goo blog サービス終了のお知らせ 

Aplomb

アプロン=体のまっすぐな軸。ヨガ&バレエを楽しむサイト♪

スパイナルツイストって普段やりませんよね

2011-04-13 21:06:02 | Yoga
■ アルダ・マッツェンドラーサナ

アルダ・マッチェンドラーサナは、座位のスパイナルツイスト。ねじりのポーズです。

”半分の魚の王のポーズ”という、よく分からない名前?がついていますが、誰もが一度はやったことがあるねじりのポーズです。

カンタンに言うと長座で座り、片足を立て、その足に腕を引っ掛けてねじるヤツ。

Ardha Matsyendrasana :アルダ = 半分、マツィエンドラ = 魚族の王(マツヤ = 魚、インドラ = 統治者)

人魚(笑)? いや、マツィエンドラさんという名前の哲人がいたのだそうです。
アルダは半分なので背骨を半分ねじります。 半分ということは全部のツイストの準備ともいえる易しい基本ポーズ。

片足は伸ばしたままにでもOK。曲げてもOKです。伸ばしているほうが骨盤は立ちやすくなりますね。骨盤を立てる感覚が分かるまでは伸ばすべし!

座位のポーズは、基本的にどれも、坐骨が足。坐骨というのは座ったときお尻があたる2つの骨です。これが建物の杭のような役目をするわけです。

★ 片足を伸ばしたアルダ・マッツェンドラーサナ

①準備
 ダンダサナに座る (長座)
 片足を立て、反対側の膝の外側に置く
 手は立てた足を持ち、残りの手はお尻の辺りに置く

②ポーズ

 吸う息で骨盤をキュッと立てます。 腰を長く伸ばす!
 吐く息で立てた足のほうを向きます。
 
 ・両脇が同じ長さになるようにねじる。雑巾を絞るように!
 ・前かがみにならないのがとっても重要です。
 ・そして、伸ばしている足をフレックスにして押します。こうすると足が緊張するので、より骨盤がキッチリ立ちやすくなります。ねじりが深くなる上、内転筋もついでに使います。

③ 戻す
  吸う息で戻り、吐く息で開放。

このアサナは、上半身のねじり。膝を抱えると易しくなります。

■ スパイナルツイストのこと

背骨をねじるにも、座ってやり、立ってやり、寝てやる、というのがヨガ。
立位→座位→寝位の順に易しくなります。ま、言うまでもないことですけど…。


★その① 背骨をねじってデトックス

スパイナルツイストは色々ありますが、結局のところ、背骨をねじって何になる?というと

内臓を絞って不要物を洗い流し、開放で新鮮な血液を流し込む、

ことです。 キュ!パァ~、キュ!パァ~・・・の効果です。 

つまりデトックス!

★その② ウエストシェイプ

使わない場所に脂肪は溜まる。 つまり、普段ウエストをねじることは日常動作にはほとんどないため、ウエストのお肉はつきやすい。うごかさない=使わない、つまり、よどみ、です。

嫌ですよね~、よどんだ体。 よどんだ女?なんか暗そう。

ねじるとウエストがギュッと締められるので、ウエストシェイプに当然効きます。

★その③ 圧迫

ヨガは圧迫と弛緩の科学ともいえるのですが、このポーズ、とってもウエスト部を締めるので妊娠中はだめです。胎児まで押し流してしまったらエライこっちゃ!です。立位のねじりの、ねじりピラミッドなんかもみんなダメ!

逆に言うと便秘にいいです(笑) 

ねじりでは妊娠中にやっていいのは、寝位のジャタラ・パリバルタナーサナ(ワニのポーズ)だけです。(私はこれ、仙腸関節が緩むので嫌いです・・・なぜなのかずっと分かりませんが痛いのです。分かる先生がいらしたら是非教えてください!お願いしますっ!
誰に聞いても良く分からないといいます…)


ヨガの深い前屈

2011-04-12 21:06:56 | Yoga
ヨガといえば前屈ができるようになることと誤解している人も多い前屈。
ヨガの前屈の代表は、ジャーヌ・シルシャーサナ や パスチモッターナサナです。

