17文字の世界

2006-04-14 00:07:00 | つれづれに

 愛の俳句です 
強烈なのははじきましたが
官能的な耽美的なものも惹かれます
(やはりはずしました憚れるので)

 
 ≪春の夜の 死よりしずかに 接吻す≫


死んでもいいそう思うのは辛い時では
なく幸福な時なのかもしれませんね 解説より

 

 ≪桜姫 とは月明りに 消ゆるもの≫


歌舞伎「桜姫東文章」より 幻想の女性は姿を消す
17文字のもっとも小さな物語の完成です



 ≪愛夜の ラムプのやうな ちいさな恋≫


どこか恥らうような息詰まるような
ふたりは初恋だろうか


 ≪人形の だれにも抱かれ 水草の花≫


 次々と抱かれる人形人をうらやむ気持ち
 サディスティックでエロティックで倒錯的



 ≪かなしみの みずうみがあり 泳ぐなり≫


どこにあるのかわからない無いかもしれない
 みずうみに想いをこめる 泳ぐが夏の季語



 これは『逢いたくなっちゃだめ』という
猫の写真の数々とともに編集された句集です

外したつもりが濃密な世界が広がりました
  あおば出版 より


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