Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

ずっと好きでした!!

2004-08-20 | 落語
愚離粗無亭の席亭に誘われ浅草演芸ホールへ。
住吉踊りが見たかったので嬉しいお誘いである。

席亭は映画、本、落語など芸術面の知識がとても深くいやはや勉強になります。
ただ、一部の人にしか受けないしわからんだろうなぁという部分がかなり濃い。
またそこが楽しいと思うのです。

まぁ自分のことは棚上げです。
さてさてお品書き。

緑太さん    たぬきの札
章五さん    真田小僧(はじめのほう)
才紫さん    出張息子?(他行医者を変えた奴?)
金時師匠    豊竹屋
笑組      漫才
歌之介師匠   漫談
圓王師匠    青菜
紅 師匠    牡丹燈籠
まねき猫さん  鹿の鳴き声  
世之介師匠   漫談
志ん彌師匠   粗忽長屋
にゃん子・金魚ちゃん 漫才
文楽師匠    千早振る
とん馬師匠   犬の目
美智・世津子さん 手品
圓平師匠    けちの小噺
馬風師匠    漫談
順子・ひろし師匠 漫才
圓窓師匠    漫談
雷蔵師匠    強情灸
小円歌師匠   船の奴;;(歌の名前がわかりませぬ)
小せん師匠   漫談
圓彌師匠    馬のす
小里ん師匠   親子酒
和楽師・小楽師・和助さん 曲芸
金馬師匠    麻暖簾
風流 住吉踊り

もう盛りだくさん過ぎてなにがなんだかワカラナイ。
だけど、金時師匠面白すぎ。
力強さと細やかさが一体になるんですわ。
義太夫口調がたまらなくおもしろくって馬鹿ばかしい。
落語の醍醐味。

大好き小円歌師匠!かっこいいっす。
粋なねぇさんここにありって感じ。
いぃぃぃいオンナ(志ん生師匠風に)ってこういう人を言うんでしょうねぇ。
お三味にねぇさんの気風のよさ。もう大満足。

雷蔵師匠の強情灸はすごかった。
顔がねぇ、赤くなるんですよ。ほんとに真っ赤に。
噺の間合いはあまりあたしには合わなかったんですが、うまいなぁと。
仕草が決まってますよねぇ。

圓彌師匠はあたしの好きな「馬のす」。
へっへっへ。
尻尾の毛を抜く仕草がいいん。
で、枝豆を食う食う。
吸うって言ったほうがいいんですかね。
もうそればっかり見ちゃった。
心ゆくまで食ってくれって感じ。

(帰りに呑みに行き枝豆を頼んだことはしごく当たり前のこと。
今日食わなくていつ食うんだ。また聴いたら食うだろうなぁ。)

であたしの好きな翁家和楽師匠。
ナイフの曲芸。とにかく和助さんがかわいい。
(かわいいっていうのも失礼か。)

住吉踊りも最高!
また来年みたらもっとわかるかなぁ。
いいなぁ、ああいう感じ胸が躍る。
やっぱり小円歌師匠きれいだわぁ。かっこいいっす。

大満足大満喫で終了。
夜の部見たかったけど本日は黒門町へ。

「近日真打 柳家三三・五街道喜助の会」
三三さん  船徳
喜助さん  佐々木政談

船徳今年はじめてっすよ。
たぁけやのおじさぁぁぁぁんっ!ってもう爆笑。
三三さん枕から噺に入るとき必ず鼻が後ろに引く。
話しているときは少しひいてる。
声が張るのはいいけれど大声と通る声とはちょっと違う。
だけど巧いなぁ。よいなぁ。
もう少し若旦那のキャラが見えると嬉しいけど。

喜助さんよいっす!
オリンピックで寝不足らしくつっかかったり、むしろが出てこなかったり。
だけどそんなん関係ないくらい表情がいいなぁ。
四郎吉と佐々木信濃守はっきり違って噺がうまく流れる。
たまに「むかつくがきんちょ四郎吉」になる人も居るけど、
にくめない上にかわいいん。
喜助さんのよさがわかる噺だ。
多分出来としては納得いかないんだろうなぁ。
あたしは十分でしたが。

今日はそれだけでは終わらない。幸せなこと。
浅草が終わってお茶しようということになり、喫茶店へ。
席亭に本日の住吉踊りや寄席の感想、いろんな知識をご教授いただく。
そこにジーンズをはいた初老のすっとした男性登場。

ぶ・・・・・ぶんちょうししょう・・・・・

くぁぁぁぁ、かっこえぇ。かっこええぇですよ。
怖いけど。

興奮のあまり手が震える。
おちつけ、おちつくんだあたし。
小心者の血が一気に沸騰。
時間もあって席亭が席をはずしたすきに(だって恥ずかしかったんだもん)、もう意を決して立ち上がる。

「あの・・・握手してください!!」

休んでいる最中にこんなお願いとお詫びしもうずっと好きだったことを震えながら伝える。
師匠、握手ですか?と困惑されるも快く握手してくださいました。
あぁ、あたい幸せ。
お礼を言うと師匠、にっっと笑う。

こ・・・・こえぇぇ。

あの初天神の子供が「飴かっておくれよぉう」とねだるときの顔。

たまりません。

一歩間違ったら付き合ってくださいぐらい言いそうだった。
いや、言っていただろうなぁ。
理性が勝ってよかった。

ぢつは師匠が入ってきた少し後に、扇橋師匠も喫茶店へ入ってきた。
扇橋師匠は別の場所へ。
追いかけていきそうになる自分を抑えるのに必死。
はなぢ出るかと思いました。

いやはや、こんな幸せな一日へ誘っていただき、席亭に感謝感謝の大満足です。
幸せすぎでほんとに どうもすみません。

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