ジャーヌ・シルシャーサナ → 座位の片足前屈
パスチモッターナサナ → 座位の両足前屈

Janu Sirsasana 「語源」ジャーヌ = 膝 シルシャ = 頭 + アサナ

つまり、”膝頭ポーズ”(笑) バレエをやっていると骨盤から倒すので、実際には頭は脛に来てしまいます。

あるヨガレッスンでは骨盤を倒さず、背骨を丸くして、膝に頭をつけるよう指導されました。こうすると脚の裏側、ハムストリングスは伸びず、背骨のストレッチになります。

しかし、どのヨガ教本を見ても、お腹が太ももにまずつく、とありますから、骨盤から倒すのが王道のようです。

ヨガを学んで知ったのですが、実は両足の前屈より、片足のほうがよりストレッチ強度が強いのです。

なので私的には、両足のパスチモッターナサナからやって、片足のジャーヌ・シルシャーサナに行くべきというような気がしますが・・・一般的には片足→両足という流れが主流です。

■ タダーサナ&ダンダサナ

早速やり方を書きたいのですが、その前にタダーサナを説明しなくてはいけないことに気がつきました(^^)

タダサナはつまるところ、バレエの6番のあまり厳密でないもの、です。つま先を揃えて、まっすぐ立つ。
結局のところ、コレだけ。 

ところが”まっすぐ”というのは意外にできない人が多いものです。

足首、膝、股関節が一直線になる、ということがまっすぐの定義。

しかし、O脚だと膝はこのまっすぐのラインから外にそれています。Xだと入りすぎます。

足首にねじれがあると(大抵の人は足首の骨が外に傾いている)やはり重心は外にずれます。足首が反対に内側に寝ている人は、土踏まずがつぶれています。

タダサナはこのように 骨格的限界 が如実に反映されるポーズです。 足のみならず、骨盤、さらに肩が上がっている、内側に入りすぎている、など、
カラダの個性が非常に出ます。

このような骨格の歪みを矯正する、というのが、タダーサナのコツというか、意識すべきポイント。まずは

・ウチモモに重心があること
・土踏まずが持ち上がっていること
・骨盤は傾いていない
・状態はリラックスしている
・頭は軽く背骨に乗っている

そのためには、

・足裏の4点でしっかり地面を踏みしめるために、足指を一旦パーで上げてから指を使ってしっかり大地を掴む
・小さすぎるジーパンを穿いているような気分で。クアドは持ち上げ、骨盤はニュートラルに。骨盤底をキュッと上に持ち上げる

これで重心が内側に来ます。しかし、重心というのはオフバランスにならないと感じられないもの。

最初に厳密な重心を作るのは難しいので、バレエではより重心を厳密にするためにドゥミプリエで軽く膝を曲げて爪先立ちます。爪先立つのはそういう意味で有効です。

タダーサナは山のポーズといわれています。動じない、ってことみたい。

こういう基本ポーズは奥が深く、正しくできることを目指すために他のポーズがあるともいえます。

ダンダサナは簡単に言うと長座のタダサナです。棒のポーズといわれています。
バレエとの最大の違いは、足がフレックスということです。(ダンダ+アーサナでダンダサナではなくダンダアーサナで検索すると出てきました。)

ヨガではポイントはめったなことでは出てきません。爪先立つのはキライなようです(笑)

さてやっと、ジャーヌ・シルシャーサナとパスチモッターナサナのやり方にたどり着きました・・・(笑)

■ やり方

★ジャーヌ・シルシャーサナ

① 両足を揃えて長座に座る 足はフレックスで。
② 片足を胸に引き寄せる
③ その足をパタンと横に倒す
④ 腕は軽くカラダの脇においておく。または骨盤を持つと良いです。

ここまでが準備です

⑤ 息を吸って背筋を伸ばします。
⑥ 息を吐きながら、ゆっくりと骨盤から前傾します。まず、お腹と太ももがつくように。
⑦ いけるところまで行ったら、キープ。 (キープ時間は色々です) 息は吐きましょう!吐くと緩むのです。
   
   伸ばしている足の親指を押すとモモの内側が伸び、さらに効果的になります。

ここから回復です。
⑧ 息を吸いながら上体を起こし、吐いて開放します。

これを反対側も同様に行います。 

★パスチモッターナサナ

パスチモッターナサナはジャーヌシルシャーサナの片足を持ち上げないバージョンで同じです。

効果としては、深い前屈には内臓マッサージの効果があります。またリラックスのポーズであり、副交感神経を優位にします。

ポイントは息です!  吸う=緊張 吐く=弛緩 ポーズの最後では弛緩させ続けます。

世界のゆがみがヨガブームを起こす?

