川べのお茶

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荒野地(あらのじ)

2017-07-03 | 現場のこと
ここは入間市・K邸新築工事現場。
・・・の、2階ベランダ部分。



ずらりとお行儀よく板が並んでいます。
この板は「荒野地」というもので、
木を引いてそのまま出荷されたいわゆる「グリーン材」。
まだまだ水分を多く含んでいるため、
現場で陰干ししているのです。


こちらはランダムな置き方。笑
直射日光に当てて急激に乾かすと割れてしまう為、
日差しというより風で乾かす、といった感じで。



こうして乾燥させてもやはり「グリーン(生)」、
しばらくは反ったり透いたりは当然します。
このいわば「暴れる」こと大前提な材を、いったいどこに使うのかというと、


なんとリビングの天井に、化粧材(仕上げ)として貼るのです。





この材はよく和室の畳下地などに使われるもので、
幅広の無垢材ですから良く湿気を吸います。
ただ名の通りカオは荒いですから、
設計の仕様書をいただいた段階で天井に使うと伺い、
どんなふうに仕上がるのか、ちょっとワクワクしていたのです。

結果、何ともおおらかに味わい深い仕上がり、
改めて設計事務所さんの「目の付け所」に感心してしまいました。
「美人すぎないところがいいね」とはお施主様ご家族のお言葉。
なるほど!



2階リビングから見る景色。
梅雨時期のみどりが生き生きと清々しい。
お引渡し後はこの風景をお施主様が楽しまれることでしょう。


 入間市・K邸の記事はこちらから → 
コメント
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