ケサラ ケサラ ケサラ
わたしたちの人生は 階段を
手探りで 歩くようなもの
ケサラ サラ ケル ケサラ
口髭に 丈のながい白い帽子を 目深に
被ったパンやのおやじさんが 鐘を鳴らす
甘～い パンの焼けた匂いが 窓から
其処かしこから 道に 広場に 溢れる
陽気な暮らしが いつも ある
それでも 買えないときも ある
そんな時は 歩きながら 微笑んで
そっと 目で挨拶かわし 通り過ぎる
アパートの部屋にもどると 窓をあけ
バルコニーから しばらく 通りを見下ろす
小さなイスに もどかしく身を納める
外は陽気だ 日暮れには まだ少しある
こどもが母親の手を引き 楽しげに走ってくる
老婆は 身振り大きく なにかに怒り なにかに
笑っては 母親に 優しく話しかけてみせる
皆一様に パンを買っては抱え 店から出てくる
ドームの鐘が鳴った 風が ひゅーと頬をなでる
妙に寂しい あてどない想いに 空を あおぐ
胸のさけびには 誰にも 聞こえない愛がある
こころ隠せないほどの 愛に締めつけられる
部屋にもどると 階下の口笛が 彼を呼ぶ
粗い 陽気な声だ “お～い ダンいるか！”
彼はもどり 外の手摺に手をかけるが 早いか
階段を駆け下りる 後ろで鳩時計が狂って鳴る
店を終うのは お手の物さ いつもの様にだ
おやじさんは 手早く働きながら いつもの様に
困ったものさ と嘆いてみせる 店の甘い香りと
山ほどの 見込み違いの売れ残りを 袋に入れて
紅茶を淹れて パンをほお張る 絵筆を走らせる
忙しいが リズムは もう♪お手のものさ パン！
絵筆 手を拭く パン！ 紅茶♪ 手を拭く パン！
甘い香りに 甘い想い 夜更けに時計が鳴り続ける
今 そこに或るしあわせ
迫りくるときめきと 生きる喜び
忘れかけていた アノ胸溢るる想い
揺れる囁きに惑い 絶望の涙は誘う
されど変わりはしない このしあわせ
今 ここに吾或ることに 歓喜して
ビンセント・ヴァン・ゴッホ！！
あなたの悲劇のなかの歓喜に共感して
舞台観劇やコンサート・音楽鑑賞など
感性にうったえかけてくる時間は至福のひと時
読書もおなじかな
学校での勉強より余程得るものがあります
知識とおなじでなにかの時に彷彿とする様に
判断や認識の根幹になるんですね
もっとも知識は彷彿とはいきませんが
だから余計大事なんです
具体的に観た・会ったとか綺麗・悲しいとかの
その時の具現した事柄だけじゃすまない もっと
勇気とか優しさとか、姿を変えて私に働きかけて
きます 励みにもなりますし、我が身を振りかえる
手立てにもなる大事な大事な最高の体験なんです
だから、観劇録なるものはないんですよ 私には
コオロギJr.さん コメントありがとう
ございます。
ブログ拝見いたしました。 いちご お好きですか？
優しい薫りが漂う 女性のお部屋のようでした。
誉め言葉になっていませんね 失礼 ！！
素敵な詩で 『詩』と ブログ名につけるだけの
魅力が満載で すべて拝見いたしましたよ。
また、伺います。 どうぞお元気で 空 
今日花をプレゼントされた
ちいさなカードには はにかむように
「いつもありがとうね」 と メッセージが
ジムに一緒に行ってとせがんでいた家人
むずかしい年頃 の むずかしい性格
こころ優しいのは分かっていてよ
時はながれてゆきます
静かにダイナミックに
自然に抱かれて
鳥の鳴き声や
風の音
雲のながれとともに
時はながれてゆきます
静かにダイナミックに
輝きに招かれて
川の煌めきや
光の瞬き
尽きることなく 止まることなく
時は優しくながれてゆきます
物の生育には、太陽の光だけではなく
夜の月明かりも効用があるのだそうです
それは人間も植物などの生物も一緒
子どもはただ学問だけで育つのではなく
予測不能な経験を積む中でさまざまな
ことを学ぶのとおなじように、夜の眠りが
不可欠なように、生きるものに不思議な
力を与えているのだそうです
雨を存分に浴びた筍がジャングルのように
空に伸びていきます、一夜のうちにその
節が躍動するように育つさまは驚異です
明日あることを思えるのも幸せなことです
