Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

たかが愛

2005-12-05 | こころみ
行く先が見えないから
立ち止まらずにすすむ
手探りで触れた腕が
貴方だったらいいな


あたしの可愛い紗雪ちゃんから受け取った
恋愛ラブバトン

・・・こっぱずかしいだなやー(なに人ですか?おいら)

【質問内容】
1:性別は何ですか?
2:身長と体重を教えてください。
3:好きな異性のタイプ(外見と性格)は?
4:嫌いな異性のタイプは何ですか?
5:恋人のことは束縛するタイプですか?
6:あなたにとって浮気の境界線はどこですか?
7:初恋の人に気持ちは伝えましたか?
8:デートは週何回くらいが理想的だと思いますか?
9:あなたがドキッとする異性の行動や仕草はなんですか?
10:今好きな人or付き合ってる人or気になる人に何か一言 言って下さい
11:次にバトンを回す5人


・・・こっぱずかしいだなやー(だからなに人ですか?おいら)

1:性別は何ですか?


2:身長と体重を教えてください。
    身長:160cm 体重:kg(でっかく育ちました♪)

3:好きな異性のタイプ(外見と性格)は?
   
【外見】
・胸板が厚くて、背中が広い
・眼つきが鋭い
・声が低くて甘い
・痩せすぎず太りすぎず(健康体)
・清潔
【性格】
・目的意識が高い
・気配りの出来る心
・多方面にわたる知識と会話
・仕事のセンスがある
・情熱的(活動的)

小声で言うなら
ベッドの中では甘ぁい野獣♪



4:嫌いな異性のタイプは何ですか?

・攻撃的な人
・会話のセンスのない人
・空気が読めない人
・不潔な人
・無気力な人
・優柔不断な人


5:恋人のことは束縛するタイプですか?

しないし、出来ない。今後はわからんけれど、今まで付き合ってきた中では全くもって無し・・・


6:あなたにとって浮気の境界線はどこですか?

別に何をしてもいいっす。デートだろうが、キスだろうが、肌をあわせても別にいいです。
が、あたしに対して悪いなと思った時点で浮気と思うなぁ。
それが手を繋いだだけでも(笑)ある意味怖い。
なので報告しなくていいっす。それが一番つらいらしいけどねー(ニヤリ)


7:初恋の人に気持ちは伝えましたか?

もちろん。惚れたら躊躇なし。


8:デートは週何回くらいが理想的だと思いますか?

週1回逢えたらそりゃぁもう贅沢って思う。
相手との距離感をつかめるまでは頻繁に逢ってもいいと思うけれどねぇ・・・


9:あなたがドキッとする異性の行動や仕草はなんですか?

・自分の夢とか仕事のこととかを話す時の目
・集中しているときの背中
・文字や箸を使うときの指
・夢中で遊んでいる時の表情

小声で言うなら
ディープなちゅぅの後にもう一度確かめるようにする小さいちゅぅ♪



10:今好きな人or付き合ってる人or気になる人に何か一言 言って下さい

では、未来の運命の殿方に。。。

何があっても支えます。なにをされても耐えます。
だから、芯ではあたしを愛してください。それをたまに目一杯伝えてください。
一緒に歩いていけたらいいなと思います。


11:次にバトンを回す5人

・・・あー、こっぱずかしかった
こっぱずかしついでにバトンをほおるから!
やってなかったら受け取ってぇ。あー、きゃー!

第一走者:カオリン
第二走者:フジコしゃん
第三走者:きのこさん
第四走者:ぴんきーさん
第五走者:LOVIN

わー!きゃー!

贅沢の代償

2005-10-26 | こころみ
古いアルバムをめくっていたの
笑顔の貴方がいた
もうあたしのそばにはいない

日々やりたいことだけをしていたいのに
何故かそうでないことのほうが比重は重かったりします。

バトンもらってたんだね。。。カオリン
ってことで
ダイエットバトンでござる。
 1.今までダイエットに失敗した回数
 2.一番最近のダイエット
 3.一番最悪のダイエット
 4.一番効いたダイエット
 5.バトンを渡したい5人 


です♪
 1.今までダイエットに失敗した回数
これはですね・・・ 0 です。
ってかダイエット、おいら数えるほどしかしたことないのです。
えぇ、テイタラクなものでね。
がっつでっかいのにね。

 2.一番最近のダイエット
ままんのマッサージ+ままんの整体教室のダイエットモニター


 3.一番最悪のダイエット
ままんの整体教室のダイエットモニター・・・
プロテインとか飲むのだけれど味が
チョコ味とバニラ味しかない。
これがものすごく甘い。。。。甘いものを食べると気持ち悪くなるあたしには向かないと思う。
ただね、結果は出さないとまずいよなぁ。
で、続けてます(TдT)アゥアゥアゥ・・・

 4.一番効いたダイエット
4年位前から続けている
・毎日体重を量る
・月1身体のサイズを測る
・辛いものとお酢を摂る
・運動

減らそうって思うと減るし、少し増えてもすぐに減るようになりましたよ。
食事制限とかはしてないっす・・・好きなだけ呑んでるし。
ものすごい太ったんですよ。30kgくらい。なので減らすのは楽でしたよ。
25kgは痩せましたよ。えぇ。時間がかかってるだけにリバウンドしてないっすよ。

あと5kgは運動量を増やすしかないなぁ・・・・

って思いつつジムに行く回数がなかなか増えないっすよ。
その代わり呑みに行く回数が増えてます。。。
ちょっと自分を奮い立たせてみたい今日この頃です。

5.バトンを渡したい5人 
ダイエットなんてさ。贅沢な悩みなんだよなぁ・・・
と思います。
そしておいらの周りにはダイエットなんてかんけーなさそうな人ばかり・・・
うらやましいっす。

