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春の祭典 バージョン色々

2009-02-23 22:45:48 | 舞台を楽しむために♪
『春の祭典』

バレエファンなら一度は耳にしたことがあるバレエ…。

でも、なーんか、イマイチ、ぴんと来ませんね。
だって、発表会でやる作品じゃ絶対ないし!(笑)

私にとって”春の祭典”はベジャール版東京バレエの『春の祭典』。
だってねぇ、日本人ですもの。

どうも100年も前のバレエ・リュスで、ディアギレフが芸術監督だった頃
ニジンスキー振り付けで暴動が起きるほどの大センセーショナルだった、
という”伝説”の方が先行して、”どうも、すごいらしい”という情報だけが
耳年増的知識として、入ってきてるのですがなんせ100年前のこと…
はっきり言ってどう何がすごいのか?

ベジャールバレエを見慣れた私たちには、肌色のユニタードの集合的な
ダンスしか思い浮かびません…。ベジャール版も当時はブーイングが来て
若きベジャール自身が説明に奔走したそうですが、私たちにはそんなに
ショッキングということはもうないですよね。多少エッチっぽい雰囲気は
確かにしますが…(でもバレエってゲイの人多いし…)

とりあえず、春の祭典ってどういうもの?ちょっと調べてみました。
ともかく『春の祭典』は、これでもかってくらい色々な人が
振付けていて、色々なバージョンがあるんですね…

■春の祭典 ざっくり

1913 初演 ニジンスキー版 
   上演は8日間しかされず、大騒動を巻き起こした

1959 ベジャール版

1962 マクミラン版

1972 ノイマイヤー版
1975 ピナバウシュ版

1984 グレアム版

1987 ニジンスキー版 復活上演。(現在ではオペラ座の定番)
   1979~8年かけて舞踏史学者のミリセント・ホドソン 
           ケネス・アーチャー夫妻によって復元

1999 勅使河原版

2001 アンジェラン・プレジョカージュ版

2003 振付師ウヴェ・ショルツ版

もっと他のコリオグラファー版もありそうです。

今年(34回目)のバレエ週間

2009-02-19 18:41:02 | 舞台を楽しむために♪
そういえば、今日のハンブルグバレエブログには
珍しく、ノイマイヤーさんの言葉が載っていました。
人魚姫が日本では初演なので観客の反応に不安で一杯、とのこと。
でも反響はすごいみたいですよね。早く見たいなぁ。

カーステンのブログには、ちゃんと人が左側通行なのがスゴイ、と書いてありました。関西ではそれが右側通行なのに気が付いてくれるかな?

今年のハンブルグバレエ週間、ちょっと心持ち行ってみたいなぁなんて気で調べてみたら、内容のすごさに圧倒されました…。これがこれまでハンブルグでは毎年あったんですねぇ。SFでも確か5月下旬くらい?はバレエのシーズンでマチネ・ソワレでバレエをやっていてその時期は三昧していたんですが、ハンブルグバレエは
プログラム構成が凝っている。

今度はバレエ・リュス100周年記念、バレエリュスへのオマージュらしいです。
最初の週は無理でも7/7~12までのくらいなら行けそうかなぁ?なんて…

6/28 6/30
バレエリュスへのオマージュ
アルミーダの館 (Le Pavillon d'Armide)
  放蕩息子(The Prodigal Son)
 春の祭典(Rite of Spring = Le Sacre du Printemps)

7/1 椿姫 (The lady of Camellia)
7/2 シーガル(The seagull)
7/3 人魚姫 (The little Marmaid)
7/4 シルヴィア (Sylvia)
7/5 ニジンスキー(Nijinsky)

7/7、7/8 
  フランス国立振り付けセンター=ロレーヌ・バレエ団 
   ストラヴィンスキーの結婚 (La Noche)
   テロ・サーリネンの結婚 (Mariage – Tero Saarinen)
   ペトルーシュカ (Petrushka)

7/9 ダフニスとクロエ(Daphnis and Chloe)
牧神の午後(Afternoon of a Faun)
ノイマイヤー版 春の祭典(La Sacre)
7/10 ヨゼフ伝説 (The Legende of Joseph)
いにしえの祭り (Verklungene Feste)
7/11 アルミーダの館/ 放蕩息子/春の祭典
7/12 ニジンスキー・ガラ (Nijinsky Gala)

