夕暮れのフクロウ

―――すべての理論は灰色で、生命は緑なす樹。ヘーゲル概念論の研究のために―――(赤尾秀一の研究ブログ)

概念論③

2006年02月12日 | 概念論


メモ

ヘーゲル哲学においては、事物の存在がその概念に一致していることが真理であるとされることは先に述べた。(概念論②)

この概念は根拠としての存在から、自己を展開したものであり、存在を自分の内部に本質と統一された直接性として持っている。

ヘーゲルの真理概念は、対立物の統一という意味ももっているが、だから概念は存在と本質の両者を止揚するものとして真理である。
それはまた、自己を実現しつつある実体的なものとして力でもあり、必然的なものでもある。


この概念は、三つの要素を、すなわち普遍性、特殊性、個別性を含んでいる。普遍性と個別性は分離されず、その特殊性において結びついている。判断は、「個別は普遍である」と論理形式で現されるから、判断は、概念の特殊性である。

個──特──普


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 至高の国家形態 | トップ | ヘーゲル哲学史 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

概念論」カテゴリの最新記事