Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

酔った勢い 過去の過ち

2005-01-06 | 日々の種
あんな甘露で美味なもの。やっぱり過ぎたるはなんとやら。
今まで知らなかったいろんな人の癖や一面を見せてくれます。
人事ならいいんです。ひとごとなら。あたしの事はもう言えませんから。反省してます;;

去年の暮れ。
終電間際の電車に乗る。いやぁ、皆さん忘年会ですか?いいっすねぇ。
結構混んでます。
二人連れの男性がご機嫌でしゃべっている。
ぼーっとしていたあたしになにやら話しかけている。
「おねーさん、どこにいくの?おじさんたちとのみにいこーよー」
おいおい。いかないよ。

丁重にお断りする。
次の駅でどっと人が押し寄せてきてかなり密着。
「ねぇ、おねーさん。こっちのおぢさんと、こっちのおぢさん。どっちがいい?」
どっちもいやぢゃ。ぼけ。さけくさー、もう!

丁重にどちらも嫌だとお伝えする。
しばらくして片方が降りていく。
「ぢぁねー!」にこやかに酒臭い息を振りまく。
連れぢゃないっつうの。
さらにまた混みどうにも身動きが取れない。必死につり革の先の棒につかまって耐えていると。
ぐっと重力が増して人がもたれかかってきた。そのとき。

ぎゃぁぁぁぁ!!!

おぢさんの頭があたしの首もとにすっぽり収まる形に。それなら泣く泣く我慢できるがおやぢ、
人の首をなめやがった。

連日連夜忙しかったせいで結構テンパっておりました。
糸が切れた音がどこかでしました・・・
思いっきり足を踏みつけ、頭突きをかましその駅で降りました。
痴漢だと言わなくてはいけないのもわかるのですが、これで帰るのが遅くなったり電車を止めたり、
いろいろあると思うとそのときのあたしには到底無理;;
社員バッヂを見るといいところにお勤め。歳や着ている物からもまぁ上の方であろう方。
ナゲカワシイヨノナカヂャ。

とある歳末。。
終電はとっくに終わりましたが、そこから自宅までは歩いて3時間ほどでしょうか。
酔い覚ましにあるくべと夜の散歩へ。
ふと前を見るとカラフルなずた袋。ではなくおねぇさん。
急性アルコール中毒っぽいが・・・
「おねーさーん、ここで寝てたら風邪ひくよー」
ほっぺたを指でつっついてみる。
するとおねぇさんはその手をがっとつかみあたしをそのまま引き倒したのです。
にゃぁぁ!
お・・・おねぇさん。はぢめてなんでやさしくしてね
なんて余裕はなく。もしかして服ぬれてません?おねぇさん、このままぢゃしんじゃうよ。
何度も名前を聞いたり、住んでいるところを聞いたりしても
「わかんないんですよー。しらないんですよー」
を繰り返す。必死に起き上がろうとするけれど
「いたぁぁぁい!」
よくよく見ると当時流行った厚底ブーツ。でこけたらしい。
でそのまま寝てたのかよ。おねぇさん。
幸い意識はありそう。彼女のコートを脱がして自分のを着せおぶってコンビニまで。
水を飲ませると落ち着いてきたらしい。
そしておねぇさん
「帰りたいの・・・」と泣き出す。
まぢっすか?あたいも帰りたいっすよ。
もう一度名前と家を聞くと説明してくれる。遠回りだけど致し方ない。
あたしの呑み代ばいばい;;
コンビニでゴミ袋をもらい汚れたコートをしまう。
この季節つれがいると交番でもあまり引き取ってくれないし、泥酔している客を乗せるタクシーも少ない。
セチガライヨノナカヨノゥ。

明日はわが身と思いつつ、ようやくタクシーに乗る。
道を説明して一安心と思ったらおねぇさん。身の上話をしてくる。それも泣きながら。
素直に相槌を打っているとどんどんしなだれかかってくる。
えぇぇぇ、おねぇさん迫るならしらふの時にしてください。
運転手!見てみないフリはしないでください!
「おねぇさん、おうちもうすぐですよ。だいじょうぶですか?」
必死に抵抗するもなおも迫ってくる。ぎゃぁぁぁぁ。
まぢめに食われるかと思ったよ、おいら。
首筋に引っかき傷&赤いまーくが。
いやんどう説明すればいいのさ、親&当時の彼に。

ようやく送り届けそのまま帰宅。
コート・・・着せっぱなしだよ;;
当時のあたし。大人になったらこういう人にはならないようにしようと思いました。
今ぢゃすっかり・・・
身体は大事に。酒は呑んでも呑まれるな。わが身に刻んで生きていきます。