並一丁

2005-10-21 | こころみ
いつも一緒にいられるわけじゃないから
逢うときは特別
何を食べていても
何処にいても

gooブログのお友達 あじゃちゃんがやっていた
「色恋指南」
ほほぅと思ってやってみた。
結果はでた。

「丙日生まれ
 光のもとで物事をあからさまに見つめ、ありのままを認め、形、色を重んじる。
 反応がストレートで、考えていることと行動が一致。
 自己主張は強く、目立つ存在。 」


ようは・・・単純一直線の直球勝負で目立ちたがり。
ある意味穿ってる。

「丙日生まれの姫
 並みの殿方では満足しない。たとえば鬼退治をして手柄をたてたような英雄が理想のタイプ。
 積極的に沢山の男を品定めし、気になる相手は、自分から誘う。ストレートに気持ちを表現し、愛情をぶつける。

 
・・・すっげぇ遊び人みたいじゃん。おいら。間違ってはいないよ。
  決めたら行動は早いもんな。

 いざおつきあいしたとしても、かなり気の強いこの姫をコントロールするのは、並み大抵のことではない。
 なまじ気の弱い殿方は、精気を吸い取られてボロボロになってしまうかも。


・・・なんかあたし、化け物みたいぢゃね?
  雪女とかさ。

 とにかく、素晴らしい殿方を探して、人生を賭けてみたい、というギャンブラー。堅い本命に賭けるよりも、大穴狙いを好む。
 たしかに直感に優れているところもあるが、十中八、九は大外れ。
 しかし、外れてもクヨクヨしないで次を探すバイタリティの持ち主でもある。


・・・イタタタ(涙)
  大穴狙いで外れる女。並大抵の男じゃ満足しない女。でも、多少のことでは屁とも思わない強引な女。
  で、相手の精気を吸い取り生きていく女。

なんか、当たっているような気がしてならない。
だけど、どうせだったら大穴でなく 適度な太棒を狙い、精気とは字が違うものを吸って生きて行きたい気がするよ。

選べないオンナ

2005-10-19 | こころみ
ここ?
それとも
こっち?
って選べない。
あたしのすべてにキスをして。

ちょっと休憩。
で煩悩の塊(笑)task2さんから『二択バトン』もらいましたよ。
■どっちが好き?
 *東京
 *大阪

「東京」
住み慣れてるんだもん。
蕎麦好きだし。

■どっちが好き?
 *沖縄
 *北海道

「沖縄」
クースーLOVE♪沖縄料理がすきなのさー。
ジューシー、ミミガー、ソーキ、ラフテー、イリチー、フーチャンプルー・・・
あぁぁぁ、じゅるるん♪

■久しぶりの再会。してほしいのはどっち?
 *ぎゅっと抱きしめて頭ナデナデ
 *優しくスマイル そっとキス

「優しくスマイル そっとキス」
逢えなかった時間はそれで帳消し!ちゅぅ♪

■浮気現場を目撃しました。殺すならどっち?
 *恋人
 *浮気相手

「恋人」
どっちも殺しぁーしないよ・・・・
立ち尽くして二人が消えた後、大声で歌いながら泣くと思う。 

■どちらの人生を歩みたい?
 *破滅が常に付きまとう短命タイプ
 *保留しながらも長い人生

も・ち・ろ・ん!
「破滅が常に付きまとう短命タイプ」
いつ何が起きても後悔はないっす。
結構がっつりはっちゃけて生きてますから。

■SとM。どちらかというと?

それはプレイっすよね?
間違いなく
「M」
惚れた殿方にはわりと何をされても平気かも。
まぁ、じわりじわりと責めて欲しいけれどね。

■生まれ変わるなら?
 *男がいい
 *女がいい

「男」
すっげぇ遊びまくりたい。もう、オンナLOVE!!!って感じ。
世のオンナはみんなおいらのものって言ってすけコマしまくりで暴れたい。
でも、一回一回は本気で大事にするわん。

■好きな人の前で猛烈に太股がかゆくなった。
 *かく!!!
 *かかない・・・

「かく!!!」
ってか、我慢する理由がわからん。

■さぁ一緒に行こう!と言われたら?
 *昔好きだった人
 *知らないけど、ィヶてる人♪

「知らないけど、ィヶてる人♪」
ときめき重視。
すんません、テイタラクなもので・・・

■付き合うならどっち?
 *年上の落ち着いた人
 *年下の甘えッ子

「年上の落ち着いた人」
とおつきあいしたいっす。
だけど、好かれるのは
年下の甘えッ子だったりする・・・うまくいかないねー。

■告白の後okされたら??
 *抱きつく 
 *キスする

「キスする」
一番いいのは抱きついてむちゅ☆っとちゅぅをする。
えぇ、結構おいらこういう人です。

■必要なのはどっち?
 *己を磨く向上心
 *人を思いやる優しさ

「己を磨く向上心」
自分を磨くなかに、人に優しくってもんも入ると思うからねー。
それにあたいに足りないのは向上心かな(笑)

■カレーに入ってなくてイヤなのは?
 *じゃがいも
 *にんじん

「じゃがいも」
ままんがじゃがいも好きでね・・・それに慣れてしまったよ。
あ。外で食べるのはどっちも入ってないような奇天烈なカレーが好き。

■告白されて困るのは?
 *親友と思っていた人
 *親友の恋人

「親友の恋人」
いや、どっちも困らないんだけどさ。。。
どっちかって言ったら、友達を失うのはやだもんなー。

■地球最後の日です。逢えるなら?
 *親友
 *恋人

「恋人」
親友にだって恋人は居るぢゃろうに・・・

■死ぬ前に一言!

