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一千一秒物語 松田聖子

2021-04-14 19:10:00 | 僕の音楽日記

名盤「風立ちぬ」に収録されている
松本隆 大瀧詠一作品

 ウォールサウンドを
バックに大瀧詠一の世界を見事に
歌い上げていた
松田聖子。

80年代初頭から
山口百恵の後を引き継ぎ
歌姫として頭角を表した
松田聖子
彼女のポップススターとしての
類い稀ない才能は
多くの有能な作詞家、作曲家の人たちに恵まれた事に
花開き
特に松本隆の繰り出す
歌詞の世界に
ピッタリとマッチしたのが
大瀧詠一とのコンビの作品だった
のではないだろうか?

一千一秒物語
見事に大瀧詠一作品を表現している
60年代アメリカンポップスにみる
古き良き時代の歌を彷彿させる
この作品は…

伸びやかなボーカル
ミルキーボイスの彼女が
アルバム「風立ちぬ」制作時に
風邪をひいて
声が枯れて、ベストの状態では
なかったという。

本来もっと
伸びやかなボーカルだった
はずなのがハスキーな
ボーカルに変わって
いたことが
ある意味幸いしていたのは
憂いを含んだ感情表現には
突き抜けたハイトーンボイス、と
松田聖子の特有のミルキーボイスが
似合わない部分もあったと思う

弱々しいかすれた
ハスキーボイスが
より 松本隆作品の中の
女性像をリアルに
表現されていたのではないだろうか

能天気な明るいチャラチャラした
アイドル歌手の歌う世界の歌とは
どこかニューミュージックの
アーティストが表現したい
女の子、女性、を
当時アイドルだった
松田聖子が神妙に、深く入り込んで
作品を作り上げていった
からこそ
可愛いだけのアイドル歌手が歌うのとは訳が違うのだった。

時代の象徴的女性像を獲得するまでに大きく成長していった
松田聖子

彼女の歌にはその時代の空気と
流行と歴史を感じることができる。
そしてそれは
未だ色褪せない。

(文中 敬称略)




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