Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

おまけはいらないから まけてくれません?

2004-08-21 | 落語
仕事が終わって西新井へ。
立川志の輔独演会なのだ。

西新井のホールに来るのはひさしぶりです。
小三治師匠も志ん朝師匠も聴きに来たんです。
志の輔師匠も聴きに来た記憶があります。

父も会社を早退して家族3人で。
むかしむかしのお話です。
結構思い出の場所だったりするんです。

さてお品書き。

志の春さん 狸の札
志の輔師匠 はんどたおる
お仲入り
志の輔師匠 しじみ売り

笑いと涙をうまい具合に混ぜていただいた席でした。

志の春さんの狸の札については・・・
例を挙げると緑太さんのこれは小ダヌキが明るくかわいく、男も優しそう。だけど腕が足りない。
志の春さんのこれは小ダヌキが大人びている上に男が優しくなさそう。だけど仕草や目線はきれい・・・
どっちゃがいいんですかねぇ。
あっさりたんたんとして落ちた?って思っている間に終わってしまいました。

はんどたおる・・・
いつも思うがああいうかぁちゃんにはなりたくないけど、あながちならないとも言い切れない。
だって「お得感」ってセールスのくすぐりとしては大事でしょう?
最近だんだんとおまけものには食いつかなくなりましたがね。
あるじゃないですか、飲み物買うと首ンところにね。
よだれ掛けみたいになんかくっついてんの。
すごい好きな物だったらありかもしれません。
コレクションしてたりね。

たまに何に使うのかわかんないもんがくっついてたりします。
携帯ストラップとかそんなん1本あればいいぢゃないですか。
いくつもくっつけたら話すときに邪魔でしようがない。
なので大抵何もついていないものを買うか、どうしても飲みたい時にはレジではずしてしまうんです。
そんなん付けるくらいならまけろっちゅう話ですよね。

ん?はんどたおるか?

で、しじみ売り。

もう泣かせるン。
ボウズがおねぇちゃんの話を必死に言うまい、言うまいとするタメがねぇ・・・もう切ないん。

聴いてもらったら楽になるかもしれない。
それでわかってもらえたらもっと嬉しいかもしれない。
でも、自分の苦しみ、姉の状況を人様に話をするなんてやっぱり子供心にも話すことははばかられ、言わないほうがいいんだと言う結論を抱える。
ましてそれを言ったら目の前の人のやさしさを無下にしてしまうかもしれない。
辛さをぐっと耐えるボウズの胸の内が痛くて仕方がなかった。

玉子焼きを持ってかえっていいかと言う前の食おうとしてとどまる手元口元の表情がすんごい絶妙。

お得意のネタなのでしょう。
無駄がないなぁって言うのが素直な感想かもしれません。

たまにはいいかな、やっぱり。
きっちりとうまい「落語」をいただいた気がします。
完璧なものはたまにがうまいのかもしれません。
それは天邪鬼というものなのかにゃぁ。

前に聴いたときは柳田格之進だった気がする・・・
ちゃんとつけてればよかったなぁ。

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部屋を片付けていたら平成11年の西新井でやった小三治師匠独演会のチラシとポスター(!)が出てきた。
きゃぁぁ!たけぞう!!

ってあたし・・・どうすんだ、このポスター。
捨てられないなぁ。
(これ親父さんと観に行った気がする。
親父さんが取っておけって言ったんだった気がする。
気恥ずかしかったけど、とっても素直な気持ちだった気がする。
気がするなぁ。)

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1 コメント

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ブックマーク登録します。 (ざび)
2004-09-19 09:24:29
トラックバックだけですと後で来るのも大変なので、ブックマークさせて頂きます。

いつかどこかですれ違いましょう。
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