「ウーハイお替り!」
ってかさ、これ二択じゃないよね・・・

■どちらかとしか付き合えません。
 *自分の事を好いていない想い人
 *自分の事が大好きなデニーズの店員

「自分の事を好いていない想い人」
愛されたいけれどねー。性格Mなもので・・・

■エッチするならどっち?
 *相手の家
 *ホテル

「ホテル」
ってか、やるこた一緒だよ。
雰囲気変わるし、意外に落ち着くかも(笑)

■大人と感じる飲み物は?
 *ビール 
 *ブラックコーヒー

「ブラックコーヒー」
夜、居酒屋でビールを呑む殿方よりも
朝、隣でコーヒーを呑む殿方に惹かれるの♪

■バトンまわす人
うーん・・・
どなたかやっていないひといるかなぁ。
d-popくん。。。どう?

あたしの半分

2005-10-11 | こころみ
酔っていたもんね
そのせいにしたいんだよね

大丈夫
忘れたふりをしてあげる


10月7日のお弁当
・ご飯 ・牛肉とにんにくの芽のトウチ炒め
・ささみとにんじんのサラダ ・おから
・なすの煮びたし ・ほうれん草の胡麻和え
・ジャーマンポテト

ままんが中国から昼間食べた食堂で作ってもらったおかずを持ってきた。
牛肉とにんにくの芽のトウチ炒め。鷹の爪のほうが牛より多かったよ。辛くてうまかったっす。

さて、お友達のみみりんちゃんから回ってきたアルコールバトン♪

1.あなたの好きなお酒はなぁに?
ウーハイ。氷が入っていないウーハイが好き。
・・・知ってると思うけどさ。

2.酔っ払うとどうなっちゃうの?
ご機嫌です(苦笑)
あたしの常識が世の中の常識と勘違いし始める。
・・・知ってると思うけどさ。

3.1晩で呑んだ最高量と費やした最高金額は?
(最高量)焼酎1升、ビール10本、ジン2本
(金額)多分・・・8万くらい。6軒行って5軒はおごってた気がする(涙)

4.呑んだくれで良かったな~って思う点は?
友達が多いことと、適当でも「いつも酔ってるからね♪」って済ませてくれる。
あと、馬鹿なことしても「いつも酔ってるからね♪」って許してくれる。。。(ありがとう・・・・)

5.酒の席での失敗談ある?
・差し支えなかったら笑える失敗と笑えない失敗聞かせて!
笑える失敗:
新橋で集団で飲んで、暴れて追い出された腹いせにそこの店の酒を何本か強奪。
それを抱えて外で野球拳。
しまいには外で泥酔しているサラリーマンも混じって脱ぎまくり。
別の店でおごってくれたじじぃの交換条件でパンストを生脱ぎして首に巻いてあげる。
やっぱり騒ぎすぎて店を出禁になりました。

・・・・笑えない?

笑えない失敗:
若かりし頃ちょっとだけ勤めた店でバーテンと喧嘩。
お互いに泥酔しているから、殴り合いになる。
氷の塊でぶん殴った後にマウントポジションにて絞め落とす。
店長が止めてなかったらあたしゃ奴を殺めていた気がする。
あまりにもくたびれたので3人で店で寝るが、
起きたときにはお互いすっかり昨日の記憶がありませんでした。
店長にとくとくとそのときのことを説明された後、店の修理費を折半にて払わされ、その日のうちに2人してクビになりました♪

6.次にバトンを回す呑んだくれさん、お2人♪
呑んだくれって訳ではないけれど
popoさんrocketさんが受け取ってくれたら嬉しいなぁ。

【TB小説】 あの日 あの時 あの場所で -第2章-

2005-08-31 | こころみ
これはTBドラマ小説です」

第1章

第10話:ともっちさん
第11話:カオリン

<第12話>
「お待ちどう。じゃ、この道右にまっすぐ。で、橋の信号を左。早く」
「携帯は・・・」
「はーやーくー!!!」
もう、どうにでもなれ。
ケイの言う道はただぐるぐると回るばかりだったが、なんだか背中のぬくもりがさっきまでの勢いとは裏腹に優しい暖かさを伝えていた。
「その坂、登って」
いつの間にかケイの声からとげが消え、神社に向かう坂道は木々の合間から薄い月明かりをにじませている。

「ねぇ、止めて、
 ここね、思い出の場所なんだ」
そう言うとケイはゆっくりと歩き出し、足元に広がる街の灯りに眼を落とす。

どれくらいの時間が経っただろう。気がつけば小雨が降ってきていた。
「雨だよ。風邪、ひくから」
「うん」
何かを吹っ切るようにこちらを向いたケイの瞳が潤んでいたのは、雨に濡れたせいだったのだろうか。
雨宿りのために軒下に移動する頃には、ケイも俺も髪から雨の雫がほとりと滴り落ちていた。

次はまんぞー♪

Geographic Baton

2005-08-29 | こころみ
どこか遠くに行きたい
何処に行きたいかじゃなくて

貴方と行きたい
遠ければ遠いほど
ずっと一緒にいられる


お友達の紗雪ちゃんから
回ってきました、バトン。

・生まれ育った場所。都道府県市町村大字字ご自由に。 お国自慢も添えて。
生まれは荒川区の町屋
鋳物工場の街です。
時間になると工場のサイレンが正午を告げ、今までがちゃこん、がちゃこんと騒々しい音を立てていたものが、
すっと無音になる瞬間が好きでした。
向う三軒両隣、みんなぱぱんの生まれた頃を知っているような人たちばかり。
何か悪さをしでかせば拳固で殴られる、西瓜があれば寄っていって食えといわれる。
そんな環境です。

