Café にて

2006-01-30 23:38:06 | つれづれに

 小犬がふるえながら飼い主を待っている 外は雨。

街路樹の落ち葉が鼻先を舞って行く。


 店の奥から鼻眼鏡の主人がグラスを拭きながら彼を見て

『大丈夫だよ心配するな』口にパイプを銜えたまま話す。


 だいぶ日が陰ってきた頃、飼い主が戻って来た・・


『ごめんごめんお待たせ』『あ~寒かったね?おいで』


ずっと見上げつづけた首を一まわり大きく振って


滴を飛ばしながらやっと抱かれた顔をうずめる。


『マスター、もう大丈夫だって』『間に合ってよかった!』


 慌てた新米の新聞少年が路に新聞を撒きそうになったのだ


『こんなこと始めてよ』『慌てすぎて何も言えないままだったわ』

 そう言うと綺麗な飼い主は白い小犬を胸にくるんで店を出た。


外は静かに風が吹き抜けている。


『すいません。あのうすいません』『ご迷惑をお掛けしました』

主人は手を休めずおもむろに声に目をうつした。

『ああ、いいよ』無愛想だ。少年はマフラーを両手で握りしめて


俯いたまま立ち去らない 『ぼく!あんな犬が欲しくって・・』


『いつもいつも此処を通るとあの可愛い犬がぼくを見てる』


『可愛くて可愛くて、名前も考えてあるんですよ』


 そう言うと少年は曇った顔で暗い空を見上げた。


『雨の石畳で車輪がとられました』『でももうすぐもう少しなんです』

 店の主人は暖かいミルクを入れる。『連れて来るがいい』


『はい、見てやってくださいきっときっと可愛いですよ』


そう言うと少年は外へ飛び出し街路灯の向こうでマフラーを

大きく振る。『楽しみにしとるよ何と呼ぶのかね ああ?』 

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お題 四字熟語

2006-01-30 00:28:22 | 願い

                     
     無 我 夢 中    
                                                           

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自然がつくった奇跡の絵画

2006-01-29 01:05:01 | 驚き

 [世界遺産 リオ・ピントゥラスの手の洞窟]
  ~800以上の古代人の手形~

一万年前パタゴニアに生活していた狩猟採集民は風雨を逃れ


巨大な岩のひさしの中に無数の手形を残した


手の洞窟は気候や地理的な条件がもたらしたひとつの奇跡


南米最南端 アルゼンチン・パタゴニアの大自然

荒涼とした景色はまるで他の惑星に降り立ったかのような印象

 TBS 世界遺産 より

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アンブリアブル  ж 忘れない ж

2006-01-25 22:24:52 | つれづれに

  アズナブール 

愛のために死す ♪


  こんなにもあなたに惹かれたの 


大概悲恋でしょう 現実は


物理的に距離の隔たりを余儀なくされた裂かれた

別れなら精神的な永続性の別れにはならない

尤も永続性のある想いには終わりも別れもなく心理の領域


そんな領域が古代から人々の生きる知恵となって良識とか

宗教の基盤にもなっていったのではないでしょうか

宗教は違った面で厄介だけどね


言霊や運命のその実態が明かされることは

あるでしょうか?

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恋について

2006-01-20 05:05:00 | つれづれに

敢えて愛じゃないんですよ

どんな恋をしていますか

眠れない夜・・・なんて!?

まさしく! そうですよね 


 よかったら 囁いてください  

 


あっ!! 

お返事はなかなか出来ないですよ

 

あなたのすべてを 🎶

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今日が私の Blog Birthday

2006-01-20 04:19:15 | つれづれに

夜空に瞬く星は優しく

朝陽と共に生まれた私

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