28日の木曜日の事でした。
毎月一度だけ、
以前、編み物教室に通っていた時の仲間と
Hさんのマンションの中で
集まりの出来るお部屋が借りられるので、
そこで3人で集まって編み物をしているのです。
そこに行くには、
電車やバスを乗り継いで行くのですが、
私はバスで行くのが楽しくて、
その日もバスで行く予定でした。
でも、
連日のコロナ感染者の数が多く、
夫が珍しく、
車で送ってくれることになったのです。
行く途中、
スーパーに寄って、
お買い物を済ませ、夫に荷物を預けて、
そのままHさんのマンションへ、と、
出掛けて行きました。
途中で、
葬儀の立て看板が目に入り、
名字が。。。
まさか!!??
「おとうさん、違うと思うけど、気になるから、
戻って、お寺さんの門の所まで行って!!」
お寺さんの門前に掲げられた名前を見て。。。
夫と二人、
「えーーーーー!!」と声をあげてしまいました。
我が家が「本家」と呼んでるご主人の名前。
夫の従兄弟。
私とも気さくにおしゃべりしてくれて、
夫より私の方が身内に感じるほどです。(笑)
車の中から奥さんのS子さんに泣きながら電話をしました。
コロナの感染者も凄くて、
何かあってからでは大変なので
姉妹と子供達だけで見送ることにした。と言うのです。
「わかった。でも、おとうさんと私、
時間外に行くから最後のお別れだけでもさせて欲しい。」
本当にお世話になった人で、
夫は子供時代、
同じ敷地に住んでいて、
思い出がいっぱい!
今年の春、
息子達がアメリカから帰国した時、
息子の車の駐車場に困っていた時も、
貸していただき、
「今度帰省した時も、いつでも止めていいんだよ。」などと
快く貸していただきました。
あの頃は、お元気で、
これからは、家の新築もあり、
他の駐車場にもマンションを建てる計画で、
今では、
マンションの工事も始まり、
住まいの家も壊され。。。
新しいお家に入るのを楽しみにしていたところだったのに。。。
結局、
従兄弟達だけには知らせようということになり、
28日のお通夜と、
29日の告別式に参列させていただくことになりました。
静かに眠るようなご主人に、
「沢山お世話になりました。ありがとうございました。」と、
最後のお礼を言う事も出来ました。
夫は涙が止まらず。。。
2年前、大病をして、ずっと治療を続けていました。
会うと「辛いんだよ。」と言ってました。
今は、入院中は一切面会が出来ず、
本人の希望で退院し、
今は仮住まいのお家で
訪問医療をお願いして、
S子さんが看病していました。
「やっぱり、病気には勝てなかった。」って嘆いていました。
お別れは、
本当に悲しいし、寂しい。。。
でも、
もう辛い治療も受けなくていい。
安らかに。。。
告別式の帰り、
飾られたお花をいただいて来ました。
立派な祭壇でした。
暑い暑い夏の日のお別れでした。
すべてはコロナのせいです。コロナさえなければ、連絡も取り合うことが出来たのに。くらりさんの辛い気持ちが花たちから、伝わってきます。
この度は、どんなにか驚かれた事でしょう!!
ご親戚様の事を偶然にも知るなんてね。
くらりさんご夫妻のお悲しみは如何ばかりかとお察し申し上げます。
奥様のS子様はじめ、皆様お疲れが出ません様に!!
コロナって、お祝い事にもお悔やみ事にもすべてに邪魔をしますね。
でも、
あの日、
あの場所を通らなかったら。。。
偶然にもあの道路を通って知ることになり、最後にお別れできて、従兄弟の気持ちがそうさせてくれたのかな?なんて思ったりね。
親しい人とのお別れは本当に悲しいですね。
S子さんは、細身で小柄なひとなの。
夏の喪服をきちんと着付けしてもらい見送りました。
お焼香の時の彼女の後ろ姿が悲しく見えて涙がこぼれました。
お嫁に来てからずっと仲良くしてもらい助けてもらいました。
私も、「疲れが出るから気を付けるのよ。」って声を掛けました。
二人の娘達にも「おかあさんもこと頼むね。」ってね。
お別れは寂しく悲しいね。