お国自慢というほどの物はございませんが、
都電通りの低めの長屋に個人商店の風情は、釣り忍やら万年青やら、
格子窓から見える畳敷きの六畳間に蚊帳かけて眠る。
団扇の似合うような路地裏猫には居心地のいい場所です。
自転車に乗って売りに来る、飴細工に黍団子、豆腐にアイス、紙芝居。
路地裏に蝋石で絵を描いて、シャボン玉とばして、メンコにベーゴマ。
脚がかぴかぴになりながら、走り回って遊んでいた戻りたくても戻れない、そんな場所だったりします。

・住んでみたい場所。実在するところで。
新潟や長野でしょうか。
雪が降って蕎麦が美味くて、自然の力と共存して生かさせてもらえるようなそんな場所に住んでみたい。
大切なパートナーと2人で猫を飼って、畑仕事をしながらこじんまりとした民宿をするのが夢です。

・今、一番行きたいところ。
海かなぁ。
波の音を聞かずに夏が終わってしまいます。
小さい頃、伊豆の下田に毎年泳ぎに行っていました。
磯遊びの好きな子供で、ヤドカリや小さい貝を採ったり、蟹を追いかけたり。
磯巾着に指でちょっかいを出して、きゅっとすぼまるのを繰り返したり。
一人で何時間でも同じことを繰り返すあほな子供だったようです。
もう一度はしゃいでみたい気がします。

・今までの人生で一番感動した場所・景色。
あれは多分中学生くらいのときだったかなあ。
4月の頭、夜な夜なプチ家出をしていたときに、もともと河っ縁も町並みも桜の多い街なんですけれど、
月がぽっかりと出ている晩で、提灯の灯りも消えていまして、街頭の灯に反射して桜が白く燃えるように浮かんでいるんです。
河に沿って転々と桜が飛び石のように光っていて、山になってる公園の上にまん丸の月。
遠くから見ていると、その月がタイムトンネルの穴のように見えて、自分をここから連れて行ってくれそうで、
桜を追いかけるように山に登りました。

星の見えない群青色の暗幕に空いた、蜜色の世界への穴は、薄桃色の羽毛布を纏っていて。
何処にもいけない自分を包んでいてくれていた気がしました。
はたはたと舞い落ちる花びらと同じようにずっと泣いていたような記憶があります。

・お気に入りの景色3つ
これは教えたくありません(笑)が、
1つめは横浜の山下町辺りの墓地。
見晴らしが良いんです。墓地なんでね、
あんまり入ろうとは思わないでしょうが、夏に来ても冬に来てもいつも空が広くて、
じぃじとばぁばに話をして、蕎麦を食べて帰る。
自分を取り戻す場所でもあります

2つ目は会社の最上階から観た夜景。
そんなに高いビルではないのですが、東京タワーや六本木ヒルズ等結構綺麗なんです。
残業するとたまに息抜をしに覗きに行きます。

3つ目は空です。
晴れていても曇っていても雨が降っていても。
朝昼夕方、夜なんかでも。
土手に寝っころがっても、鏡越しでも、ただ見上げても。
山でも海でも都会でも何処で見ても。
空が好きです。

一番いっとう好きな景色は
大好きな殿方が視界に入っている景色なのですが、
一緒に見ることが出来たらもっと嬉しいのでしょう。
そしてそれを同じように感動出来たらうれしいなぁと思います。

・バトンをまわす人3人くらい紹介ね。

ということなのですが、、、
きっと胸に秘めておきたい方もいらっしゃるかなと。
いうことでおいらのところは回さずに持っておきますね。
受け取っていただける方がいらっしゃったら、どうかもらってやってください。

この子の七つのお祝いに

2005-08-15 | こころみ
お人形買ってくれてありがとう
いつまでも大切にするね。

いつまでも・・・


お盆です。
人は何故恐怖を感じると寒気が起きるのでしょうね。
夏場は落語や講談でも怪談噺をかけます。
昔の冷房のない時期に人を涼しくする催しだったようです。
さて、あたしは『霊』だのなんだのは興味ない人です。
見たこともないものを否定する気もありませんが、なるべくかかわりあいたくないものです。
ただ、不思議だなぁと思うことも中にはあります。

あたしの部屋は和室なのですが家鳴りがひどい部屋です。
深夜あたりの音がなくなると「ぱっし」「ぴっし」と音がします。

ある日のこと、暑くて寝苦しい夜でした。
寝汗が気持ち悪くふと、眼が覚めたとき。
窓ガラスの障子の方で「パッシン」と大きな音がしました。いつもよりも大きく鳴っております(by海老一)
すると、寝ているあたしの上をぐるぐると音が回るように「ぱっしん」「ぱっしん」と一拍一拍鳴り出しました。
2周くらいなっていたかと思うとふすまの前で「パッシン」とまた大きな音がしました。

ふすまの向こうはリビングです。
こんどはリビングの方で「ぱっしん」「ぱっしん」と一拍一拍鳴っています。
「今日の家鳴りは一際うるさい」
そう思って目を瞑っているとまた、ふすまの向こうで「パッシン」と鳴るのです。
そしてまたあたしの布団の上をぐるぐると2週ほど鳴って、
最後に障子の前で「バシンッ」と大きな音を立ててまた静かになりました。

最後の音は紙袋に空気を入れて思いっきり叩き割った感じでしょうか。

「うるさいなぁ」
と思っては見たものの、あの家に住んで20年以上たちますがよくよく考えてみると
リビングで家鳴りをしているのを聞いたのはあとにも先にもあのときだけなのよね。

