ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

小路幸也【東京バンドワゴン オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ】

2011-12-03 | 集英社
 
いいですねぇ。

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 東京バンドワゴン オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

 著者:小路幸也
 発行:集英社
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毎回、それしかいうことがないのかという話ですが、実際のところ、それ以上に何を?と思うわけです。
きれいごとでもありましょうし、ご都合主義でもありましょうけれども、勘一さんのところはそれでいいだろうと思ってしまいます。
そうだからこそ読みたいわけで。
悪い人が出てこなくて、それぞれ事情があってもみんな分かり合うことができて、「Loveだねぇ」でお開き。
いいじゃないですか。うん。

今回の1冊は、なんとはなしにそれぞれの進路決定の巻というところでしょうか。
花陽ちゃんは目標を定め、研人くんも才能が証明されたようなもの。
青くんも、おや、そちらへですかという方向へ進みそうです。
ま、カフェがあるとはいえ、東京バンドワゴンの次期当主は紺くんですから、それはいいことかもしれません。

次巻では、また子供たちが大きくなって、堀田家が関わる人も増えてとなっていくのだろうと、今からもう楽しみです。
勘一さんのアメリカ行きは実現しそうですから、それのエピソードもありそう。
そろそろ、藍子さんや紺くんが軸のエピソードがあってもいい気もします。
紺くんの小説がどーんと賞をとるとか?
がっつり主要人物、身内同然の藤島さんネタがまたあってもおかしくない感じですねぇ。
お嫁さんの話とか。

そういえば、毎回のように結婚式がある気がするなぁ。
花陽ちゃんの結婚式あたりまで、楽勝でいけそうな感じですよね。
何がって、勘一さんの健康が。
その時がきたら、やっぱりシリーズは一応終わりでしょうかねー。
勘一さんもサチさんとおんなじになって終わりだとうれしい。
あとは、ぽちぽちと番外編で、その後の東京バンドワゴンの周辺をエンドレスで書きつづけていただけると、言うことなしですねぇ。


 

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