2011-04-11 21:07:47 | Yoga
■ヨガと女性

ある先生から、ヨガは”本来男性のするもの”と聞きました。インドでは

 ヨガ → 男性
 インド舞踊 → 女性

なのだそうです。私はインドには行ったことがありませんが、ヨガを行う場所はアシュラムといって寺院ですし、そこで行われるヨガはリトリート、つまりご褒美、という言葉が使われていて、本場インドにおけるヨガは日本と違いかなり宗教色の濃いものであり、ゆえに男性の司祭的な地位の人がやるもの、ということが伝わってきます。本場では会社の経営者が第二の人生に取り組んだりするものなのだそうです。そして、本来は師匠から弟子へと伝えられる一子相伝だそうです。

日本で今ブームのヨガは女性の一美容法的な位置づけ。インドとはずいぶん違いますね。

むしろ日本のヨガは中国の朝の公園でみんやがやっている太極拳のような感じで、親しみやすいものです。

ところで、舞踊とヨガを考えたとき、一番大きな違いは音楽ではないか・・・と。

バレエは言うまでも無く、音楽がとても重要です。音楽が”聞こえなくても”音楽があるかのような動き、それがバレエです。

ヨガは、動かないことを究極の目的としているのだそうです。動じないことを目指すヨガ。優雅に動じることを目指す舞踏。

インドでも女性はインド舞踊ということで女性には静的なポーズの連続より”踊り”が良いのではないか、と思ったりもします。

ヨガレッスンでは音楽は完璧にBGMです…(汗)

■ その人らしい体型になる

今、ヨガの何に惹きつけられるのか?

ヨガは若い女性のブームとされています。 その場合ヨガの魅力は、ダイエット効果(笑)

でも実はヨガのダイエット効果はあまり強くなく、副次的なものです。 

日本では、子供達に姿勢についてあまり厳しく躾られていませんから、受験など過酷な子供時代を経て学校を卒業した時点で若い人たちの姿勢や体型は既にかなり崩れています。そんな歪んだカラダに新社会人として、精神的なストレスと肉体的なストレスが追加され、カラダはかなり不健康に太ります。

そこでヨガをやると劇的効果があります!

それはゆがみが取れ、体が正常な姿勢を取り戻すからです。

これが「ヨガをやるとその人らしい体型になる」と言われる理由です。

■ 例:太ももとおしり

なのでヨガで痩せる人は、歪んだ体にお肉をぶら下げていた人(笑) 

例えば、前屈であるウタナサナ、アルダ・ウタナサナ、パスチモッターナサナ、などのポーズはすべてハムストリングスを伸ばします。

すると、脚の後ろ側やお尻の筋肉が引き伸ばされるため、その上についていた余分な脂肪はだんだんとスッキリしてきます。

前屈ができることは正しく骨盤を倒せる、ということです。骨盤が正しく倒せる → 骨盤矯正。コレは効果も大きい、ヨガの成果です。ヨガを始めたばかりの人は、まずは骨盤から正しく前屈できることを目指してほしいな!!

というのは、多くの人は、骨盤が倒れていることが多いのです。日本の女性は。伝統的な内股脚は太ももを太くし、お尻を大きくするのです。骨盤が立つ、つまり、正常な位置に戻るだけで、お尻が小さくなります。 

お尻の割れ目。 割れ目が開く方向にお肉が外を向いていればお尻は大きく、お尻の割れ目へ肉を向ければ小さくなるのはすぐにイメージできますよね。

骨盤矯正の効果はこうした下半身の肉に居場所を与えない(笑)!のみに留まらず、骨盤が開くことで下垂していた内臓が持ち上げられることにより、ウエストも出現します(^^)あるべき場所に内臓が戻るだけでウエストが出てくるのです。

しかし、これら効果はすべて”歪み”に起因しているのです。

つまり最初からゆがんでいない人には、期待したほどの痩身効果はアリマセン。 

つまりヨガでの痩身は脂肪の燃焼ではなく、コンディショニング効果によるものなのです。

コンディショニングがこんなにも人気を集める時代・・・。つまるところ、世界そのものが歪んでいる!? ということなのかもしれません。

必見!ポール・グライリー氏の『ヨーガのための解剖学』 

2011-04-10 21:08:41 | Yoga
■ヨガに無くてバレエにあるもの

ヨガに無くてバレエにあるもの、それは正面。

舞台芸術であるバレエは誰かに見せることを基本にしています。
だから”正面”がある。正面だけでなく、1~8まで方角が決められていますよね。

大体はクロワゼ(8番、2番)が一番多く出てくる方角です。真正面ってのは立体感がなく
平板でつまらないのであんまりやりません。

バレエをやっている人ならば、2番を向いて!といえばぴたりと2番を向く。

このカラダの方向という考えは便利だなーとヨガをやっていて思います。ヨガではおへその向きをあまり言いません。

これはアサナ的には良くない。 骨盤の向きというのはかなり重要で、伸ばすべきところを伸ばすにはどっちにおへそが向いているか、意識が必要です。

ところが方向という概念がないので”正面”が曖昧なんですよね。ほーんと困っちゃう。

ポーズ(アサナ)はまぁ人に見せるためのものではないからなのかもしれませんが・・・。
そういえば英語では、アサナのことは、Posture(姿勢)と書かれています。

■バレエに無くてヨガにあるもの

それは、人の骨格の限界を知ること。足るを知る心です!!!

