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👆は、Ξ⁰b(5792) baryon のヒッグスエリアによる質量解析。
標準モデルに於ける、ボトムグザイ Ξ⁰b は、三つのクォーク usb で構成されたバリオンに相当する。ボトムバリオンには、uub, udb, ddb などもあるが、質量は usb で構成されている Ξ⁰b(5792) baryon の方が軽くなっている。
また、ボトムグザイには、Ξ⁻b (5935)が存在している。Ξ⁻b (5935) のスピンは1/2なのでボトムグザイ Ξ⁰b と同じ基底状態であるが、quark構成が異なっており Ξ⁰b の u が、Ξ⁻b (5935) では d に置き換わっている。
しかし、Ξ⁰b(5792) の u と d を置き換えたバリオンは別に存在しており、 Ξ⁻b(5797) は、プラスd の質量増加が認められる。
即ち、標準モデルでは、Ξ⁻b(5797) と Ξ⁻b (5935) は、同じバリオンである必要があるのだが、その性質は全く異なっている。
この性質の違いは、本来であれば、新しい quark の存在を示唆するものであるが、Ξ⁻b(5797) と Ξ⁻b (5935) の質量差が少なすぎるために top quark の導入には至らなかったのだと思う。