不思議。

幼少の頃、一番最初に買ってもらった人形がありました。
茶色い髪で、瞳がぱっちりと描いてある女の子の人形です。
よく遊びました。
ある日、髪の毛を結んであげたんです。三編みにしたり、ちょんまげを結ったり。
そして最後に「サザエさん」のように左右と天辺を結んであげました。
遊び終わってそのまま放置。
気がつくとそのままの髪型が直らなくなってしまったのです。
あまりにもかわいそうなので風呂に入れて洗うと少し落ち着くのですが、しばらくすると大爆発頭。
それでも愛着をもって遊んでいたように思います。

やはり小学、中学ともなるとそんな人形で遊ぶこともなくなりそのまま忘れていました。
ある日、眠っていると髪の毛をむんずと誰かに捕まれて、
そのまま、ずる・・・ずるっ・・・ずるっ・・・と布団から引きずり出されていく夢を見たんです。

「痛いなぁ」と思ってよく眼を凝らしてみるとその人形があたしの髪の毛を掴んでいるのです。
表情はぱっちりとした、可愛らしい表情のまま。
そしてなにやらしゃべっているのです。

「さみしいよぅ・・・髪の毛返してよぅ・・・」

そしてあたしの身体はずる・・・ずる・・・・っと引きずられて行きます。
頭、肩、腕、背中・・・腰、尻、脚・・・ごつごつとしたふすまの敷居の段差を順々に感じて行きました。
「痛いなあ」と思っていると人形がくるっと振り返って

「あたしはもっと痛かった」

そこまでしか記憶はないのですが、朝起きてみるとリビングで寝ておりました。
寝相も悪い人なのでこんなこともあろうなぁ。と思ったんです。
だけどなんとなく引っ張られたところが痛い気がしました。えぇ、なんとなく。


その後しばらくして人形。捨てました。
「ありがとうでした」とお礼をいって風呂に入れて綺麗にしてから捨てました。
えぇ、なんとなくです。

いまいち今でも腑に落ちないのは大体寝苦しい夜にはリビングで寝る時もあったんです。
それでも必ずソファで寝てました。
おきてふすまを自分で開け、そして閉め、掛け布団を持ってきて寝るんです。
その日に限って床で、何もかけずに、そしてふすまはちょうど体が出るくらいに開けっ放し。


不思議です。

***怖い話って嫌いっす。でもね、うちで起こった事をね、怖いって言っちゃうとね・・・・
今より帰らなくなちゃう気がする。
そんな気がする・・・

彼女の童話

2005-08-10 | こころみ
る街角に一人の娘が立っていました。
その娘の視線の先には若い男とそれに寄り添い、笑顔で戯れる美しい女がいました。
「あぁ、私もあの隣に行きたい。出来ることなら、一言だけ。
私のことを好きと言ってくれたら、もう何もいらないわ」
娘は来る日もまた来る日も、通り過ぎる男と女を窓越しに見てはため息をついていました。

る夏の夜のこと、その日街はお祭りで大勢の人でにぎわっています。
娘も自分のお気に入りの澄んだ蒼いスカートをはき、街に出て行きました。
色とりどりの鮮やかな飾りつけ。
笑いながら走り抜けていく子供たち。
大道芸の一団を囲むように人々は立ち並び、驚き、歓声を上げています。
男と女もその輪の中で、繰り広げられる奇術に拍手をしていました。
娘はそれを見つけるとやはり曇った顔をしました。
すると目の前に背の高い道化が立っていて、娘の掌に紅いキャンディーを握らせました。
なぜか娘は魔法にかけられた様にキャンディーを口にいれてみました。

れは娘の好きなほんのりと甘い、それでいて少し香ばしい夏の果実のような味がしました。
「ありがとう」
娘は笑顔でお礼を言うと、また視線を元に戻し、やはり曇った顔をしました。
「もしも願いが叶うなら一度でいい。あたしを好きだといって欲しい」
娘がそう思ったそのときです。
彼女の姿はもうそこにはなく、道化の手には澄んだ蒼いキャンディーが一つ光っていました。

りの終わり、街の灯りは一つ一つ消えていき、人影もまばらになってきます。
男と女はベンチに座り、祭りの思い出を語り合っていました。
見詰めあう二人の視界を影がさえぎり、そこには道化が立っていました。
道化は女の掌の上に、澄んだ蒼いキャンディーを一つのせてふらりふらりと去っていきました。
「薄荷は苦手なの」
そう言うと女は男の口にキャンディーを入れ、また祭りの話を始めました。
男はキャンディーを噛み砕き
「薄荷じゃないみたいだよ。なんだろう。俺はこの味好きだな」
男の口の中でキャンディーは
ほろほろと崩れとけてなくなっていきました。

*** おしまい ***

童話のような話を書いてみたくなり、
書いてはみたのですがお眼汚しです。

【TB小説】あの日 あの時 あの場所で -第一章-

2005-08-01 | こころみ
「これはTBドラマ小説です」
※『1話目:d-popくん』

<<2話目>>

「その前に、コンビニでもよっていかない?」
さっきからトイレに行きたいのを我慢してたんだ。
「シン。早く言えよ。通り過ぎたよ」
「うるさいよ。俺がタイミングが悪いのしってんじゃんか」
「あー・・・彼女ね」
あれは、カズが悪い気がする。彼女が俺に気がありそうだって言うから、あの日告ったんだ。
そうしたら、彼女は前の日にめでたく他の人と付き合うことになってたって。これこそドラマじゃん。
しかも、俺は主役じゃないじゃん。おいしくない。そんな人生もう嫌だよ。
コンビニに慌てて駆け込み用をすますと、携帯が鳴った。
「コーラ買ってきて」
はいはいはい。コーラね。その前に手を洗わせてくれ。

思えばあそこに携帯を俺が忘れてこなかったら。


続きはしろねこさん

※『3話目:しろねこさん』
※『4話目:すみかさん』
※『5話目:sozoroさん』
※『6話目:あげはさん』
※『7話目:カオリさん』
※『8話目:紗雪ちゃん』
※『9話目:ともっちさん』

Musical Baton

2005-06-28 | こころみ
いつでもほんわかなお茶会を催しているみみりんちゃんからバトン受けました。
Musical Baton.
・・・・実はさ。音楽ってエロよりも人が見える気がするのよねぇ。
あたい、結構根暗だからね。だーくよ(ニヤリ)
大きな音に恐怖を感じる癖して、ボリューム上げてヘッドフォンして震えながら聴いてます。
Mっけ満点♪
では、いってみよー!!