最近、ポール・グライリー氏の『ヨーガのための解剖学』というDVDを購入しました。コレは超オススメ!!バレエしかやらない人もぜひ見るべきです。

ヨガワークス ヨーガのための解剖学(DVD)


これを見ると、例えば、先生の指示にあるように鎖骨を下げながらアンオーするのは骨格的にムリな骨格の人がいることが分かります。

同じく足についても足首の可動域はレッスン量で広がるものではないのが分かります。ターンアウトも同じです。人は生まれついた関節の可動域を超えることはできないのです!特に大人は!

だから、ワガノワ式では、最初から関節の可動域が広い子供だけを選んでバレエ教育をするわけです。

努力でなんとかなることとならないことがあり、骨格は努力で変えれないもの。自分の体でできることをする・・・そういう足るを知る、マイベストを知る、という心はバレエにはもっと必要のような気がします。

でないと体を壊す人続出・・・・

そういえば一方、ヨガではなぜか、脚を外旋すると股関節の可動域が広がり骨がぶつからず高く上がる、ということは知られていません。

同じ原理で腕も外旋すれば肩を下ろしつつ挙げれますが、あまり知らないようです。 

何年もインストラクターをやっている人に言ってみたら、あら、ホントだ、みたいな反応。

こっちが拍子抜けします。また脚の内転筋のことはあまり知らないというか強調されていません。

バレエをやっている人が当然のように内転筋を使って立つ、英雄のポーズ1番やランジ。
脚の意識が不足しているのだそうで、美脚効果がなかなか出ないのが悩みなのだそうです。美脚といえばバレエですよね!

どうも脚より上半身の柔軟性に力点が置かれているのがヨガのようです。
上半身より下半身への意識が優先しがちなバレエとは反対ですね。

そういう意味でもバレエとヨガは補完的な関係にあるような気がしてなりません。

アーサナはヨガの”単語”

2011-04-09 21:09:30 | Yoga
■ ヨガとバレエ何が違うのか?

ヨガとバレエ何が違うのか?というと、バレエレッスンの場合、どんな偉大な先生でも、
どんな初心者の先生でも、プリエに始まり、タンジュへ進み・・・というスタイルが偉大なる伝統として確立されています。

つまり、アンシェヌマン(コンビネーション)を組むのは考えても、レッスンCDにあわせていれば大体クラスは出来上がってしまいます。

ところが、ヨガの場合、レッスンの構成方法に決まった流れがありません・・・(汗)

これが多くの流派が雨後のタケノコのように発生する理由ですね。それこそ、クラスの作り方は先生の数あっていいわけです・・・。

■ ヨガのシーケンス

バレエのパに相当するのがヨガではアサナです。

バレエのアンシェヌマンに相当するのが、ヨガでシーケンスと呼ばれる、アーサナを2,3ポーズまとめたものです。

例えば立ちポーズなら、同じようなスタンスを取る、英雄の2番やパーシュバコナーサナを続け、さらにトリコナーサナを足したりします。

できるだけ無駄が無い動きにする、というのがコツといえばコツなのですが、発想的には
”このスタンス作っちゃったからついでに似ている○○のポーズもやっちゃえ”という感じです。
似ているポーズ(アーサナ)は効果も似ており、まとめてやるとより効果的です。

これをやると、今度はその動きを中和するための運動(使った筋肉はリラックスさせねばならない)が必要になり、座位、寝位になど、別の体位で、カウンター的なアサナを入れることになります。

■ ヴィンヤサ

シーケンスに似ているもので、ヴィンヤサがありますが、これは呼吸と動きを連動させたもので、太陽礼拝が代表的です。 

太陽礼拝は細かくアサナ的にいうと、

 タダサナ(吐)&頭上合掌(吸)
 ↓
 ウタナサナ(吐)&アルダウタナサナ(吸)
 ↓
 プランク(吐)&アルダチャタランガ(吸)
 ↓
 アップドッグ(吸)&ダウンドッグ(吐)
 ↓
 アルダウタナサナ(吸)&ウタナサナ(吐)
 ↓
 頭上合掌(吸)&タダサナ(吐)

