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アプロン=体のまっすぐな軸。ヨガ&バレエを楽しむサイト♪

文章でいうなら起承転結や布石、それがバレエでは

2009-02-01 15:44:10 | 舞台を楽しむために♪
こういう分け方もあるそうです。

■バレエのストラクチャー
①始まりと終わりとクライマックスがあること=3部構成

②ストーリーバレエのプロット:時、場所、行動一致の法則

③ストーリーバレエのレイアウト(構成) 
 →「パグダシオン」「ヴァリエーション」「ディヴェルティスマン」 
  「マイム」をバランスを考え配置。

 ※「マイムダンス」と「ダンスマイム」 マイム的なダンスとダンス的なマイム

④ライトモティーフに一貫性を持たせ、効果的に使う
 フレーズ、あるいは特定のパ、またはリボンなどを繰り返し出現さえ、出現に意味を持たせる。


音楽にバレエはどう向き合うのか

2009-02-01 15:31:45 | 舞台を楽しむために♪
何がなくても音楽とダンサーがいなければバレエ作品はない!そりゃそうだ!(笑)

これはバレエの素材でも音楽との関わり方について。
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■音楽
 1.バレエ用に委嘱して作曲 例:チャイコスフキー、ストラヴィンスキー
   ※作曲家に、
    ①筋書き、・筋の運び方、・登場人物の出入り、・ダンスやシーン
    ②ムード、気分、役割、登場人物の特徴、 
    ③バレエのスタイル
    ④時間
    を伝えること!

 2.バレエ用に編曲 
   基本的には借り物の音楽でよい成果は得られない。
   特定の時代を表す必要がある場合その時代を代表する音楽を使うことが
   良い成果を挙げられる。
 
 3.音楽をバレエ化する 
   音楽に手をくわえず、作曲家の構想や構成に手を加えずバレエを作る。
   抽象的バレエとなる。
   デメリット:音楽にバレエが制約を受けてしまう
         →振付家が音楽を心で感じることが大切。
   重要な点は3つ、
    1、スタイルが音楽が書かれた時代と特徴を反映していること、
    2.音楽の技術的構造をダンスが表していること、
    3、振り、が作曲家の音楽の処理と展開に対応していること

   例:アシュトンの一連の5つのバレエでは上記を踏襲している。
  
 4.リズム 
   宮廷舞踊(ワルツ、ポルカなど)から離れて異なる拍子を入れる試み。

 5.メロディの上下運動 
   拍子を刻むだけでなくよりよくリズムを表す試み。
   例:マクミラン「レクイエム」
 
 6.その他の音楽解釈 
   例:マシーンのブラームス「第四交響曲」の解釈(コレアテイウム) 
   特定のステップに特定の音楽を想起させる

■ダンサー
①ノーブルダンサー
②クラシックダンサー
③ドゥミキャラクターテール
④キャラクターダンサー
ーーーーーーーーーーーーーー《バレエ創作ハンドブックより抜粋》ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バレエにインスピレーションを与えるもの・・・

2009-02-01 15:18:49 | 舞台を楽しむために♪
振付家とは一般的には何をどうバレエにしたいと思うのでしょうか?
ちょっと調べて見ました。

ーーーーーーーーー《バレエ創作ハンドブックより抜粋》ーーーーーーー
《予備知識》
初期のバレエマスターの任務は「ダンサーに正しい礼儀作用と一緒に宮廷舞踊の優雅繊細な技を教える」ことにあった。

ーーーーーーーーー《バレエ創作ハンドブックより抜粋》ーーーーーーー
→ 礼儀と技。うーん、厳しいお母さん、みたい?マナーとDicipline…
  【宮廷】というのがキーワードですね。つまり観客は王様で、一般市民では
  ないから礼儀と技が必要だったのですね。


ーーーーーーーーー《バレエ創作ハンドブックより抜粋》ーーーーーーー
■バレエのインスピレーションの源泉
①ダンス ダンスそのものからインスピレーションを得てバレエに発展させたもの 例:ブルノンヴィルの「コンセルバトリエ」
   ダンスそのものがバレエの主題になった初めてのバレエ。
②音楽 音楽からインスピレーションを得てバレエに発展させたもの。
    19世紀以前は振付家が作曲家に作曲させた。
    例えばプティパの「眠り」はスコアにバリエーション、マイム、
    ディヴェルティスマンまで書き込まれている。
    例:ゴルスキーはグリンカの「幻想ワルツ」を使って最初の
    抽象バレエを作った。音楽そのものがバレエの創造のもと。
    フォーキンに続き、ショパンの「レシル」、サンサーンス「瀕死」、
    シューマン「謝肉祭」、ウェーバー「舞踏への勧誘」でのニジンスキー
    「ばらの精」を生んだ。フォーキン/ストラヴィンスキー「火の鳥」
    「ぺトルーシュカ」でダンスと音楽が対等に協力し合う関係が
    出来上がった。
     ※1945年以後、音楽そのものを題材にしたバレエが増えた。
     バランシンのバッハ「二台のバイオリンのための協奏曲」を使った
     バレエなど。

③文学 文学からインスピレーションを得たもの。
    例:「ハムレット」ヘルプマン、アシュトン「真夏の夜の・・」
      2つの方向性がある。
      ・ありのままに表す/・隠れた意味を表す(寓意)
      
  1.神話と伝説  
     例:バランシン「アポロ」 ストラヴィンスキー
  
  2.聖書 例:バランシン「放蕩息子」、ドゥ・バロア「ヨブ」、アシュトン       「賢い聖処女」
  
  3.戯曲 例:「ロミオとジュリエット」「青い鳥」
         「欲望という名の電車」テネシー・ウィリアムズ
  
  4.詩  例:プーシキン「バフチサライの泉」

    ※「チャイコフスキーは詩と音楽をひとつにした。
      その渾然一体となった美しさがプーシキンの天才をまじかなものに
      感じている観衆の心情に訴えるのです。チャイコフスキーの音楽と
      プーシキンの言葉を引き離してしまったら、ともに無意味なものに
      なってしまう、というほかありません」
      
  5.小説  例:「ドンキ」、ヴィクトルユゴーの
        「ノートルダム・ド・パリ」からプティパ作「エスメラルダ」
  
  6.伝記 例:初のアメリカバレエ、ユージン・ローリングの
          「ビリー・ザ・キッド」、
         アンネ・フランクの日記を基にしたマクミランの「隠れ家」

④オペラ 例:「カルメン」

⑤絵画 多くない。例:ホガースの絵画を下敷きにしたドゥ・ヴァロアの
         「放蕩児の遍歴」、マクミラン「レクイエム」

⑥娯楽、スポーツ、ゲーム 例:アシュトン「スケートをする人々」 
        ニジンスカ「ブルートレイン」、バランシン「カード遊び」
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バレエは総合芸術とよく言われますけど、どうもレッスンに出ているだけでは
ピンとこなかったんですがそれもそのはずですよね。
私の好きな漫画『のだめ・・・』でも音楽の主題の繰り返しや時代的意味が
分かるには音大生でもエライ勉強しないと分からないみたいですもん。

一介のクラシック好きくらいでは…でも音楽とバレエが夫婦のような関係にあることが分かりました。切っても切れない中ですね(笑)