ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

石田ゆうすけ【行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅】

2012-02-05 | 幻冬舎


ウナギ本3冊の先生に『いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅〈2〉』がおもしろかったという話をしましたら、こっちが先でもっとおもしろいよと、いただいた本です。
先生は旅本と生き物ものがお好きのご様子。
 
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 行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅

 著者:石田ゆうすけ
 発行:幻冬舎
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実はこの本、知ってはいたのですが、タイトルがちょっと気になって手を出す気になれずにいた本でした。
行かなくても生きていけるんだけどなー、と、やっぱり思っちゃうでしょ。

それはさておき、確かにこちらのほうがずっとおもしろい。
旅としての流れのまとまりと、体験記としての勢いがあります。
内容としてはだぶっているのですけれど、それでも興味が途切れることはありませんでした。

世界一周、行き先は何もない荒野から、皆が知っている観光地までさまざま。
それでも著者は『世界はまだまだ”探検”するのにふさわしいところなのだ』と書きます。
『自分が未体験ならば、そこは紛れもなく”フロンティア”』であり、自分の目で見ない限り、『自分にとっての”未知”』であると。

体験者分だけの”知”がある。
それを読むことができる。
旅本を読む楽しみを満喫できる本でした。あれ、前の本で書いたことと一緒か?

それにしても、武士の情けって、世界共通なんでしょうか。
パンツ、上げてもらえてよかったねぇ、ほんとに。
そうでなかったら、ネタにもならないどころか…。

 




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