先日なにげにテレビをつけたら「新報道2001」という番組で今の教育について
何人かの教育現場に携わっていらっしゃる方達が議論されている場面を見させていただきました。
その中で2年間小学校の先生として教育現場で活躍された乙武洋匡さんも出演されていて
司会者の方から「今の学校教育で気になる点はありますか?」との問いに
乙武さんは「先生や親達が先回りして子供達の挫折をとりあげてしまっているように思います」
・・・と仰っていました。
例えば、私達の幼い頃には確かにバレンタインデーに学校にチョコレートを持ってきては
いけない決まりになっていたけれど・・・それでも先生達もわかっていながら
目をつぶってくれているところもあったのに最近では
「絶対にバレンタインデーにチョコレートを持ってきてはいけません」
と前もって先生達が告知するらしいのです。
乙武さんはそのことに対して校長先生に「どうしてダメなのですか?」と質問されたところ
「もらえない子が可愛そうだから・・・」との答えが返ってきたのだそうです。
確かにもらえない子はショックを受けるかもしれません・・・。
でもそういった小さな挫折から子供達は「じゃぁ~どうすればもらえるようになるのかな?」
と自分で努力したり工夫したり・・ということを学び覚えていくものだと思うのですね・・・。
・・・っとそんな話をされていました。
確かにてんてんもまゆっちが保育園の頃とても不思議に思っていたことがありました。
てんてん達の幼い頃は学芸会では必ず主役の子がいて、脇役の子がいて、裏方がいて・・
とそれぞれの役割のようなものがありました。
しかし、まゆっちのときはなぜか主役の子がいないのです。
主役・・・と呼ばれる・・・例えばお姫様役でも同じ役の子が5人ほどいるのです。
「なんでなんだろうなぁ~?」と思っていたのですが、そういうことだったのですね。
実は最近もてんてんの知り合いの方とこんなお話をする機会がありました。
そのお母さんは自分自身が若かりし頃挫折を味わって、、、、そのことがとっても辛くって・・・
同じ想いを決して子供にさせたくない・・・という思いから先回りして先回りして
子供に「こうしなさい、ああしなさい、あれはしてはいけない、これはしてはいけない・・」と
口うるさく言ってしまわれるそうなのです。
でも・・・小さな子供や思春期の子供の多くは親の思うとおりにはなかなか動いて
くれないものです。
いえいえ・・子供だけではありませんね・・・大人だって人のいうことを素直に
聴けないことだって多々ありますよね。
確かに・・・自分の子供が痛い目にあってうれしい親など1人もおりません。
できれば何事もなく穏便に幸せ街道まっしぐら~にいってくれたら・・・
そう思うのが親心です・・・。
でも・・果たして「挫折」はダメなことなのでしょうか?
てんてんなんてこの42年間もう~~笑えるほど挫折の日々を送ってきた一人です。
今では両親には頭があがらないほど感謝しておりますが、小さな頃から結婚するまで
親にはいっぱい迷惑をかけ、心配ばかりさせてきました。
特に母親にはこれでもか~~!!というぐらいヒヤヒヤさせたこともあったし、
てんてんの悪事に人様に土下座をして謝らせてしまったこともあったし・・・、
ほんとに迷惑ばかりかけて大きくなりました。
でも・・・今は自分でいうのもなんですが、それなりに全うな人生を送っていると思っています。
とても恵まれた幸せな人生を送っております。
素晴らしい人達との出逢いにも感謝しない日はないほどです・・・。
今のてんてんを作ってくれたのは若かりし頃の「様々な挫折」だと思っています。
今では自分の挫折体験を笑って人に話せるようになりました。
てんてんのアロマのレッスンの大切な「ネタ」です
あのたくさんの挫折がなければ今のてんてんはおりません。
てんてんにとっては今や「挫折した体験」は愛しい・・なくてはならなかった「宝物」なのです。
だからこそ・・・やはりその宝物である挫折を先回りして、親や大人達がそれをさせないように
余計な手出し、口出し、足出しをしてしまうのはどうなのかなぁ~っと思うのです。
人から大切なことを奪った人は必ずそのしっぺ返しとして自分も大切なものを奪われるのです。
これが世のしくみだからしかたありません。
きっといつか・・そのてんてんのお知り合いの方も自分自身の若かりし頃の挫折が
「消してしまいたい失敗だった」という思いから「なくてはならない素晴らしい体験だった」
と思える日がきたら・・・きっと自分の子供さんから素晴らしい「挫折」を先回りして奪うことは
なくなることでしょう・・・。
それが「心の成長」であり「心が癒される」ということなのです。
「挫折」・・・は「愛」なのです。
目の前で大切な我が子が苦しむ姿をみるのは本当に辛いし・・苦しいです。
それでも・・・親はすべてをわかっていながらも・・・そっと気持ちに寄り添い・・・
心の中で誰よりも応援しながらも・・・ただただ・・・その子がその挫折から自分の力で
立ち上がり・・・乗り越えていく姿を見守る・・・それが親の本物の愛であると思っています。
挫折を乗り越えていった人は本当に強くて優しいです。
人の心の痛みを真に理解してくれる人です・・・。
そして人間の本当の素晴らしさをちゃんと理解してくれているので目の前で苦しんで
いる姿を目を逸らさずにじっとみつめながらただただ・・深い愛でそっと応援することが
できるのです。
目の前の子供の苦しみに目をやるのではなく・・もっと先の・・輝けるその子の未来に目を
向けてくれているのです。
きっと・・・子供がどうしたらいいかわかなくなって・・・本当にどうしようもなくなったとき
「お父さん・・お母さん・・私はどうしたらいいの?」
そうやって聴いてくる日がくることでしょう・・・。
その時に・・・愛を込めて・・・全身全霊で必要なことを・・・
大切なことを伝えてあげればいいのです。
その時やっと人は「聴く耳」を持つのですね。
これからまゆっちにもたくさんの挫折が待っていることでしょう・・・。
その時、てんてんもそんな深い親としての愛を持てるようになりたいなぁ・・って思っています。
そしてそんな大きな愛をてんてんはアロマの先生と両親からいただいてきました・・・。
ほんとうに・・・ありがとうございます。
そんな愛を繋げていきたい・・・と思っています。