが異空間を意識させるのだけど、
とっても落ち着くのです。

子供たちもとても喜んで、走り回ったり体をうずめてみたり。。。
美術館では静かにしなくちゃいけないっていつも言ってるので、
新鮮だったみたいです。こういう体感型の展覧会はあまりないと思います。

ちなみにこの「エルネスト・ネト展」、
他に巡回はしないそうです。おススメです
会期は10月8日まで。。。

     









        



     



故郷にて

2007-06-01 23:52:10 | アート
実家にて療養しています。
戻ってきてまだ4日目ですが、随分体調がよくなりました。
めまいはほとんどなくなりました。
やはり日々の疲れが蓄積されていたのだと思います。
だから今日は近所にある美術館に足を運んできました。

岡山県井原市、私が高校まで育った場所です。
山に囲まれた小さな田舎町ですが、
ここに井原市立田中美術館があります。

近代彫刻家 平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)の出身地ということにより、
設立された美術館です。
代表作は「鏡獅子」、東京の国立劇場に展示されています。
でもこの美術館、田舎にありながら多数の作品が所蔵されています。
高校生の頃から何度か足を運びました。

「いまやらねばいつできる
 わしがやらねば たれがやる」

これは晩年、書に記した平櫛田中の言葉です。
これが高校生の私の胸にぐっときて、
今でも好きな言葉です。
(実行するのは全くもって難しいのですが・・・)
そして驚いたことに108歳(昭和54年)で亡くなる直前まで、
制作されていたらしい。すごいですよね!
足を運ぶたび、違う角度から作品をとらえているのに気づきます。
とても有意義なひと時でした。

企画展は「追求された日本の美」と題された、大正~昭和初期の
日本画でした。
なぜか最近、日本画にとても興味があります。
あの柔らかな色彩にとても惹かれるのです。
うまく言えないのだけど、
自分の中で少しずつ感性が変わってきているような気がします。

そういえば、
5月に実家に帰るって事は数年なかったように思います。
こんなに新緑がきれいだったっけ?
川には、魚が泳いでいるのが見えていたっけ?
5月にはこんなにたくさんの野花が咲いていたっけ?

以前ならこんなことに気づきもしなかった。
こんな風に感じられるようになったのが嬉しかったです。
早く大阪に戻って絵が描きたいなって思ってきました。
でもあともう少し、体を休めなくては















師匠の個展

2007-04-01 00:09:42 | アート
昨日、日帰りで東京に行ってきました!
私の師匠「栃原敏子 展」を見るためにです。

今回は待望の画集出版記念展です。
恵比寿の日仏会館と銀座の十一月画廊で同時開催
されました。
東京はもう桜がほぼ満開。あぁ、お花見がしたい、
今年はどこでお花見をしようか・・・などと考えながら、
日仏会館に到着。

まだ誰もお客さんがいなくて、私一人で作品と対峙する事ができました。
以前も拝見したことのある作品なのに、
今までとは違う印象を受けたものがありました。
とても力強いメッセージ性を感じるのです。
以前はそう感じなかったのに。。。

その後、銀座へ。
銀座は大阪の西天満のように(それ以上だけど)
ギャラリーが多いので、いくつか見て回りながら、十一月画廊へ。

すっかり長居をしてしまいました。。。
迫力のある作品群に囲まれて、久々にゆっくりと師匠とお話ができ
これまた久々に(!?)ふつふつとやる気がみなぎってきたのでした。

今年の11月に私も十一月画廊さんで個展をします~
初めての東京での個展です。がんばらなきゃねぇ
(栃原敏子展は日仏会館は3/31、十一月画廊は4/1で会期は終わっています)



  日仏会館



  十一月画廊



ビル・ヴィオラ-はつゆめ

2007-03-17 01:16:42 | アート
兵庫県立美術館で開催中の「ビル・ヴィオラ-はつゆめ」を
ようやく見に行く事ができました。
昨年東京の森美術館で開催されてた時から
気になっていた展覧会です。
でもこちらの方が作品数が少なくなってました・・・
残念です。

ビル・ヴィオラは1951年NY生まれ、ビデオアートの第一人者と言われています。
巨大なスクリーンに圧倒的な迫力で観覧者をも飲み込みそうになる作品、
超スローモーションで人の表情を映し出す作品、
それらの多くの作品が10分から数十分ほどかけて映し出されます。

おもしろかったです。
特に超スローモーションで人の動きをながすことによって見えてくるのは、
人間の存在は感情そのものではないかということ。
つまり感情が人間の形でおおわれてるような、
ヒトという着ぐるみを着ているような、
そんな印象を受けました。

心の奥底で感じている偽りのない感情が、
あからさまに映し出されてるような。。。

私にはよく分からない作品もありましたが、
何を表現したいのだろう?と考えながら見るのは心地良かったです。
この展覧会、21日(水)までです。
・・・ってことはグループ展(わたしの)の会期最終日がおなじ・・・

では、ぜひぜひお越しを!って言えないなぁ(笑)
冗談はさておいて、考えるのが好きな方にはおススメだと思います。





大原美術館!

2007-01-07 11:07:14 | アート
今日は大原美術館に行って来ました!

お目当てはARKO2006の2人の作家さん
(北城貴子さん、町田久美さん)の作品でした。
ARKOとはArtist in Residence Kurashiki, Ohara の略で、
大原美術館に縁の深い洋画家、児島虎次郎の旧アトリエで
長期滞在して制作をするというもの。
公開されていた作品数が思ったほど多くなかったので、
少々残念でした。

でもでも、今朝はめずらしく雪が積もっていて、
このまま降り続くと道路が凍結するかも!?
と、行くのを悩んだぐらいだったので、
作品を拝見できて満足でした。

その後美観地区を散策し、倉敷の町を堪能したのでした。
ぜんざい、おいしかった~





旧西尾家住宅にて

2006-12-23 11:14:11 | アート
2007年3月、吹田市にある旧西尾家住宅にて、
「現代美術を愉しもう展」が行われます。
総勢13人の作家が参加します。
今日はその打ち合わせに行ってきました。


       
      

1300坪にも及ぶ広大な敷地内に、
主屋のほかに茶室や庭園、武田五一が設計した離れなど、
かつての繁栄ぶりを窺い知る事ができました。
スタッフの方が丁寧に説明をしてくださったのですが、
なんと1時間半近くもかかりました!

この空間を使ってどのように作品を展示するのか、
考えているととてもワクワクしてきました。
今回はギャラリーではなく、貴重な文化財での展覧会です。
そのため制限のある中で、どのように現代美術と文化遺産が
コラボレートするのか、とても楽しみになってきました

展覧会の詳細は、パンフレットができてから
お知らせしたいと思います。