という 2つの(吸う息)&(吐く息)のコンビネーションになっています。これで朝のカラダを目覚めさせる運動つき深呼吸法というようなものなのですネ。 一回の太陽礼拝で6回の大きな息をしています。

このようなものがヴィンヤサです。動きは滑らかに止めない。ポーズを一つ一つ止めて作るのはシーケンスです。

バレエでは呼吸でつなげる動きといえば、レベランス、リンバリング、あるいは、アダージオがヴィンヤサに似ています。どの流派でも同じようなことをやっていますよね。

余談ですが、なんと伝統的には太陽礼拝って朝4時に(^^;)12回もやれって言うんですよ。そりゃカラダも目覚めますって。


■ 自由なクラスの構成

しかし、ヨガには、前述のようにバレエクラスのような構成がありません。

プリエ→タンジュ→デガジェ→ロンデ→・・・・グランバットマン→フロア→アダージオ→小ジャンプ→大ジャンプとつながるような確立した流れがありません・・・。

これは困った! 結局、一般的な運動系プログラムと同じように、

準備運動 → ウォームアップ → 軽い運動 → きつい運動 → リカバリー → クールダウン → 休息

という一般的な流れに従って、ヨガインストが独自のさじ加減を加えていくことになります。

ヨガ独特といえるのは、準備運動の一部に呼吸法が入れることでしょうか。大抵の運動は、ラジオ体操だって深呼吸で始まりますからこれだって別に普通のことかもしれません。

そのほか、最後のリラックスがシャバーサナ(屍のポーズ)で終わるのはヨガのお決まりですよね。

しかし、その間はバレエと比べれば非常に自由度が高く、どんな風に組んでもいいのです。

これが色々なヨガスタイルができる原因ですね。

バレエにもスタイルというのはあります。
ロシア式とロイヤル式は違いますし、フランスのバレエはアレグロ重視です。イタリア式ではパの呼び方が違いますし、手のポジションの数え方も違います。 でも、どんなバレエでもバーでのプリエに始まり、フロアでのジャンプで終わる。世界中でバレエが共通言語といわれるのはそのためです。

そうした共通のクラス構成が無いヨガ・・・レッスンを組み立てるのはバレエよりうんと難しいです!!

バレエは笑い ヨガは祈り

2011-04-07 21:10:32 | Yoga
今日は久しぶりにバレエのレッスンを受けました・・・約1年ぶり。

バレエとヨガ・・・決定的な違いは”笑い”。

バレエは非常に難しいことをするのでどう転んでも大人から始めたバレエは”なんちゃって”。

運動そのものとしてはヨガより格段に高度なのですが、はっきり言って難しすぎてまともにできないので、しょっちゅう先生からツッコミが入ります。そのつっこみが面白いのですよね。

今日は先生「脚が痒くて痒くてたまらない、でも掻けないの。痒い~って感じでクッペして」(笑)

結果バレエは爆笑有酸素運動に。 

■ ヨガは祈り

ヨガはどちらかというと”笑い厳禁”・・・。厳禁ってワケでないのですが、笑う理由がありません…。結果、静寂を愛する。心を穏やかに保つ。穏やかにしたいときにはヨガが一番です。

ある意味ヨガは祈りに似ています。求道・・・でも、修行とか修験道である必要はありません。

ヨガはもともとが求道的な行者的なモノなので、ストイックといえばストイックなのですが、運動の中身そのものとしては難しいことはないし、またする必要も無いのです。
運動習慣のある人は、そこにある意味の物足りない部分があります。

例えばアサナに入れないとき、もしかするとそのアサナが少々やさしすぎる、という場合もあるかもしれません。

というのは難しいことをやっていると考えている余裕がないからです。これはバレエで証明できます。

ヨガではカラダの声を聞くことを要求されますがカラダというのは声が小さい。

大きな声でないので聞くのにコツが要ります。カラダが声を上げないとき…ちょっと
意地悪だけれども、ちょっと苛めてみます。ウエストならギュッと絞ってみる。

するとヤダー!とか、きもちいいー!とか体が刺激に対して声を上げます。そう刺激の
強弱はもっているカラダという乗り物次第…声を上げやすいカラダにのっている人(つまりカラダが固い人)はラッキーですね。とっても聞き取りやすいカラダ。

