さあ、明日はいよいよ「雛まつり」です。
各方面、「雛まつり」に関してはいろいろとウンチクがありそうです。
我々人形業界にとって「雛まつり」はとても大事な日であり、この雛人形が商売の種であります。
雛まつりがあるので、お雛様をお求めいただけるので…。
なぜ、雛まつりが始まったか?ですが、これは諸説ございます。
しかしながら、生まれた赤ちゃんが元気に成長することを祈った行事であることは間違いないと思います。
こんな話、縁起が悪いかと思いますが、昔、昔、大昔はかなりの子供が病で亡くなった事と想像できます。そんな災い事を人形に身代わりになってもらおう、という発想が「流し雛」の起源でもあり、「雛まつり」へと続くのだと思います。
現在の雛人形は川に流したりはしませんが、「お守り」としての意味合いがとても強いと思います。いや、元気に成長する事を願う、お守りそのものだと思います。
一方、女の赤ちゃんだけでなく、子供から、それこそお婆ちゃんにいたるまで、女性すべての「お守り」です。
「流し雛」は女性のための行事です。
穢れや厄などの禊(みそぎ)の行事です。
つらつら述べましたが、「雛まつり」にまつわるお話を今後、触れたいと思います。
伝統工芸士 新井久夫のホームページ