些細なことで幸せと感じる瞬間がある
風の流れであるとか地面の石畳まで妙に可愛いらしく
際立って見えてきたり、きっとコトを終わらせた時の
安堵感や充足感がそうさせるのだと思うが
では、
美意識ってどんなときに高まるのかなと考える
本来の感性がつよく作用しているだけなのか、はたまた
浮かれたアドレナリンが知性や教養をアップさせて
判断力に魔法をかけるみたいに変異するのか、
例えばひとは恋をすると美しくなる
なにか目的を持った時でもおなじかと思うが、
オシャレに気を使い自制心も高まってくる
こころ穏やかで世界平和も論じたくなったりと
人として生きる美意識はどんなシチュエーションにも
関わる純然たる判断の根幹であってもらいたい
政治力や権力でねじふせた美の遺産は
美しさより人間の持つ恐怖やエゴが見えてくる
些細な幸福感も思いやる優しさも失うような
世界なら美意識も生きていられない
消滅してしまう