ヨガは聴くことが大事であって耐えることが大切なことではないので、ヨガ的にいうと
カラダの固い人のほうが少しの動作で体の声が聞こえてラッキーなのです。

逆に、カラダに大きな声を出させなくても、小さい声が聞こえるように聞き取り能力のほうを向上させる、ということもできます。それには瞑想が役立ちます。

アサナはある意味、動きながらの瞑想です。

■ 一人の時間が反映されます

ヨガもバレエも、実は一人の時間の過ごし方が反映されます。
そこだけは共通項。

一人でちょっとでも復習していると、その動きには自立性というか、言われて動かしているのではない、自分から動かしているという”こなれた”感じをかもし出し始めます。

そこが実は一番先生が見ているところかもしれませんね~

「痒い痒い」って感じのクペ、練習してるかしてないか、5分の復習が「痒い痒い」動作に現れる…

太陽礼拝に、はとのポーズ、やっていなかったらなんとなく決まらない。

カラダって正直すぎて怖い!

ヨガとストレッチ

2011-04-05 21:11:26 | Yoga
■ 読了 基礎から学ぶ!ストレッチング

『基礎から学ぶ!ストレッチング』 を読みました。

この本を眺めていると、ストレッチのポーズとヨガのアサナ(ポーズ)はすごく似ています。

もちろん、ヨガはご褒美を求めてやるものではない。というのは、ご褒美がないとヤラナイ、となってしまう考え方を産むからです。 

結果が出ても出なくても、やるもの・・・やることで自己対話を深めていく、そのことで、その人が成長するもの。
それがヨガ。ご褒美はいわば結果。

となると、ストレッチと言うご褒美、を求めてやるのは外道という考えもあります

でも、どの筋肉がどのアサナで伸びるのか?を知っておいても無論、害はないでしょう!

もっとも、筋肉の名前なんて知らなくても、各アサナで、心地よいポイントを感じることで十分伸びているもの。

その伸びている場所に、実は名前がちゃんとついていました~!ってことに過ぎません。

ま、英語でもしゃべっていて正しくしゃべっていたら、たまたまその話し方には文法にちゃんと名前がついていた~ってことと同じですね。

文法から学ぶとツマンナイのと同じで、目的にしてしまうと楽しさが半減してしまうのでご用心!

 首回し=僧帽筋
 腕を後ろに組む=三角筋
 ねじりのポーズ=内・外腹斜筋
 鋤のポーズ=脊柱起立筋
 ランジ=腸腰筋
 後屈系=脊柱起立筋
 前屈(ウタナサナ、ダンダサナ)=ハムストリングス
 仰向けの英雄のポーズ(スプタ)=クアド(大腿4頭筋)

どうでしょう?おおよそ、想像がつく筋肉ばかりですね? ここまではニュースなし、な感じですね!

■ 効いているのは、筋肉か?関節か?

カラダの可動域が制限される原因のひとつは筋肉、もうひとつは関節です。筋肉が固いのか、関節が固いのか?それが問題。

筋肉はストレッチで可動域は広がりますが、関節はほとんど広がりません。っていうか広がると危険!

広がりすぎる関節の人に必要なのはむしろ筋トレです。例えば、私は反張膝ですが、これは膝の関節の可動域が広すぎると言う問題。あと足首が柔らかい人も、ポアントでは立てないので筋トレが必要な人です。腰椎もそういうことがありますから、気をつけてくださいね。

広がりにくい関節の中でもポーズによっては関節の可動域を広げることを目的にしたものがあります。

 Cat=胸椎
 ねじり系=腰椎

■ 柔らかい=リラックスしていること。

関節はほとんどストレッチされないので、一般的にはほとんどストレッチという場合、筋肉のストレッチを指します。 

つまり、カラダが固い、というのは、筋肉が固い、こと。

【2つの筋肉の硬さ】
 ①筋肉の質が固い。材質的に固い。 → こわばり。血行不良。筋肉痛(筋緊張)、肩こりなど。
 ②力が入って固い。           → 力を出す筋力。 抜けば緩む。 

こわばる、というのは要するに血液循環が悪い、ということなのです。 

ドロドロ血?かどうか分かりませんが循環が悪いと色々なものが排泄されずに溜まってそうで、ヘルシーとは言えませんね。

②の状態が永続的になってしまったのが①。ずっと緊張しっぱなし・・・リラックス、つまり、緩みが足りないのですね。

そこで緩めるためのストレッチに大きな価値があるわけですね。

■ リラックス → 自律神経 → 呼吸

リラックスといえば、自律神経ですから、リラックスが足りないと言うのは、身体的には、ずっと交感神経が優位にあることになります。 副交感神経を優位に持っていく動作、といえば、西洋医学的にも呼吸が挙げられます。特に吐く息。 

