あたしは貴方の胸の中。
貴方はあたしの身体の中。
全て充たして。
離れていた時間を。
貴方の全てであたしを充たして。
溺れてもいい。
それが刹那でもいい。
忙しさを言い訳に、呑んだくれ、遊びあくれ、サボっちゃった(てへ)
早朝の電車はいろんなものを見せてくれる。
これから始まる人も、終えて充たされている人も。
それぞれの顔を持っている。
東京郊外の改札口の前。
人待ち顔の女性はロータリーへの入り口を遠くに見つめている。
入ってくるものは彼女にとってはただの動くカタマリなのだろう。
そんな彼女の顔がほどける。
道に沿って目線を流し笑顔でかけていった。
遠くを見ていたときの彼女の頭の中は、車の中で笑う彼を見ていたのかもしれない。
乗り継ぎの駅のホームは早い時間にもかかわらず、人の流れが途絶えない。
隅に佇む二人の身体の距離は離れることも出来ず、触れ合うことも出来ず。
うつむき足元ばかりを見ていた。
電車は普段よりも間隔を広げてホームに入ってくる。
それにもかかわらず乗ることが出来ないのは、離れている間のお互いの心を生めることが出来なかったからなのか。
1本、また1本と両サイドに入ってくるのに、二人の足は動かなかった。
彼の手が彼女の腕をもつ。
引き寄せて頭を撫でた。
彼の胸に顔をうずめる。
離れ見つめあう二人の顔は笑っていた。
乗り込む彼女、手を振り離れ、そして反対側の電車に乗り込む彼。
時間は流れる。楽しい時間だって離れなくてはいけない時間がくる。
また会えるか否かはわからないけれど、離れていても繋がる心を持っている。
埋めあえる、充たしあえるのなら、溢れることはないから支えあえばいい。
そんな気がします。
別れない二人なんて居ない。
たとえ紙で約束をして暮らしていても、いつか時は止まるもの。
想いあった二人でも時間が流れ、心が離れたり、何かしらに阻まれ別の道を歩むこともある。
それでも、充たしあえる時間は二人で溺れてもいいじゃないか。
例えばそれが、一時限りの絵空事の恋愛ごっこだったとしても。
朝日の中で目が覚めて、体温を感じるのが好きです。
首の下にある腕に頬をよせ、もっと肌触れ合うのが好きです。
互いのおでこを付け合いながら、朝の挨拶をするのが好きです。
そのまま唇を重ねても、髪をかき混ぜられても、伸びかけたひげが痛くても。
明日はそこに居なくても。
二人の時間で充たされていくのがわかって。
好きでした。
そんな事を思い出した朝帰りの一日でした。
さて、酔っ払っている一人の女が
何本も電車を見送り
それをずっと観ていたことはここだけの話にしておいてください。
貴方はあたしの身体の中。
全て充たして。
離れていた時間を。
貴方の全てであたしを充たして。
溺れてもいい。
それが刹那でもいい。
忙しさを言い訳に、呑んだくれ、遊びあくれ、サボっちゃった(てへ)
早朝の電車はいろんなものを見せてくれる。
これから始まる人も、終えて充たされている人も。
それぞれの顔を持っている。
東京郊外の改札口の前。
人待ち顔の女性はロータリーへの入り口を遠くに見つめている。
入ってくるものは彼女にとってはただの動くカタマリなのだろう。
そんな彼女の顔がほどける。
道に沿って目線を流し笑顔でかけていった。
遠くを見ていたときの彼女の頭の中は、車の中で笑う彼を見ていたのかもしれない。
乗り継ぎの駅のホームは早い時間にもかかわらず、人の流れが途絶えない。
隅に佇む二人の身体の距離は離れることも出来ず、触れ合うことも出来ず。
うつむき足元ばかりを見ていた。
電車は普段よりも間隔を広げてホームに入ってくる。
それにもかかわらず乗ることが出来ないのは、離れている間のお互いの心を生めることが出来なかったからなのか。
1本、また1本と両サイドに入ってくるのに、二人の足は動かなかった。
彼の手が彼女の腕をもつ。
引き寄せて頭を撫でた。
彼の胸に顔をうずめる。
離れ見つめあう二人の顔は笑っていた。
乗り込む彼女、手を振り離れ、そして反対側の電車に乗り込む彼。
時間は流れる。楽しい時間だって離れなくてはいけない時間がくる。
また会えるか否かはわからないけれど、離れていても繋がる心を持っている。
埋めあえる、充たしあえるのなら、溢れることはないから支えあえばいい。
そんな気がします。
別れない二人なんて居ない。
たとえ紙で約束をして暮らしていても、いつか時は止まるもの。
想いあった二人でも時間が流れ、心が離れたり、何かしらに阻まれ別の道を歩むこともある。
それでも、充たしあえる時間は二人で溺れてもいいじゃないか。
例えばそれが、一時限りの絵空事の恋愛ごっこだったとしても。
朝日の中で目が覚めて、体温を感じるのが好きです。
首の下にある腕に頬をよせ、もっと肌触れ合うのが好きです。
互いのおでこを付け合いながら、朝の挨拶をするのが好きです。
そのまま唇を重ねても、髪をかき混ぜられても、伸びかけたひげが痛くても。
明日はそこに居なくても。
二人の時間で充たされていくのがわかって。
好きでした。
そんな事を思い出した朝帰りの一日でした。
さて、酔っ払っている一人の女が
何本も電車を見送り
それをずっと観ていたことはここだけの話にしておいてください。