質問************************
1.今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
2.今聴いている曲
3.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
4.最後に買ったCD
5.バトンを渡したい5人
**************************

1.今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
なし♪
パソコンはMP3に落とすときだけ音楽ファイルがいらっしゃいますが、即削除。
やっぱり音はいいスピーカーで聞きたい。

2、今聞いている曲
今、コンポの中に入っているのは
さねよしいさこ 『夜光杯』

MP3から出てくるのは・・・
BON JOVI 『It's My Life』

珍しい・・・BONJOVI聴いてるおいら。通勤時はMP3の中をシャッフルして聴いてます。
特にこだわりなす♪

3.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲

Cyndi Lauper 『True Colors』 :
胎教がTHE BEATLESとCarpentersというありふれた洋楽環境の中で初めて歌詞を意識した曲かも。こういう精神はいつでも持ち続けていたいわぁ。

Janis Joplin 『Move Over』 :
彼女の歌はみんな好きなのかも。『Piece of My Heart』と『Mercedez Benz』が小さい頃から落ち着く曲。って病んでるなぁ・・・・

Iran Maiden 『Fear of the Dark』 :
大音響がだめだって自分で分かっているのに凹んでいるとこれを繰り返し、大きな音でかけまくって鳥肌をたてる。で、アドレナリンを出して気張る。頭縦に振りまくり。
これを聴いているとき人には見られたくないっすね。

Van Halen 『You Really Got Me』 :
定番ちゃう?ちゃう??Deep purpleとかGun N' RosesとかKissとか。聴いていて気合が入るんだと思う。タオル振り回しーの、頭振り回しーの、走り出しりーの。
落ち込むとつい聴きたくなる。

Mr.Big 『Seven Impossible Day』 :
昔から好きだったのに、誰が歌っているのかも曲名すら分からなかった曲。ずっと好きだった人がよく聴いてた曲。たまたまCD買って入ってたとき泣いた。
根暗な歌なんだけど、いつも頭を撫でてくれるような気がするから多分これからもずっと好きだと思う。

4.最後に買ったCD
・・・・音楽CDぢゃないかも(笑)
桂 文朝 「花見の仇討・茶の湯」と古今亭志ん朝 「酢豆腐・鰻の幇間」

なんだけど・・・Musical Batonだもんなぁ。
買いなおした 
Sinead O'Connor 『Faith & Courage』

・・・・暗いなー、おいら。

5.バトンを渡したい5人
5人・・・って結構難しいのね。
どんな曲を聴いてるんだろうってものすごい興味が湧いた『3人』へバトンタッチ!

しろねこの日々のしろねこさんと甘党の下心事情のあじゃちゃん&大変すんません!!!依頼しておいて大変失礼なことを・・・

むっちゃかっこいいにーちゃんd-popくんっす。(ほんと・・・ごめん)

よろしく哀愁(ふる!!!)

Erotical Baton

2005-06-27 | こころみ
むっちゃいろっぺーねぇさんフジコしゃんから、EroticalBatonが回ってきたのん♪
えろ。なぜにえろ・・・

まぁ、えろだからいいんだけどね(ニヤリ)
ルールは以下の質問に答えるべし!
*******************************
1)今パソコンに入っているエロいもの関係ファイルの容量
エロ動画、エロ画像、エロゲーに関わらず、エロいと思われるもの全て含む。
2)最後に買ったエロいもの
お金を払って購入、体験、実感、したものであれば何でも
3)今気に入っているエロいもの
人物、モノ、行為、文章何でも
4)特別な思い入れのあるエロいもの3っつ
例に漏れず、何でも。
5)バトンを渡す相手1~3人の名前(+ブログ等のURL)
*******************************

1)今パソコンに入っているエロいもの関係ファイルの容量

実は・・・なし!
家のパソコンはままんが使うのでエロいものは一切ないの。
会社のパソコンは以前調子が悪くなって移行したので、おいらのパソコンにはないの。
どうせ、写真や映像で抜くときめく人ではないので、そいうのもないし。
あっても、春画の毛のかき方とか、昔のバイアグラの作り方とか、体位の説明だとかそんな資料モノばかりですわん。

2)最後に買ったエロいもの
うーん。やっぱり本かなぁ。
『江戸春画の性愛学1~3』:これは江戸初期からの末までの春画を集めた本。
ちなみに今欲しいのは
『春画で読む江戸の色恋―愛のむつごと「四十八手」の世界』

画像を乗っけるともろだしだったりするので控えます・・・

毛色は違うけれど
・センチメントの季節 榎本ナリコ(著)
・性豪―ピンクの煙 丸茂ジュン(著)

これもなかなかおもしろかったっす。
資料でく徳間文庫のえっちぃ本を読みますが・・・男性が書くエロと女性が書くエロは根本が違うことがよく分かりましたよ。
エロというので片付けてしまうときっと芯が見えなくなるんだろうなぁって感じですわ。
棒と穴ってほんとに不思議♪