だから、時間がなくてヨガができないときは 深呼吸だけでも、ものすごく意味があります。

■ ストレッチの種類

ストレッチには普通にやる静的ストレッチ以外にも何種類かあります。

【ストレッチの種類】
 静的ストレッチ :普段ストレッチと言っているもの。カラダが温まっていない状態でやると痛める
 動的ストレッチ :バレエなど 反動をつけて伸ばすもの。 
 PNF :パートナーと組んで伸ばす、他動的ストレッチ

 体幹モビライゼーション: 関節の可動域を大きくする
 コアコンディショニング : 関節を回転させることで正しい位置に戻す

どれも、静的ストレッチの欠点を補いながらストレッチの効果を向上させるためのもの。

ヨガは、アサナであって、動作ではない。動的ストレッチのような反動を使う動きはないし、例えば、ラテンダンスのように腰を回す回転運動もありません。個人の精神修行の一部がアサナなので、誰かと一緒にやる、ということもありません。

なので、ヨガでアサナを深めつつ、動的なものをいれていくとうまく釣り合いが取れるのは自然なことですね。

どんな運動でもいいと思いますが、バレエなんかピッタリ!(我田引水ってヤツかな~笑)

■ 他動的

また緩めるという意味では、マッサージや整体などもあります。しかし、マッサージは受動的なこと。

自分で動かし、そして緩める、という能動性がありませんから、永遠にマッサージしてもらえる財力がある人以外は現実的な解決策ではありませんね(^^;)。天は自ら助く者を助く、です。

他動的といえば、お風呂での血行促進効果も他動的です。お風呂の後にストレッチするのは理にかなっていますが、自分の運動で温めたカラダではないため、筋肉の温まり具合は質的に違う・・・あまり強烈なストレッチには向いていません。ほどほどに。

■ 最適は運動後

やはりそうすると、カラダがホカホカしている段階でストレッチをするのが一番良く、そうなるとベストタイミングは運動後しかない。

運動前はコアコンディショニングなどがオススメです。というのは関節が歪んだ位置にあると運動の成果も上がりにくいからです。

軽く回して関節の位置を整え、怪我を防止しましょう。


ヨガしてからバレエへのススメ

2011-04-04 21:12:27 | Yoga
ヨガとバレエ・・・近いようでいて遠く、遠いようでいて近い。まるで陰陽のようです。

■ 呼吸?それとも プリエ?

ヨガでもっとも素晴らしいな!と思うのは、呼吸への意識です。 

人間の体内へアクセスする方法としては、呼吸だけが唯一、とも言えるものです。
呼吸は体だけでなく、心へもアクセスできる手段であることは”深呼吸”で皆経験済み。

なぜか、バレエでは呼吸はほとんど強調されません。もっと呼吸法を取り入れたレッスンがあってもいいのにな・・・。
もちろん、美しいアームスなど、呼吸のタイミングとあっているものですが、呼吸はあまり強調されないのです。
先生達に聞いても、「自然に」とかテキトー(笑) 回転中は息を止めている?している?そんなことも分からない。

しかし、コンテンポラリーダンスなどでは呼吸に合わせた動きが出てきます。これはやってみると、快感覚!!
運動オンチの人ほど目からウロコです。呼吸とはすなわちリズムなので、運チとオンチは一緒だったんだ~(^^)と納得。
(私はかなりオンチで、縄跳び飛べません・・・汗)

一方、ヨガで驚くほど強調されていないのはプリエの凄さです。つまり、スクワット。

バレエでは基本中の基本であるプリエ・・・これがあまり出てきません。 コンビニでたむろ中のヤンキーみたいなポーズ(笑)があり、マーラーサナというのですが、これが唯一スクワット。 花輪のポーズと言われていますが、パッと見、花輪どころか、
とても乙女がやりたいポーズとは思えません・・・(笑) まぁプリエとてステキ!とはいえないポーズですが・・・。

バレエの場合はプリエが基本のキなのは、ジャンプや回転があるからですね。ジャンプするには大地を押すしか”力の源”がないからです。ヨガにはジャンプする、という動きはありません。

■ 動かないこと、vs 優雅に動くこと

ヨガのポーズ、アーサナは、ポーズであって流れではない。バレエにおいてはポーズは型、1通過点に過ぎない。
連続写真のどの瞬間でも美しいことが求められています・・・・つまり、美ポーズの連続=動き、っていう発想ですね。

でもヨガは途中が美しいかとか考えません。その点は楽なのですが、楽でないのはポーズの維持。

なぜなら、ヨガの究極は座禅の瞑想だからなのです・・・つまり微動だにしないこと。

動いてナンボのバレエとはずいぶん違いますね。もちろん、違うのは当然ですけどね(笑)。

でも、バレエをやる人にはヨガしてからバレエレッスンに行くと、動きやすいという人が多いと思います。
私はそう。なぜかな?と思うと、やっぱりバレエは体の使い方としては偏っているからなんではないかしら?