The little marmaid is as lonely as Theremin

2009-02-17 21:01:54 | 舞台を楽しむために♪
レーラ・アウエルバッハへのインタビューがパンフレットに乗っていますが
分かることは、二人の創作の過程が、相手との発想のやり取りだということです。

話が合う友達とは色々な発想の刺激になってすごく楽しいものですが
そういう感じ見たいですね。

このサイトでバレエ向けに演奏されているのではない、コンサート版が
聞けます。Chimera(キメラ)という名前の交響曲だそうです。(http://www.leraauerbach.com/catalogue/chimera.html)。
メインになるソロ楽器、テルミンとバイオリンは人魚姫の二面性を反映しているのですね。
 
 バイオリン=人間的な面
 テルミンは人魚姫の本質=あの世

それにテルミンって、妖しい音色、ってところが、アンデルセンの原作で人魚姫は忘れがたい美しい声を持っているのでそれをテルミンで表現しているんですね。

それに、テルミンって普通オケに使うような楽器じゃないし、のだめでも出てきましたけど、特殊な楽器みたいなので、特殊=孤独だということで、人間界にも海にも属していない人魚姫の立場とある意味同じことがテルミンにも言えるのだそうです。

よく考えられているんですね。



今日はOFFみたいですね~

2009-02-16 09:10:41 | 舞台を楽しむために♪
今日のハンブルグバレエのブログ、読みごたえありましたネ!

実は昨日は、衝撃の事実告白!!と思ったら、バレエ団の人の話では
ありませんでした(笑)(妻との出会い話・・・)

Carsten Jung(カーステン・ユングで読みはいいのでしょうか?)さん舞姫4人とリハした?あわせるのが大変!とかって書いてある?多分?
いや~男性は大変ですね。にしても水分くらいちゃんと取らないとダメよ、
なんて・・・(笑)

高円宮様がノイマイヤーのファンだったとは!なんて趣味がいいのでしょう!

牧阿佐美さんとシルヴィアはお知り合いだったんですね。
椿姫、ノイマイヤー版のほかに、アシュトンと牧阿佐美版がありますよね。

とてもおいしくてドイツに帰ったような気分だったというスープ、
何のスープ?英語ではレンズってなるんですけど、レンズ豆(lentil)
のスープかなぁ。ドイツでもレンズ豆のスープ飲むのかしら?

やっぱり食べ物はドイツと日本では違いますよね。ホントは日本にも
もっとマクロビっぽい店が多ければいいんだけど…。日本の外食は
体に悪そうなお食事が多いですもんね、基本贅沢食、なので。
私も1ヶ月ホテル暮らしとかして随分太ったことがあるので同情しちゃう。

あ、そうだ!神戸方面は、日本国内のドイツブレッド先進国とってもおいしいですよね。神戸ってパン、ドイツ系だし、ソーセージもおいしいよね~。
神田精養軒の黒いパン、あれに感動したドイツ人知ってるわ~。たしか
阪神に入っていたような。ってなんだか教えてあげたいわ~。


でも、やっぱり忙しくて、早くて全然ショッピングにも観光にもいけないそうです。

今日は休みのはず、ゆっくり休養していただけますように。


ノイマイヤー人魚姫のこと

2009-02-12 11:43:58 | 舞台を楽しむために♪
ここに07年のニジンスキーガラでの人魚姫のことがかいてあります。
これを書いている人は旦那さんが元ハンブルグバレエで踊っていたという、ご自身もバレエをされる方。ダンサー同士の関係が垣間見れます。
プライベート写真が一杯あるので見てみてね
http://thewinger.com/2007/hamburg-gala/

バレエリュスでディアギレフに師事した最後の方85歳だって!のレッスン
についてもかかれています。

人魚姫のこと
観客の反応がとにかくスゴイ!このバレエって、観客が見ているバレエに取り付かれてしまうみたい。
ファンはジョンの作品を詳細に検証しているし、先週のバレエ週間とこのニジンスキーガラのためにわざわざ
日本から来ている人にもあったくらい!