3)今気に入っているエロいもの
うーん。これをしているところは見られたくないんですけど・・・・

ちょっと半透明のほの白い汁をしごき出して手のひらに受け取って、くちゅくちゅ言わせながら指でかき混ぜて。
それを身体全体に、特に敏感なところにぬりつけるの。

ものすごいきもちいいんだ・・・





と、ひとつのものに対してどうほのかに『えろく』表現するのかを考えるのがお気に入り?かも。

4)特別な思い入れのあるエロいもの3っつ
・蒼井そらちゃんのAV
・バナナ型のバイブ
・手錠と目隠し

5)バトンを渡す相手1~3人の名前(+ブログ等のURL)
ってことで(ニヤリ)
やっぱりねぇ。
みんなのお待ちかね、はぐ心地抜群のピンクのナース紗雪ちゃん
あらやだちょっと、エロの感性あたいと一緒でしょ(ニヤリ)のpopoちゃん

にばとーんたぁぁっち♪

壁越しのぬくもり

2005-06-02 | こころみ
今朝のメールはちょっとこたえた。
「ねぇ、智子、貴志君と8月に結婚だって~。」
「ノボル、ちょっと聞いてる?」
風呂上がりのビールを飲んでいたノボルはテレビから眼を離さない。
彼とは大学時代からだからもう5年になる。
智子も貴志くんも同じサークルで仲が良かった。

生返事。いつだって『結婚』の文字を出すとこんな調子。
「最近いつもうるさいよな、お前の部屋。テレビ聞こえないんだよ。」

3月頃、隣に若い男が越してきた。見るからに垢抜けないその風貌はお世話にも初々しいとは言えなかった。
聞こえてくるのはラップなのか、訳も分からないしきっと自分からは聞かないだろう。
「美奈子。」
ノボルが首で合図するのも気に食わないし、漏れて来る音も、話をはぐらかされた事も気に食わなかった。

壁を数回ノックするとすぐに音が小さくなった。
「もともと壁が薄いのよ。前は女の子だったから。」
聞いてはいなかった。テレビに向かってお腹を抱えて笑う声にかき消されたため息を出し切る前にバスルームの扉を開けた。
結婚を急いでいる訳じゃないけど周りに追い立てられる気がする。
また一つため息をついた。

最近やたらとケンカが多い。それでも言い返してくれた時はまだ良かった。先日も一方的に怒鳴ってしまった。
こんなはずではなかったのに。今夜は穏やかに眠りたい。
きっと声も隣に聞こえているはず。
ケンカの声もベッドの声も。最初は気になったがもうどうでも良かった。

社会人になって最初の頃はほほが痛かった。
愛想笑いの毎日のなかでたまに遊びに来る彼の無邪気な寝顔は愛しく見えて日頃のストレスもなくなっていく気がしていた。
伸びすぎた前髪を撫でる。
「くすぐったいよ、マキちゃん。」
・・・マキちゃんって誰よ。
心の隅に置いた疑心が沸き起こって来るのを止められない。
「ノボルくん。」
「なあに?ちょっと待ってね。」
甘い声を作ると、嫌々という体を取り繕いながらもしばらくは見ていない柔らかな表情は我慢の臨界点を越すに相応しく、鬱積した感情が吹き出してきた。
「マキちゃんって誰。どこで知り合ったの。どういう事か説明して。」
「は?何、いきなり訳わかんないよ。マキ?あ~、ん~、会社の子だし。」
「会社の子にくすぐられる夢でもみたの?で、起こされて鼻の下伸ばしてるの?で、それがあたしだったから焦ってるの?」
ノボルは目と鼻の穴をまん丸にした。図星をつかれたとき言い訳を考える時の癖だ。

「合コンで知り合った子です。」
「いくつ。」
「今年・・・22?」
「で、寝たの?」
「・・・まあ。」
まあじゃない。
「遊びでしょ?ちゃんと彼女に言って。」
「あぁ。わかった。」
本当にわかってるの?
私はいつだって物分かりのいい彼女だったはず。それも限界。
「なんなの?何が不満なの?あたしの何処がいけないの?黙ってないで何とか言ってよ!」

「あのさぁ・・・ずっと思ってたんだけど、お前の自分は我慢してるって言う態度も、自分が正しいって態度も鬱陶しいんだよね。そりゃぁ、甘えていた部分はあるよ。だけど、もう限界。」
「なに、それ。じゃぁなんで言わないの?直したりできるじゃん!なんなの?限界って。」
「だからさ!マキちゃんはそういう子じゃないんだよ。誰かがいなきゃ。支えてあげたいんだよ。俺、お前といても引っ張られるだけで何にも出来ないじゃん。」
「は?なんなの?自分は優柔不断だから美奈子が決めてくれるから嬉しいとか最初は言ってたじゃない。だから、いろいろ考えて・・・」
「そこがさ!もう、うざいんだよ。」
うざいってなに。もう、あたしも限界。
「なに、うざいって。出てってよ。帰ってよ!」
「帰るよ、もう二度と来ないし。じゃぁね。」

ノボルはあっという間に服を着ると、ドアをたたきつけて出て行った。
いつの間にかまた隣の部屋から音楽が流れていた。

「うるさいって言ってるでしょ!」
握りこぶしで壁を殴りつけると、壁越しに何かが割れる音がした。
それはもう二度と元に戻ることのない二人の様で、食いしばった口から嗚咽がどっと漏れてきた。
壁にもたれ、声を上げて泣いた。
「もう終電ないし。」
ノボルはこういうところが嫌だったんだろう。喧嘩別れした男の足なんて気にすることじゃない。
気がつくと隣の音は聞き覚えのある優しげな音楽に変わっていた。
どんなに離れていても心はそばにあるから。だからいつでも帰っておいで。涙をふいて。
そんな感じの歌詞。
壁越しにリズムをとる音が聞こえる。それが心地よくて同じように壁をノックしていた。
不思議と心は落ち着きを取り戻していた。
うるさかったのは私だ。明日謝りに行こう。壊してしまったものも謝らなきゃ。
そして、この曲は何なのか聞こう。もう少し素直に生きてみよう。
だけど、いつもの曲はいただけないって言ってみようかな。

