ジョン・ノイマイヤーの『マタイ受難伝』友達にお家に来てもらって鑑賞会しました。
宗教的バレエって日本人には難しいですね?
白い衣装のモノトーンな世界。厳かな雰囲気・・・。
ノイマイヤー氏自らが踊るキリスト…。
これは西洋人の精神性の核に触れるような作品ですね。
でも、日本人はキリスト教になじみがないのでストーリーが追えないね。
なんだかね、アンドレ・ジイドの『田園交響楽』を思い出しました。
キリスト教世界の重苦しさ、人間性の抑圧感が…。
『ベニスに死す』と違って、ほんのちょっとのおちゃらけたところがない
感じで見ているほうが息苦しい感じ。この息苦しさが狙いだと思うのですが
日本人も内面的葛藤って色々あって大変だけど、ヨーロッパ人も大変ね、
みたいな感じでした。私たちはキリスト教的観念の傍観者なので、どうしても
そう思っちゃいますね。心の中が色々複雑そう。これが同じヨーロッパ人が
みたら色々と心中複雑に共感するのかもしれません。
罪悪感、という感情は、人間感情の中でも相当ややこしい部類ではないかと思います。
というのは、とりあえずキリストの受難って”信者の救い”のためになされたって
ことになっていますもんね。あっちでは。キリストが処刑されたのはみんなのために死んでくれた、ってことになってるんですよ。キリスト教もややこしい説明をしたもんです。ですからキリスト教徒と罪悪感というのは切っても切れない仲って
いうか、生れ落ちたときから罪を背負って生きているんですよね。
そういうややこしさを秘めたバレエのようでした。
でも人魚姫、椿姫でおなじみになったダンサーが別の踊りを踊っているのを
みるとなんだか親近感が・・・。こういう役も踊れるのね、みたいな。
ともかくとってもシリアスなバレエでした。
バレエに苦悩ではなく、喜びの表現や人生の躍動感の再現、
日常を忘れて夢のひと時を…と考えるより、どちらかというと今ツライ目に
あっている人が見ると心が癒されるバレエかもしれません。
宗教的バレエって日本人には難しいですね?
白い衣装のモノトーンな世界。厳かな雰囲気・・・。
ノイマイヤー氏自らが踊るキリスト…。
これは西洋人の精神性の核に触れるような作品ですね。
でも、日本人はキリスト教になじみがないのでストーリーが追えないね。
なんだかね、アンドレ・ジイドの『田園交響楽』を思い出しました。
キリスト教世界の重苦しさ、人間性の抑圧感が…。
『ベニスに死す』と違って、ほんのちょっとのおちゃらけたところがない
感じで見ているほうが息苦しい感じ。この息苦しさが狙いだと思うのですが
日本人も内面的葛藤って色々あって大変だけど、ヨーロッパ人も大変ね、
みたいな感じでした。私たちはキリスト教的観念の傍観者なので、どうしても
そう思っちゃいますね。心の中が色々複雑そう。これが同じヨーロッパ人が
みたら色々と心中複雑に共感するのかもしれません。
罪悪感、という感情は、人間感情の中でも相当ややこしい部類ではないかと思います。
というのは、とりあえずキリストの受難って”信者の救い”のためになされたって
ことになっていますもんね。あっちでは。キリストが処刑されたのはみんなのために死んでくれた、ってことになってるんですよ。キリスト教もややこしい説明をしたもんです。ですからキリスト教徒と罪悪感というのは切っても切れない仲って
いうか、生れ落ちたときから罪を背負って生きているんですよね。
そういうややこしさを秘めたバレエのようでした。
でも人魚姫、椿姫でおなじみになったダンサーが別の踊りを踊っているのを
みるとなんだか親近感が・・・。こういう役も踊れるのね、みたいな。
ともかくとってもシリアスなバレエでした。
バレエに苦悩ではなく、喜びの表現や人生の躍動感の再現、
日常を忘れて夢のひと時を…と考えるより、どちらかというと今ツライ目に
あっている人が見ると心が癒されるバレエかもしれません。