(Jim and I went to see the Hamburg Ballet’s this season’s new piece “the Little Mermaid (Die kleine Meerjungfrau)”.
It was amazing to see the audiences reaction. It is a ballet production but the audiences are obsess about what they are seeing. Fans here really examine John Neumeier’s work. I met some Japanese people who came to see the last week of their season and the Nijinsky Gala)





生きているバレエ

2009-02-08 09:19:37 | 舞台を楽しむために♪
色々ダンスレビューを読んでみて、やっぱりダンス批評というのは
ずばりそのもの知りたいことは書いていないなぁと思う。

その人がどんな人なのか?ってことが知りたいのよ! どんな思いを
もって生きてきたのか、どう生きようとしてどう生きれた、のか…。
だからどういうものが生まれたのか…。

作品については、基本的に素晴らしいということしか書かれていないと
いうのは分かりきったことだし、難しい言葉でコメントしているものって
結局自分が作品を見たときには全然役に立たないし(^^;)。

やっぱり大事なのは、伝えようとしている人(作り手)が、何を伝えようと
していて、作り手のバレエに対するポリシーや考えを、観客(受け手)が
受け取る、ことかな、と思います。

今回色々読んで分かったのは、ノイマイヤー氏は
  『バレエは生きているものだ』 という信念をもっていらっしゃることです。
  (http://www.ballet.co.uk/magazines/yr_03/jun03/interview_neumeier.htm)

だからこそ、命のない、全然現実味のない妖精物語(=クラシックにありがちな)ではなくて新しい振り付けを目指すし、振り付けはダンサーによって変わって構わない、ダンスはそうすることで進化する、という考えが生まれるようです。

ダンサーにとっては自分のために振り付けを変えてもらえることは、とてもうれしいことですよね。だってクラシックをみんな最初は学ぶでしょう?毎日毎日、絶対こうでなくてはダメっていうのばっかり。少しの自己流の余地もないのです。
絶対に正しいタンジュ、正しいアラベスクっていうものがクラシックはあって、
毎日毎日先生から、”ちがーう!こう!”って言われているんですよね。
自分らしさ、なんて要らない。それに体型も決定的にクラシック的でないと
いくら上手でもダメだし。常に自己を殺している感じ。

でもって、もしこれが人間業で可能なことだと仮定すると、クラシックは完璧な踊りというのがあって、誰が踊っても同じ、ということになっちゃう…。

やっぱり同じバレエ団の同じキャストの白鳥を何度も見たいとは思いませんもんね…。見るなら違うバレエ団か、違うオデットを見る。
最近のクラシックは主役ばかりが客を寄せる感じで、あとのコールドや舞台演出は
どっちでも…ですよね。見に行っているのは、草刈民代であり、ザハロワであり、
そのバレエ団ではない。もちろん、ボリショイとかキーロフとか見に行きますけど
同じ演目を見る気にはなれないですね。

だから私もバレエをあまり見に行かなくなりました。見にいくのは主にコンテです。だってクラシックは決定的に素晴らしいの、つまり歴史的上演ってのが
DVDで出てる(笑)個人的にはそれを家で、バレエの友達とあーだ、こーだとしゃべりながら見るのが好きです。劇場じゃおしゃべりできないし。そういえば、途中で寝てしまって一番いいところを見逃したことがあったっけ?私だけかなって思ったら、隣に座った友達も寝てました(--;)あーあ…。ファンでさえこんななのよ。

やっぱりクラシックでは、ダンス>ダンサー。 つまりダンサーはダンスに
従属している感じ。だから、完璧なクラシックダンサーになれない人は
×印つけられちゃう。

そうじゃないよね、というのがノイマイヤー氏だと思いました。
つまりノイマイヤー氏は振り付けをダンサーに押し付ける、ということはしないのですね。とても民主的というか・・・この氏の思い(少しクラシックのアンチテーゼっぽいのですが)は、日本ではあまり知られていない部分ではないかと思います。こんな風に考えていらっしゃるからこそ、たった一人のミューズ
に偏ることなく、様々な作品を作り、作品の個性とダンサーの個性を一致させて
ダンサーのよさを引き出すことで作品もよりよくなる、っていう好循環を
作っているように思いました。

なんかいいですね。生きているバレエって。

ちょっとDoDaDancing!思い出しました(笑) 早く出ないかなぁ。
ベネチア国際、どうなるのかなぁ。


『ベニスに死す』 予習

2009-02-07 23:38:58 | 舞台を楽しむために♪
It’s really about a love affair with life,” John Neumeier said of Thomas Mann’s “Death in Venice"

引用はこちら
ふーん。人生に恋に落ちた話?って?