昨日の私、今日の私。明日は作り笑顔じゃない顔で仕事してみよう。
たまには誰かに甘えてみようかな。

※この話はフィクションです。なんとなく書いてみました(笑)約2000文字の試みです。

結合する身体

2005-05-06 | こころみ
彼女の制服はまだあと1年埃臭い世界を走らなくてはならなかった。
昼過ぎ、強すぎる日差しを遮光のカーテンでさえぎった薄ほのぐらい部屋の中。
彼女には煙草の煙にいぶされた髪の匂いと、甘い酒の薫り、消えかかった誰かの香水を身にまとう男に包まれて眠る習慣が出来ていた。
脱ぎ散らかされた男の服を脱衣所に置き、Tシャツにジーンズのままで起こさないようにもぐりこむ。
夏休みの歓声と蝉の悲鳴はただ乾いた音に聞こえる。
生きている音は、男の寝息と鼓動。
何もつけずに寝ているから、寝返りを打つたびに肌が触れる。

居てくれるだけでよかった。

彼女はまだ未通の娘で、肌のぬくもりだけがただなまめかしく、それ以上のものはなかった。
それ以上なにがあっても、欲しても、まだきっとそれを受け止め切れるものではない気がしていた。
それでも欠落したものは癒えなくて、そこを埋めたくて、触れてはいけないものを望んでいた。
男に刻まれた眉間のしわを眺め、歳の差を感じる。
いつから起きていたんだろう、大きな息をつき男は彼女を抱きしめた。
シーツも服もただの異物にしか感じない、寝汗で吸い付くような肌を絡ませ、それ以上に力強く唇を重ねた。
伸びはじめの髭の痛さに身をよじる。

「ここにいろよ」

低く甘い声は彼女の芯に響く。硬くこわばった何かをほぐすように、また確かめるように、男は彼女の身体に指を這わせ、また唇を重ねた。

「はい」

声にならない声を絞りだす。
男はもう一度つぶやくと声を出さずに泣いた。
店でなにがあったのか、家で何かあったのかそんなことは一言も言わず。
ただ彼女にできるのはその男の震える肩を抱きしめ、背中を撫で、髪を撫でることくらいだった。
どれ位時間が経ったろう。蝉の悲鳴は寂しさを募る声に変わっていた。

その間に何度唇を重ねただろう。男の欠けた物を探すように。

「俺でもいいか」

何がいいのかわかっていた。怖い気持ちもあった。後戻りできるのかわからなかった。
ただそれは何かの呪文や魔法のような引きずり込むような力があった。

「はい」

もう一度男は彼女をかき抱き、貪るように唇をくわえた。
皮膚をはがすかのように衣服を脱がす。
されるがままに、男の身体に触れていた。
ゆっくり、少しずつ全身に指や唇を、舌を這わすのをただ感じていた。
お互いに欠けた部分を探しているかのように。

「ちからをぬいて」

貫かれる痛さなのか、戻れない怖さなのか、埋まらなかった寂しさなのか。
生暖かく流れる涙を男はずっと拭いながら、彼女は男の背中を掴みながら、
快楽とは程遠い、優しいつながりを身体に感じていた。

離れることを恐れていた。

シーツに含んだ男の汗と彼女の汗、男の泪と彼女の涙を彼女は丸めて脱衣所に置いた。
洗濯を始めた背中を抱きしめて男はもう一度

「ここにいろ」

と頬にキスをして、シャワーを浴びた。
声にならない声を出し彼女は一言

「はい」

と答え、水の音を背にして部屋を出た。
それから半年、男と彼女が離れるまで2人は互いの身体を感じることはなかった。
合わせる事がなくても会わなくても隙間の開いた欠けた物を感じることが出来ていた。
符合することがなくても、癒される何かがそこにはあった。
そこに居ることができるだけで、それだけで、よかった。

                       -彼女の求める道の基点-
※このお話はふぃくしょんです・・・と言うことにしておいてください。
そして、ちくび。。。治りました

さ か な の な み だ

2005-02-03 | こころみ
反発と傷つけることでしか自分を表現することが出来なかった。
後は彼の胸の中、肌の暖かさを求め泣きじゃくるだけ。
酒と煙草の匂いの唇を貪る様に求め続けた。
埋まらない気持ちを埋めたくて、時間が許す限り求め続けた。
要求ばかりで、受入れることをしないあたし。

「さかなの涙を知らない奴に満たされた時間は来ない」

繰り返し言われた言葉。
さかなの涙は見ることができない。
人は本当に悲しいとき、苦しいとき、自分の愛する人に弱さを見せることは難しい。
気づいて欲しくてもその人にだけは気づかれないように振舞うものだと。
相手を想うから。
自分よりも大切だと想えば想うほど弱さを、自分を、我儘を見せることが出来なくなる。
自分の大切な人に対して敏感でいなさい。
もしも言えずにいるときも暖かい場所をあげられるように。
さかなの涙を流したら少し人に優しくなるらしい。

我慢するだけでは苦しいからと、おまじないを教えてくれた。

「何も言わずに愛する人の胸の鼓動に耳を寄せ、
同じ速さで自分の中の乱れた呼吸をそっと合わせる」

我慢すればするほどに、それは効かなくなっていく。
涙は濃くなり見えなくなる。
素直になれず今まで試さなかったけど、もしもまたそんなことがあったなら、
わすれないうちに愛する人の生きている証を感じたい。
同じ呼吸で抱かれたい。