夕暮れのフクロウ

―――すべての理論は灰色で、生命は緑なす樹。ヘーゲル概念論の研究のために―――(赤尾秀一の研究ブログ)

ヘーゲル『哲学入門』第二章 義務と道徳 第四十七節[徳について]

2022年05月09日 | ヘーゲル『哲学入門』

 

§47

Insofern die Erfüllung der Pflichten mehr als subjektives Eigentum eines Individuums erscheint und mehr seinem natürlichen Charakter angehört, ist sie Tugend.(※1)

第四十七節[徳について]

義務の遂行がよりさらに個人の主体的な属性として現れるかぎり、そして、さらに彼の生まれつきの性格に付属しているものであるかぎりにおいては、義務の遂行はである。

(※1)
Tugend
名詞: 徳, 美徳,  人徳

義務の遂行がその人の自覚的な意識的な行為というよりも、彼の生まれつきの性格や習性としてなされるかぎりは、それはその人の徳とか人徳 (Tugend)として捉えられる。

 

 

 


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