眠れるままの

2007-04-20 00:17:34 | 悲しい

夜の戸張 風を頬にうけ眼を閉じる

気配を知って巡り降りる一羽の使い 

あたりは宵の闇 窓辺で放つウィンク

魔法の効き目 烏の精を仕留めたら

いつまでも 眠り続ける季節の間に

どうか私の 愛の花を枯らさないでね

季節が過ぎたその時は 愛しい花を

遙か彼方の 愛しい人に届けておくれ

そして忘れずに 新たな季節の種を

帰る道すがら探しもとめてほしい

いつまでも眠り続ける私の枕元を

ふたたび芳しい花の香りが満つよう

だから私の 愛の花を枯らさないでね

季節がめぐり優しい風が この窓辺に

静かにそよぐ頃 あなたが咲かせた

愛の花々は 満ちてわたしの瞼は

涙で隠れるほどに濡れているでしょう

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