ターンアウトばっかりして、内旋はしないですしね。それがバレエダンサーの故障の多さ、につながって
いるような気がします・・・ほんと、上達すればするほど、バレエは体に悪い・・・(^^;)。

■ ヨガ → ストレッチ → 浄化

何らかのエクササイズ効果を求めて、アーサナ(ヨガのポーズ)を行うのは、ヨガの本質的な意味(自己との対話)からみると少々外道のようにも思えますが・・・そこんところは、”まだまだ修行が足りん!身”として、自分に許してあげましょう(笑) 人間ですもの、何かお得があれば、ヤル気も湧きます♪

ヨガは一般的にはストレッチのポーズと思われていますが・・・目をつぶってやっている人たち・・・「ああ~伸びてきもちいい~」って言ってそう? ちょっと違うんですけどね、でも近い!

目をつぶることが多いのは瞑想に近い心境だからですね。自分の体に問いかけるには、外界をシャットダウンしたほうがいいので。 伸びて気持ちいい~ってより、「ねえ?カラダ君、今日の調子どお?」って聞いているみたいです。

それだけでなく、ヨガでヘンなポーズ(笑)を取っているといいのは・・・自分の肉で自分の体を押すことです。

例えば、前屈。バレエでもやりますよね?前のカンブレ。ヨガではウタナサナというポーズが立位の前屈です。
このウタナサナの座ったものが座位の前屈(パスチモッタナーサナ)。バレエではレッスン前のストレッチで出てきます。

この前屈、便秘にいいって知っていました? (笑)

体をケータイのように真っ二つに折る → おなかのお肉が邪魔で折れない → でも前屈!   → 結果、おなかでお腹を押すことになる

これがお腹のマッサージ効果になります(^^)。 お腹に入っているのは?腸!ということで、便秘が気になる人は朝に前屈すればいいわけです。ところが痩せていて体が固いと、マッサージするのにはお腹のお肉が足りず(^^;)
お腹でお腹を押す、ということにならないから、少々お腹の肉が入りきらずに困るくらいが、マッサージ効果としてはバツグンですね(笑)

ねじるポーズは特にこういう効果が高い。でも他のポーズも実はぜーんぶ、自分の体重で自分の体のどこかを押す、ということなんですよ。どこを押しているかと言うと、重力のかかる場所。

押すことで、腸の内容物だったり、リンパから流れる老廃物だったり、体脂肪だったり、古い息だったり色々な”出したいもの”をカラダから追い出します。

ヨガには、自浄という自分をキレイにする、浄化するという概念があります。うーん、もともとはキレイだった自分に戻る。いいですねぇ!(笑)

バレエはキレイになる、という意思が必要。ベクトルが違いますよね。きれいになりたいと思えば誰でもなれる!のがいいところだけど。

ヨガはある意味自力整体にも非常に近い。 だから気持ちよくなって当然ですね。

お化粧でも、お化粧する前に クレンジングでしょう? クレンジングに熱心なのは、西洋国より東洋の国ですが、どっちも”キレイ”に必要なように、バレエがメイクアップだとすると、ヨガはクレンジングです。だからバレエ前にヨガがオススメ!

バレエは一説に動的ストレッチといわれています。だから、カラダは押すんではなく、伸ばす。 上へ上へと希求するカラダ。
 

  ヨガ     バレエ
  ↓       ↑
 →・←     ←・→
  ↑       ↓

でも、中の黒点がしっかりとした核として必要なことは、一緒なんですよね~。


《ヨガ vs バレエのまとめ》

        ヨガ       バレエ
ポーズ     維持       通過点
呼吸       ◎         △
スクワット    △         ◎
       自己との対話  相手へのプレゼン
カラダ     マッサージ   動的ストレッチ
          押す       伸ばす
         求心的      放射的
上達すると・・・ カラダに良い  カラダに悪い
目        閉じる       見開く
      自分に魅了される   相手を魅了する
音      単調なマントラ    音楽的