とますます、ふむふむと読みたくなりますね。

要約すると、このバレエは
・厳格な男性が、人生の悦楽に目覚め、その目覚めに戸惑う話、
らしい。


・作曲家を振付家に置き換えた
・するとバレエを作るために必要なことが全部明確になった
・厳格さと奔放で快楽主義的な人生の葛藤を描かないといけない
・それには音楽はバッハとワグナーを対比させよう!
となったようですね。

15歳のころにこの本を読んだ、と言っています。ただいつ作れば
いいかという問題だった、と言っています。 ということは2003年に
作ったということは、60歳のころ・・・還暦になってやっと
作れたのはどういうことなのか気になりますね。

このバレエがどんなバレエかということですが、こう語っておられます。
Our visuals are suggestive of that city, but we do not use realism at all. It’s a very clear, reduced, deconstructed look.

リアリズムは追求せず、クリアでそぎ落とした、脱構築主義的な舞台なんだ!

早速今から映像みます! アンナポリカルポヴァオススメの予習、
ちょっとやってみたよ!(笑)

ポリカルポヴァのインタビュー見つけました

2009-02-06 20:42:18 | 舞台を楽しむために♪
アンナ・ポリカルポヴァ(Anna Polikarpova)とイヴァン・ウルバン(Ivan Urban)のインタビューがありました。ちょっと面白かったので抜粋。

ジョンはどんなコリオグラファーだと思いますか?という質問にアンナは
哲学的、と答えています。バレエのステップの意味を説明するのが上手だそう。
重要ですね。意味づけをよく分かっている、っていうのは。

興味深いのはジョンの作品を理解するのはむずかしいからワークショップを事前に
するんだ、と言っていることです(笑) このサイトでもアレコレ調べていますが
こうでもしないと難しいのかぁ。だってちゃんと分かるには最低5回はみないと
いけない、とあります。最低5回!日本じゃ無理無理!破産しちゃうよ!

(実は、パリオペに振付けたシルヴィアを見たことがあるのですが、途中退屈してしまったんですよね…、予習が足りなかったのか(^^;))

コレオロジストってどこのバレエ団にでもいるのですかね?振り付け助手みたいな
感じのようですが、分厚い本にパが記録してあって、それとビデオで以前の振り付けを思い出させてくれるそうです。
やっぱり記録しないと家に帰ってもレッスンのコンビネーション思い出せないですもんね…。記録の仕方がこれまたちょっと難しいのですが。

What are the unique features or qualities that define John Neumeier's choreograhic style?

AP: I think he's really philosophical. He always thinks about what he does, and it's not just a matter of steps. John can always explain to you the reasoning behind the steps.

IU: For the audience, it can sometimes be very hard to understand John's ballets when watching them for the first time. That's why our company organises workshops. (In Hong Kong, Neumeier conducted a workshop "Approaching Nijinsky" before the first performance of "Nijinksy" on the same night.) It's very important, because it will help you to understand John's ballets more. It's better, because you can get more out of each viewing. To really understand a ballet of John, you have to see it for a minimum of five times. It's the same for us dancers.
When I danced Matthew in "St. Matthew Passion" it's hard for me to understand at first. For me I always add little bits, piece by piece. I learn every time I go on stage, and as I understand more with each additional performance, I can then convey more in each role. And when John explains, it is really wonderful, because he's like a teacher who can broaden your mind.

Is it difficult to take a role again after a gap of say several years?

IU: We have a library of videos in our company, but I don't like so much to watch my own videos. We have choreologists who record the steps. When a ballet is revived, the choreologist will come in with a big book and some videos, and we start from the beginning with the steps. Sometimes I remember my own steps from the past, but sometimes not.